ニッカリ青江 グリップ改造


ニッカリ青江、ゴツくて、パワーはばっちりで、それでいて、グラスみたいにベナベナなところもあるから、フロッグが乗ってくれて、すげー戦力になるんだけど、長すぎ&重すぎで使えたモンじゃないっつーのが完全NGなんよね〜〜。

そんなわけで、現在は戦力外通告を出している次第なんですが、この冬、グリップを改造して何とか使えるレベルまで持って行こうと思って作業を開始しました。取り合えず、ブランク側は問題なし。若干、ガイドがでかすぎるけど使えないレベルじゃないし、デザインも気に入っています。

問題はグリップ。これを改造して使いやすいようにリメイクします。

まずは延長した竹部分を引っこ抜きました。全然接着できてなかったようで、ねじったら一撃でしたw

そして、グリップをカットします。ジョニーライデンと同じ長さになるようにセッティングしましたw切る部分をマスキングテープでマーキングして、

ダイヤモンドカッターでカットした後は、

ヤスリで面取り。

で、EVAだのコルクをはがしていきます。今回、初めての試みで、セメダインのエポキシからEP001に変更していますが、接着強度自体はEP001は弱いなと思いました。はがすときに、ペリッと一気にいっちゃいます。ですが、実用強度で言うと問題ないレベルだと思います。ワインディングチェックの接着もガッツリ行っています。

で、リールシートの切断EP001が白いので、カットした時の目安がわかりやすいですw

で、こちらは相性が良いのか、EP001、エポキシ以上にはがしにくかったです。ペリッと割れるような感じじゃなくて、ネッチー!っと引っ付いているような感じでしょうか。実用的には抜群の強度だと思いますw

コルクも同様でした。

つまり、EP001はリールシート、ワインディングチェック、コルクの接着は抜群で、EVAの接着が苦手といった感じです。

そんな感じで、一応全部はがして、

ロックリムーバーつけて、カッターの裏でガリガリ。

最終的にスコッチブライトの粗めから細い目で水研ぎし、キレイになりましたw

これでスタート地点に付きましたw

これから計画としては、まず、リールシートが今DPS22をつけているんですが、これがでかいので、DPS20にコンバートできるようにパイプを削って細くします。そして、リールシートを思いっきり前に寄せて、ジョニーライデンとほぼ同じ位置にセッティングしようと思います。

そんなわけで、まずはバランス取りから。グリップを突っ込んで、バランサーをつけてみましたが、悪くありません。若干フロントヘビーになっていたので、ベストじゃないですが、500gを超えると後々厄介なんで、500gを超えないように作ろうと思います。

で、リールシートの位置ですが、ジョニーライデンと同じ位置にしようと思ったんですけど、なんと、ブランク部分が長すぎて、リールシートの位置がジョニーライデンのやつよりも若干後ろに行ってしまいます。

しょうがないんで、ニッカリ青江のグリップはリールシートをギリギリ前まで出すことにします。

で、削りに入ります。マタギのリーマーを使ってやることにしました。

リーマーにマスキングテープ巻いて、グリップを突っ込んで、

ドリルにさして、

こんな感じでペーパーを乗せて、削る削る削る!

スコッチブライトでも水研ぎしてみましたが、サッパリだめ。

40番の空研ぎがイチバンよかったです。

約30分くらいの作業で、リールシート、中に入りましたwwwこれで、TDPS20のリールシートが使えますw

次はデザインw

なるべく、前にするなら、ギリギリまでリールシートを前に出して、あとはKDPSナットを入れる、

いわゆる、こんな感じのグリップがイチバンなんです。

んで、マタギのカタログを調べてみると、

KDPSタイプの20パイモデルがありますw

がしかし、





こいつに組み合わせるパーツがみあたらず、

マタギに問い合わせてみると、

まさかの、

該当パーツなし!


ほんとにほんとに、なーんにもない!ぜーんぶ自分で作らなきゃいけないの!

というか、肉厚をうすうすにしたEVAとかコルクなんて、ギリギリ成形は無理やとおもうんよね〜。ってか、メタルパーツもないんで、しまりも悪いし・・・・

これ、よーくわかりました。

KDPSは17超えたら選択しないほうが良い!

パーツないもん〜〜〜

ほんっま、雷魚ロッドはパーツの選択肢がないちや!

そんなわけで、計画が頓挫したんですが、ふと、道具箱を見てみると、むかーし水路の鉄人で使おうと思って買った、KDPS16用のカーボンパイプがあまってて、これがいけるかな?と思ってフィッティングしてみましたw

すると、これがジャストフィットwリールシートをギリギリまで前に持ってきて、フロントはこれで締めればデザイン的にはOKでしょ〜w

で、LDナットはKDPS16用のカーボンパイプがスペーサー代わりになって、入るサイズなんだけど、リールシートを塗装するのでクラックを恐れてあえてキャンセル。SDナットタイプでいきます。JraidenがSDナットですが、別に緩んだりしません。


塗装開始
で、おおまかなデザインが決まったので、先に塗装をサクッとやっておきますw

まずは、リールシートのフジシールはずし。DPS20リールシートはトリガーをバラしておかないと、

シールがうまく剥がれません。はがした後はアセトンで脱脂。

スコッチブライトの細目で軽く足付けします。粗目でやると、塗膜表面がボコボコになってしまうので、足付けは細かいヤスリで軽くやったほうがいいです。

で、準備準備。

パナロックシンナーをキムワイプに出して脱脂して、

ミラクルプラサフHB吹きつけ。ガンはPC206を使用しています。

前回、アリーズの0.4で吹き付けたところ、空気中で固形化してしまい、ブツとび地獄になった関係で、ガン口径を大きくしてみましたw

というわけで、PC206を使ってプラサフを塗ります。

で、30ml+6ml+シンナー30mlほど入れて配合して吹き付けました。空気キャップは丸吹き用にしています。

すると、希釈が多すぎたのか、吹き付けても、下地隠しがイマイチで、隠そうとして、何度も吹き付けてしまい、まさかのタレ!

おまけに、写真じゃ分かりにくいんですが、薄く塗られたところは、表面にヒゲみたいなブツが飛んでいるのが分かります。

思うに、

ガン口径は0.6mmでも小さいのかも???

ラッカーシンナーベタ塗りして、失敗した塗膜を剥がし、

今度はPC308で再塗装。

プラサフも配合をやり変えて、30ml+6ml+シンナー10ml程度にしました。

先にフードナットを塗装したのですが、

今度はいつものプラサフみたいに、ちゃんと下地が隠れてくれて、タレることなく、うまくぬれました。

思うに、プラサフの希釈は薄すぎ厳禁で、塗料を作る時に、シェイクした時に、ピチャピチャなったら、薄すぎ。クチュクチュなるくらいがちょうど良いように思いますw

この調子で今度は、リールシート本体もやりました。すると、これもベリーグッドw

いつものように、トリガー周辺から攻めて行きますが、下地の隠蔽、吹き付けのミスト、タレも心配することなく、それでいて、今まで悩みのタネだったブツ飛びも回避することができましたw

やはり、プラサフはガン口径が0.8くらいのガンじゃないとダメですね。

というわけで、リールシートのプラサフ終了w

どうですか?良い感じに塗れてるでしょうwww

自分的にも、これは結構高得点です♪

そんなわけで、今度は続けてブランク行きます。

もうね、ブランクなんて、わけないですわ。らくらくいけますwペンキも無駄なく塗れて余りまくりwやっぱ、ブランク塗装は平吹きよりも丸吹きちや!

ンデ、次はベースコートいきますわよ!

調合したオレンジを使いますw別にPC308でもいけるようなきもしますが、ベースコートは結構希釈してシャバシャバにするんで、低い圧で細かい霧のほうが吹きやすく、ワタシはPC206のほうがやりやすいです。

だもんで、PCジャンボ206を使って吹き付けます。ただし、ペンキなんて、20mlもあれば十分なんで、カップを小型の50mlカップにしてやったりますw

ここらのカップ選択が出来るというのも、PCジャンボシリーズの良いところです。

んで、調合したペンキを入れて、

吹き付けましたw同じく、トリガー周辺から、ネジ山のところはホント、薄く吹き付けます。

塗り終わったらこんな感じwかなり良い感じですw

で、続いて、グリップ部分の塗装も。

これも良い感じに塗れましたw

で、続いてペンキを交換。今度はフードナットをゼットブラックに塗装です。

ちんまいから、一瞬で塗れましたw

でもでも、パイプが短くてすごいやりにくかったです。最低でも50cmくらいの棒につっこまないとやりにくいですね〜。

ってわけで、とりあえず終了w

今日も、オリンポスのPC206とPC308は大活躍です。使えば使うほど好きになるというか、手になじんでいくというか、不思議な道具です。霧のきれいさは申し分なく、それでいて、トリガー位置、トリガーの大きさ、トリガーの引きシロ、パーミングの大きさ、メンテナンス性の良さ、どれを取っても最高レベルの一品だと思いますwアリーズよりはPCシリーズ。ほんと良い道具です♪

で、しばらく乾燥させました。

で、マスキングテープを外すと、なんと前の塗装がきれいにはがれてなくて、あとからはがさないといけません(汗)

リールシート本体も引けが出て、若干ツヤが消えました。どうせこのあとクリアを塗るので問題ないですが。

でも、ブランクが大問題!

引けが出てしまい、先ほどの加工傷があらわになってしまいました(涙)塗ったときはうまいこといった!って思ったのになぁ・・・。

この後のクリアで誤魔化します!

んで、フト、上側ブランクに突っ込んだ時に、さらにアラに気づくことになります。

なんと、ブランク側と全然色が違うじゃ〜ん!!!

ブランク側は市販のインドオレンジコンク。グリップ側はワタシが調合したオレンジ。ワタシのほうがダイブ赤が多くて、白が少ないです。

しまった〜!ブランクと見比べながらやんないといけんかった〜(汗)ま、気づいたところで後の祭り。勉強と思ってそのまま次にいきます。

で、クリア塗装にはいります。クリヤ塗装はガンは口径の大きいほうが良いのでPC308でマルチトップクリアQRを吹き付けます。

で、まずはグリップ部分から。削り跡がバリバリに残っているので、3回ほど上塗りしましたw

良い感じですが、まだ削り跡が残っています。もうちょい厚塗りしたほうがよかったと思います。ま、デカール貼って、さらにもう一回クリアコートするきん、かまんじゃろと思うし、これでOKとしますw

で、次はリールシート。

これも何度か吹きつけながら終了。

良い感じですw

フードナットは別にやんなくても良いと思ったんですけど、オマケでクリアやっておきました。

んで、完成したらフィッティングwいい感じですw

で、オレンジは黒と相性がいいので、今回は2トンはやめて黒のEVA一色のセパレートグリップにします。適当に決めてカッターで切り、

いつものようにマタギのEVAリーマーで内径を拡張し、グリップに仮組みw

ここで、いったんブランクもフィッティング。がしかし、やっぱりバランスが悪い・・・・。ブランクが長すぎるんよね〜

そんで、ためしにカーボンパイプのパーツをのけて、グリップをさらに前に出してみたら、このほうがバランスがよくていい感じですw

そんなわけで、いっそグリップレスにしたろ!と思いまして、チェックをかませるだけにしましたw

そんで、とりあえず接着しようと思って、EP001を見たら、トラブル。

ベッタベタなんよね!

見てみたら、なんとシールされてるはずの底がベッタベタ。これ、もれとるがな!これ不良品よね?問い合わせてみよう。

で、とりあえずEP001で接着しました。いい感じですw

で、続いてグリップ成形。いつものように旋盤にかけます。今回、真ん中がへこんだタイプのグリップにしようかな?と思って、ホライズンで教えてもらったので、チャレンジしています。まずは真ん中を削っていき、

そこから両側へ自然な感じにペーパーを当てていく!詳しくはシークレット技なんで、紹介できないのが残念!

わずかに真ん中からテーパーがかかっているの分かります???

で、アクセントで、両端にくぼみをつけましたw

最後は仕上げのペーパー。800番で終了にしています。

完成w

だけど、アラがあるのよね〜。くぼみが若干いびつになっとんの。くぼみつけるの、難しいね(汗)

とりあえずフィッティング。チェックの幅も自然に出ていていい感じですw

で、次はリールシートのグリップ。もうね、手やら、作業台周辺はEVAの粉まみれ(汗)嫁さんに見つかったら殺される・・・。

で、これも真ん中からテーパーをかけてみましたw

これで完成、いい感じですw

で、フィッティングしてみたらこんな感じw

で、あとはEP001で接着。一気にリアグリップもやらないところがミソwグリップ接着作業は2液を使う以上、可使時間との戦い。落ち着いてやるためにも、ひとつひとつゆっくりとやるのがコツですw

次の日にリアグリップを接着。あらかじめチェックをとおしておかないと大変なことになります。

EPO01は10分くらいで粘り気がでてタレなくなるので、そこからは自然乾燥。

で、続いてデカール。セパレート部分に毎度同じみの「Build by Sanukiryougu」です。ノーマルテプラで字の大きさのあたりをつけて、デカールで印刷し、

貼り付け。

いつものように東邦のNTウレタンでコーティングして、

最終的にこんな感じ。ここからウレタンクリアで塗装します。

ンデ、ウレタンクリアでデカールのコーティングをしようと思ってたんですが、中止!

いちいち塗装の準備して、乾燥時間待つのが面倒なので、

UVハードナーの実践テストをかねて、UVコーティングでやってみることにします。

作業台も完成したので、こんな感じでやってみようと思います。

んで、作業台にセットし、モーターを回転。

その後、フデでコーティングしました。

なんと・・・・

ハジキが出ます・・・・。

いやービルディング初期に悩まされたハジキが再来ですわ〜。ハジキはシャバイエポキシだったら、出るものなので、対策としては、粘性が上がってからコーティングすること・・・・なのですが、UVコートは粘性が変わらないから対策ができないわね。どーしよ!?

もう一つの対策は水研ぎして重ね塗りしていくことなんで、これでいくしかない!ってわけで、とりあえず照射。で、8分照射し続けて完全硬化。

ハジキは写真の通り、バリバリ出ています。

そこから水研ぎし、

表面に傷をつけた状態で再コート。

更に照射し、8分かけて完全硬化。

悪くはないんやけど、まだ凹凸が残っているので、さらに水研ぎし、

再び8分かけて完全硬化。

完璧ではないんやけど、ま、許容範囲かね?エポキシだったら、9日間コースですが、わずか30分程度で出来る作業性に驚きです。

で、即、ラッピングに入ります。

最近、マイブームのハネクラのタスキ巻きを施しましたw

赤メタ10周巻いてあとは黒Cで交差させるだけですw

で、いよいよコーティング。

UVコートを直接塗布し、フデでコーティング。水研ぎで完璧な平面が出てないため、下地がデコボコしていて、コーティングがイビツになってしまいます・・・・。

実戦編のまとめのように、最初は遠くから照射させ、じわじわとランプの中に入れて行き、10秒くらい経って取り出しました。

表面はほぼ硬化しているので、重ね塗りに入ります。

で、何回か重ね塗りをしてトラブル発生。

処理したはずの抜き跡が処理できてなくて、凸になっていました(汗)

そこで8分かけて完全硬化させた後、デザインナイフでカットし、

再コーティング。これも8分かけて完全硬化させ、

ついに完成wイチバン時間がかかる、ネーム部+スレッドコーティングがわずか1時間ほどで出来るから驚きです。

ただ、出来栄えはイマイチですね〜。下地がボコボコやきん、コーティングに偏りがあるわい・・・。

とりあえず、完成したグリップにブランクを差し込み、

これをもって、9.6ft→8.3ftにチェンジしたニッカリ青江が完成〜。グリップレスの雷魚ロッドなんてめずらしかw

C4と組んで持った感じは・・・・まぁ、ギリでいけるかな?という感じ。

重量は540gほど。私的な許容範囲を40gほどオーバーしていますが、なんとかなるかな?ちょっと使ってみて様子を見てみます。

ってか、このロッド、ガイドはチタンのLCで組んだほうが軽量化にもなるし、良いかもしれん。トップガイド10のバットガイド20のKWセッティングは、デカスギなわ。やっぱヘビー雷魚ロッドは8→16がイチバン良いね〜〜〜。


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