パール塗装


うまいへたはさておき、おそらく、これをもってロッドビルディングに必要な塗装はあらかた経験したといっていいのではないでしょうかw

というわけで、

パール塗装です!

オフシーズンに作る予定のロッドはオレンジのパールにしようと考えていて、パール塗装なんてやったこともないし、練習がてら、挑戦しようかなwというわけで初挑戦してみましたw

で、すごく詳しく紹介しているのが、やはりオリンポスの竹島さんのユーチューブなのですが、「カスタムペイントは自分でやろう!」を見ると、大方のやり方は分かると思います。

が、

ワタシもやってみましたw

と、その前にまずは新兵器のインプレでも。

素人ビルダーは、兎に角準備と後しまいの効率アップをせんといけん!というのはいつも主張していることなのですが、

今回はホース!

いつも使っているホースは安いウレタンホースなのですが、10m1500円くらいのヤツです。が、これは硬くて巻き癖がひどく、こんな感じになるのです。まるで山積みの安いナイロンラインです!

これを解消するために今回SK11のソフトホースを買ってきました。これだとやりこいので巻き癖が付きにくいと踏んだのですが、

あっちこっちに跳ねたりといった巻き癖はないのですが、問題は少しでも丸まると、

そのままこんなになっちまうんですよね(汗)これの修正がえらい手間。だもんで、これもダメだと思いました。

次のホースも選定済みなので、またインプレしまつ。

SK11のホースについているカプラは小型で軽くて使いやすかったですw

で、本題に戻ってパール塗装なんですが、3コートパールと2コートパールという2種類の方法があります。





3コートパール
3コートパールというのは、
まず、オレンジのベースコートを塗り、

その後、クリアとパールの粉を混ぜたものをベースコートの上に塗り、

最後にクリアを吹いて終わりというやり方です。












2コートパール
2コートパールというのは、
図解してみると、例えばオレンジパールならば、被塗物にオレンジの塗料(ベースコート)とパールを混ぜた塗料を塗りこみ、

その上にクリアでトップコートをして終わりというやり方です。










パールというのは、いわゆる銀粉。粉なので、どうしても表面がデコボコになってしまうため、必ずクリアを最後にかけなければなりません。ちなみに、竹島さんの「カスタムペイントは自分でやろう」は、3コートパールです。

というわけで、2種類の方法があるので、これを試してみますw

まずは3コートパール。

使うガンはモチロン!PCジャンボ206!大好きこのガンwww

で、ミスト調整!いつもたれるので、今回はトリガーアジャスタを閉めこんで、少々吹き続けてもタレないくらいのセッティングにしましたw空き缶に吹いてみると、毎度毎度思いますが、ホンマにスプレーガン?と思うくらい、きれいな霧です。でかいエアブラシそのもの。うっとりするくらいの均一微小ミストです。ボケ足やこー芸術的♪もうHPG6の出番は今後一切ないと思います。

ちなみに、塗料はミラクルプラサフHBで、いつもはメーカー指定の30%という稀釈率を守っていたんですが、竹島さんの動画を見る限り、シンナー稀釈は適当にやって、あとはガンと被塗物の距離やエア調整でやっていたので、ワタシもマネることにw今回は100%稀釈です。

で、今回は完璧?とはいえないけれど、タレてないし、いい感じにプラサフがふけましたwただ、PCジャンボ、重いね。きれいな霧と引き換えに背を向けた軽量化なので仕方がないのだけれども、あとちょっと軽くなってくれたらホンマ言うことないです!ちなみに練習のカーボンパイプはフレンドのパイプwそこそこ長いし、たったの100円なので、練習台としてはもってこいですw

で、続いてベースコート。ロックのインドオレンジコンクをメーカー指定60%稀釈のところを100%稀釈にしました。めんどくさいので、これからは全部100%稀釈で固定することにします。薄すぎるブンにはガンとの距離や、エア圧を調節して吹けばいいことだと思いましたw

でもって、今回吹き方を変えましたwというか、これも竹島さんの動画を見て勉強したんですが、最初に薄く吹いて、段々吹き重ねて行きます。とは言っても、指触乾燥入る前に吹き重ねるので、ちょっと置いてスグ2度塗り3度塗りって感じなんですが、今までは一気にモチ肌まで持っていってましたが、それだとタレのリスクがあまりにも高いので、なるべく薄く、吹き重ねる感じにしましたw失敗を少なくするための方法でしたが、これがなかなかいい感じですw

ただ、ちょっと塗料の出を絞りすぎたかな?という感があります。吹き重ねがうまくいかないと、ユズになりかけています。

で、今回思ったのですが、保護メガネ、曇ってきたらスグにウェスで拭いたほうがいいですね。全然見えません(汗)

でもって掃除。PCジャンボは、霧がきれいなくせに、ニードルが鈍角で太いので、曲がる可能性は少なく、ツノの洗浄も良好で、すごく整備性がいいガンで、大好きですw

で、ついにパール混合に入ります。使うクリアは10:1のマルチトップクリアQRです。最終硬化も感想時間もマルチトップSHの速効性硬化剤と大して変わらないし、安くて入手がしやすいQRのほうがいいんじゃねーか?と思うようになって来ました。配合は20+2+シンナー20ってとこです。

で、これがホワイトパール。ぺいんとわーくすで70g1900円!

多すぎたか?これだけあったら、一生分の釣竿に使えそうです(汗)

適当に入れる!3コートパールだったら、2〜10%とのことですが、そんなもん検量できるかい!ハカリなんぞめんどいもん使わんで!竹島さんも適当に入れていたし、なんとかなるんちゃう?と思ってスプーンで適当に入れたりました。

で、シャカシャカ混ぜてみると、結構パール粉、多くないか?

PCジャンボのカップに入れると、白銀の世界wなんせやったことないし、人のも見たことないから比較がでけん。これ入れすぎ?こんなもんなん?

ためしに空き缶で吹いてみました。おおー!パールじゃん!!!

いい感じですw

で、塗り始めました。上と下でテカリが全然違うの分かります?そうです。パールがかかると、オレンジがテカって白っぽくなります。

で、問題は、クリアのテカリとパールのテカリが合わさって、どんだけパールが塗られたかが分からず、パールの濃い部分、薄い部分が出てしまい、

パールムラになるのです。

一応、塗り終わったんですけどね、

分かります?パールが濃い部分と薄い部分があるでしょう?塗っている時のリアルタイムだったら、クリアのテカリが加わって、全然分からないんですよ。乾いてから分かるというこの歯がゆさ。



一言だけかまんかな?



ムヅイ



でもって、キラキラしてて、きれいなんですが、好みにもよるんだと思うんですが、ワタシは好かんですね〜。今までのロッドビルディングの記事を見たら分かると思うんですが、ワタシは明るい原色がすきなんです。パールを入れると、原色が淡い色になるというか、ドギツイ明るい色が好きなワタシにとってはパール塗装はあまり魅力がありません。

でもって、クリアに行く前に、

2コートパール編です。
買ってから1ヶ月。まだ50mlカップ計画は終わってないけれど、初めて使いますwアリーズSGA6104!

レギュレーターで調整して、見てみると、ビックリするくらい、低圧でちょうどいい。圧力計壊れてない!?1キロなんていらないいらない。スプレーガンとは思えないくらいの省エネエアです。ウワサどおり、

0.7キロでも十分すぎるくらいの霧が出ます。どういう性能なんこれ!?

このアリーズですが、製造元は、扶桑精機で、リッチエイトスプレーガンという名前で出ています。が、扶桑精機のガンは、最小ノズルが0.6mmなのです。0.4mmはオリンポスだけ。というわけで、0.4mmで400mlカップまでも付けられるという、唯一無二のスプレーガンであり、だきん、購入に踏み切ったという経緯があります。

でもって、

問題点その1。今回、アリーズの圧力調節をしたわけであすが、改めて不便と感じたのが、レギュレーターの位置。今はコンプレッサの出口にフィルターレギュレーターを付けていますが、これだと、圧力調整をする時に、いちいちコンプレッサまで戻ってこないといけないわけです。外から戻ってくると、ホースが絡まりフライで、そいでもって、致命的なのが、塗料を入れた状態での調節が出来ないという点。本来ならば、

こないな空き缶に吹きつけながら圧を調節するのがホントなのですが、室内にレギュレーターがあってはそれがでけんわけであります。この問題はエアブラシでも感じていて、手元レギュレーターの導入を考えました。

で、話は別なのですが、

今回は、色を見るために、プラサフの色を変えますです。

3コートパールではオレンジを白いプラサフの上から塗りました。

今度は、ライトグレーのプラサフの上からオレンジを塗ります。

そもそも隠ぺい率が低い、オレンジ黄色白のような色は、下地の色によって発色が全然違うのです。これに気づかされたのは、ハリコタイガーの黄色とマンデガンタイガーの黄色が同じ色なのに全然ちごとったからです。

そのため、グレーの上塗りで、インドオレンジコンクがどんなオレンジになるのか、これが知りたいのです。

というわけで、グレーのプラサフが必要なのですが、

白のプラサフと黒のプラサフを混ぜたらライトグレーのプラサフになりますw

で、混ぜましたw白をかなり多く入れましたw

ネバイので混ぜたら、

ばっちりライトグレーちや〜!20ml

で、硬化剤4ml入れて、シンナー25ml入れて、振って準備完了w

吹いた!なんじゃこりゃ〜!?PCジャンボよりももいっちょ霧が細かくて均一で、もはや芸術の領域のミストや〜!

圧、これですよ!?じょんならんこのガン!

で、吹いてみたw

お、鬼のように吹きやすい!PCジャンボだったら垂れるところが垂れない。やっぱし、0.4の口径が効いているのか!?しかも、丸吹きだもんで、ちょっと塗り重ねるとスグにモッチリなります!で、霧が細かいのでたれない!

むっちゃ吹きやすいやんこれ!?

今まで丸吹きはよくないと思っていたけど、目からウロコ。

プラサフでは、明らかに丸吹きのほうがいいですね。プラサフ自体がねばくて、乾燥が無茶苦茶早いので垂れにくいので、モッチリと塗膜を置くことがしやすいです。ベースコートやクリアなんかは薄く塗ったほうが中膿みになりにくくていいんだけど、プラサフの場合、上塗りの発色を守る目的以外にも、下地の荒れ、ケレン跡を整えるっていう目的があるので、なるべく厚塗りのほうがきれいにいくんですよね。

だもんで、プラサフは、丸吹きのほうがGOOD!だと思いました!

若干、ムラがありますが、プラサフだったら上出来上出来w

だけんど、問題は掃除。嗚呼・・・・。丸吹きの宿命か・・・・。ガンの先ッチョのニードルカバーがプラサフまみれ・・・。エアブラシもそうですが、このカバーってやつは、すごい掃除しにくいんですよ。整備性は悪いなこれ。

PCジャンボだったら、カバー自体がないし、ニードルが突き出てないので、HPG6みたいに曲がる可能性もなし!整備性は良いし、ミストも申し分なし。やはりPCジャンボのほうが上だと思いました。

丸吹きスプレーガンならば、キンキのクリーミー3Aとか、明治FMUG05R丸吹きといったガンですね。考えてみれば、こういう丸吹きスプレーガンでエアブラシ並みの0.3mm口径なんて、キンキのみですよね。ちょっと気になります。

でもって、ニードルがエアブラシタイプなために、無茶苦茶尖っているから、ニードルを洗った後入れる時にまげないかヒヤヒヤしますです。洗浄がめんどい〜

使ってみないと分からないけれど、ブランクみたいにでかいものだったらば、0.6でも全く事足りるので、PCジャンボのほうがいいような気がします。

でもま、使ってみないと!

で、続いて要のベースコートパール。インドオレンジコンクのペンキにパール粉を混ぜます。

で、入れてみたけど、全然パールがみえ〜ん!

3コートパールのクリアと同じくらいの粉を入れたけど、全然じゃ〜!

2コートパールの場合、ベースコートの色があるきん、パール粉はかなり多めにいれんといけん!

で、ドバッといれたったわ!

よしよし、銀粉が見えてきたw

塗料カップに入れるとよーにわかりますw

で、吹いたwで、このアリーズ、重い・・・・。重量で言うと、PCジャンボと比べても20gくらいしか違わないのに、この重量感の違いはおそらくガンのホールドの仕方でしょうか。

PCジャンボはグリップがなく、センターにカップのシャフトが通っているため、ここに人差し指をひっかけて、手の中に納まる感じにホールドできますが、

アリーズの場合、グリップが長い上に、ノズルもグリップから離れたところにあるため、フロントヘビーで重心が前に行ってしまいます。おまけにサイドカップのため、重心が右にずれます。だもんで、吹く時に手首に負担がかかります。PCジャンボが436gでアリーズが458gで、20gしか違わないのにこの違いは、おそらく、こういった理由があるんじゃないでしょうか。今までは被塗物の塗膜が見えやすいため、センターカップよりサイドカップと思っていましたが、そう単純でもなさそうです。センターカップの操作性のよさも捨てたもんじゃありません。特に重いガンほどその傾向が出てくるように思いました。だったら、アリーズのサイドカップをテフロンにして軽量化を図ろうか?と思ってテフロンカップを探すも、ないんよね100mlクラスが。400mlから。なんかテフロンカップは高いけど掃除がむちゃんこ楽みたいです!色々脱線しましたが、やはり、ワタシはアリーズより、PCジャンボのほうがスキです!でもま、霧が0.6よりも細かいので、デコボコした被塗物を薄く塗るのならアリーズの勝ちで、だったらやっぱし、アリーズはリールシートを塗るくらいが適当かなと思う次第ですはい。ただし、リールシートを塗るんなんて、10mlもあれば良い感じで、だったら、HP102Bでもいけたかも?なんて思いますが、まぁ、アリーズがあるんだし、アリーズでリールシート塗装で使うのもありかなと思う今日この頃であります。

で、吹き終わりましたwいかんですね〜。塗り斑ビシバシですわ〜!丸吹きはミストが良い感じにいったところがドバッと濃くなってしまって、塗り斑が出やすいですね。プラサフなら、粉が多いので薄くても隠蔽できますのでそんなに目立ちませんが、やはりベースコートは平吹きの方がいいですね。

で、吹き終わったのがコレ。若干パールが分かりますが、あまりパールパールと主張してない感じです。

で、この時点で比較してみました。左がプラサフ白の上塗り、右がプラサフグレーの上塗り。同じインドオレンジコンクなのに全然色が違います!私は明るい色が好きなので、やはり、オレンジは白のプラサフの上塗りがグッドですね!

で、ラスト。クリアです。

パール塗装をした場合、パールが表面に埋まった状態で樹脂が固まるため、表面がザラザラしてます。それを隠す意味で、クリアフィニッシュは必須なのです。

ラストのクリアはマルチトップクリアQRを20+2+20です。

で、今回、

今回、こいつの掃除が手間なので、

ニードルカバーを外した状態で吹きましたw

本来、ニードルカバーは、ニードルを保護する役割のものですが、全く問題なく吹けます。ミストに関しては、カバーに溜まったミストがダマとなって飛んでしまうので、悪影響を及ぼすものです。また極細線を描こうと思ったらニードルカバーが邪魔で被塗物に近づけないという理由から、プロはニードルカバーを外して使用するのが基本なのです。ワタシはそんな腕とは無縁なので、掃除が楽だからニードルカバーを外すというめんどくさがりやなだけですw

んで、吹きました。アリーズで。やはりクリア難しい。タレやすく、薄く均一に行くミストの方が断然たれにくくて吹きやすいです。丸吹きだったら、これまたタレやすい。やはり、クリアは平吹きの勝ちです!

でもって、これが最終比較。

左が3コートパール。右が2コートパールです。プラサフが違うので、若干比較しにくい部分もあるのですが、兎に角、2コートパールはパールの主張がイマイチです。

パール塗装をする以上、パールを主張させたいのが人情ってもんですから、控えめなパールなら最初からパール塗装せんわい!と思います。

だもんで、パールするなら、3コートパールの方がいいと思います。

で、今回勉強になったんですが、パールムラがなんともいえないので、これをどうやって均一にするかがうまくいくかどうかのキモだと思います。

で、現在はゼスト方式で、左手でブランクをクルクル回しながら、右手でガンを持って塗っているんですが、クルクル回るので、既に塗ったところを重ねてしまうと、パールムラになります。また、塗料のツヤとパールのツヤが重なって、全然分からないというのもムラの原因です。

だもんで、パール塗装するなら、ブランク固定して、スクワット塗装がいいと思います。スクワット塗装だと、4面吹いたらそれで終了ですからね。でもって、どうせフィニッシュのクリアでパールのデコボコを抑えるので、少々ゆずになっても関係ないとです。

だもんで、

プラサフ(丸吹き)→ベースコート(平吹き)→パール(平吹きスクワット塗装)→クリア(平吹き)

でうまいこといくんじゃないでしょうか!?

次シャドウライズでやってみます〜www



パール粉と下地の色について
先日、白の上に青パールを吹いたんですけどね、

全然パールがつかないんですよ(汗)

そんなわけで、パールを3倍くらい入れて、もう一回吹いたんですけど、

全然付きません(汗)

で、パールでとんかいの?と思って、黒いブランクに適当に塗ってみたら、しっかりパールがついとる。

でも白は全然パールが乗りません。

塗り終わりを紹介しますけど、

もうね、ホント全く分からん。ガンガン粉ふきつけたのに、パール???って感じです。

どういうことかと思って考えたんですが、おそらく下地です。青のパールは明るい色なので、白に塗ってもよく分からないんでしょうね。がしかし、暗い色の下地に塗ると、パール粉が明るいから発色してくれる。

つまり、明るいパールは暗い下地に、暗いパールは明るい下地に塗るべきなんでしょう。と思います。

例えば、左から、白、紫、青、金、赤のパール粉ですが、白の下地に塗るなら、金か赤じゃないと発色しないというわけです。逆に、暗い色に塗るなら、白、紫、青といった白っぽいパールのほうが有効というわけでしょうね!

また、適当に吹いた時に思ったんですけど、近づけて吹き付けると、ブチュ!となるので、パールを吹くときは、遠くからフワフワと乗せたほうがいいですね。どうせあとから3回塗りのフィニッシュをするわけなので。


白下地に赤パールで塗装
でもって、早速、赤パールで塗ってみたわけなんです。

がしかし、なんじゃこりゃ!?ってな感じになり、

ふき取ってもう一回やってみると、

何度やってもダメ。吹き付けたところがタレる。

薄くやってもダメ。

兎に角、

絶対にタレるのである。

パール塗装は今までにもやっていたけど、その際も出ているはずなんですけど、おそらく、下色とパール色がマッチしてなかったから、タレていることに気づいていなかったというわけじゃないでしょうか。パール粉が目立つ色あいにしてみて初めて気づいたというやっちゃね。

そんなわけでペンキ屋に写真持って行ってどういうこっちゃ?と聞いてみると、

「そりゃいけませんよ。マルチトップはシャバイでしょ?あれは上塗り用のクリヤなんで、パールベースとは違うんですよ。」

????

どういうことなんでしょう???

というわけで、よーに聞いてみると、マルチトップクリアは上塗り専用クリアらしくて、パール塗装で使うなら、3回目の最終トップコートで使うべき塗料らしいです。

で、安戸池スペシャルのところで、塗った時はツヤがあったのに、乾いたらザラザラになってしまったという「退け」のトラブルについて書いていますが、あれを防止するために、シンナーをあまり入れなくてもいいように、もともとをかなりシャバく作っているペンキらしいです。シャバシャバなため、乾燥が遅い。シャバイため、パール粉を入れたら、沈殿するので、ムラが出やすい。また、乾くのが遅いので、その間にパールが沈殿してこれがタレたようになる。

つまり、マルチトップクリアは最後のトップコート専用で、「それ単体」で使う塗料であり、パールを混ぜて使う塗料ではないというわけです。

パールを入れて使う塗料は専用の塗料があり、それが、パナロックのオートクリア(88-150)と言われる塗料だというわけです。

これは簡単に言うと、パナロックの透明なヤツです。パナロックはネバくて、乾燥が速いので、パール粉が沈殿しにくく、また、吹き付けても一瞬で乾燥してくれるため、沈殿しにくく、ムラにもなりやすい塗料で、そういう塗料がパールを混ぜるのに適しているそうです。

このように、パールを混ぜて吹き付けるためのクリアを「パールベース」と呼ぶそうです。つまり、中塗り用クリアってわけ。

こんなん、フツー知らんわな。塗装の世界はホント、底なしに奥が深いです。だきん、おもっしょいの〜♪

しかし、だったら、このクリアをトップコートでも吹けば、上塗り専用クリアの存在意味ないんちゃう?と思ったんはワタシだけじゃないはず!?

そう思って聞いてみたら、上塗り専用のマルチトップクリアが出来る前は、オートクリアで上塗りもやっていたそうです。がしかし、上塗り専用のマルチトップクリアは、オートクリアにくらべて透明度が高くなっており、最終コートでツヤが出やすいようにしているみたいで、仕上がりのきれいさでいうと、マルチトップクリアのほうが上みたいです。

そして、稀釈率が違っていて、パナロックのクリアだったら、ネバイので稀釈率は60%。しかし、マルチトップクリアは10%。つまり、シンナーを入れる量が少なくなっているわけで、吹き付けた後の引けが少なくなるため、引けのトラブルが少なくなるみたいで、やはりモチはモチ屋、上塗りはマルチトップクリアをシンナー少なめで吹き付けたほうがうまくいくみたいです。

そんなわけで、ペイントワークスより、オートクリアを取り寄せてみました。

なるほど、ペンキ屋の言うとおり、マルチトップクリアに比べるとかなりねばくて、振った時の泡が大きく、なかなか消えません。ジョイの洗剤のようです。

クリアの色はやはりペンキ屋の言うとおり、透明度が悪く、アメ色みたいです。

ねばいので、シンナーを入れない限り、パール粉は沈殿すらしません。

で、シンナーをいつもよりも少なめ(50%稀釈)にして振ってみると、トローリという感じのペンキが出来上がりましたw

それで吹き付けてみると、

いけました!タレありません!

やっぱりパール塗装は、3コートパールで、

ウレタンプラサフHB→パナロックベースコート→オートクリアー+パール→マルチトップクリアQR

この組み合わせがGOODです!


produced by fukusuke