サザンクロススティック リメイク
史上最高のロッドというと、やっぱり私はダイコーだと思います。やっぱり自社製造のメーカーは技術が違います。そして安い。一般的に良いロッドは高いけども、ホントにそうなんでしょうか?なんてことをダイコーを使ったらよくわかります。
ダイコーロッドって、すごく安いんですよね。
高くて性能が良いモノを作れといわれたら、ホッコでも作れます。難しいのは、安くて良いものを作るということ。安くて性能がいいものを作ろうと思ったら、製造ラインを煮詰めなければいけません。不良品率の低下はコストダウンにつながるからです。
ダイコーはプロを雇いません。プロを雇うとコマーシャル代を取られるから。
いいモノを安く作る!
そんな気合がムンムン伝わってくるんですよね。
実際、使ってみると分かるんですが、ダイコーロッドは兎に角軽くて、バランスが良くて、適度な硬さがあって、粘って、兎に角、スーパーハイクオリティを肌で感じることが出来ます。
思えば、大学3回生の時、いくらなんでも最上級生がこんなボロタックル(ホーネット+バイオスマタ)なんて使ってたら新入部員に笑われらいと思って、バス釣りに詳しいカタダと一緒にレジャックスに釣竿を買いに行った時に、深田さんに
「最高レベルのロッドって何かねぇ?」
と聞いてみたら、
「そりゃダイコーよぉ。」
と即答。
そこで、初めてダイコーってメーカーを知る。ダイコーは国内最大のロッドメーカーで、OEM(工場を持たないメーカーのロッドを作ること。大体、今あるロッドブランドのほとんどは、OEMで、工場を持つメーカーの受注生産です。)国内ブランクメーカーは、ガマカツ、ダイコー、シマノ、ダイワ、テンリュウ、ゼナック、オリムピック、宇崎、etc意外なほど少ないです。ちなみに雷魚ロッドの大手メーカー、バレーヒルさんも委託製造で、ゼナックに作ってもらっているみたいです。
バスプロを雇うと、1本売れるごとにマージンが発生する。ダイコーは一貫して、プロや有名人を雇わず、そのマージンを削り倒し、自社製造のメリットを活かしてコストダウンにまい進する。
OEM先に負けちゃあおれんので、ありったけの技術を投入して、最高品質のものを最低価格で提供する。他メーカーの5万クラスのロッドをダイコーは、3万くらいで作ってしまう。
普通のロッドは定価の1割引くらいで売っているのに、ダイコーは3割引がスタンダード。
そのダイコーがバスロッドでは、初めて4万クラスのロッドを作って、それがコブレッティでした。ワタシの釣り方を相談すると、千里眼がいいじゃろうというわけで、購入したわけでありますが、使えば使うほど、これ以上のロッドがあるのか!?という最高の使い心地。
そりゃ、ダイコーに比べれば他のメーカーはチンポコみたいなもんです。
横関さんが使っていたブルーダー、カタダのカリスマスティック、エギグランド、ワタシのコブレッティ千里眼、村田のコブレッティ武蔵、大体、全部使った感じが、同じで、兎に角軽くて、バランスが良くて、張りが合って、粘って、兎に角最高の使い心地で、ダイコーオーナーの充実感がビシバシと伝わってくる。そんなレベルのロッドだと思います。
2011年から
ただし、ダイコーはエポキシがいかん!硬すぎてスグにクラックが入ります。
そんなわけで、ワタシは、一番好きなロッドメーカーはダイコーなんですが、ダイコーって、雷魚マンが居ないみたいで、雷魚ロッドがないんですよね。その昔、初期型ガンガン(エバモデル)とオフトの雷強を作っていたみたいですが、現在では、雷魚ロッドは作っていません。
2011年から
ガンガンって、ダイコーじゃない?
だけど使いたいぞダイコー雷魚ロッド!
というわけで、作ってやれと思い、8ft1pcで雷魚に流用できそうなロッドが、サザンクロススティックとヘミングウェイというGTロッド。
で、ヘミングウェイは現行モデルで高いので、サザンクロススティックが捨て値で転がっているので、コイツに狙いを定めて購入。
ベリーネットで送料込みで5000円。スペーックみると、25gから行けまっせとのコトなんで、雷魚でも大丈夫じゃろうという、適当さですw
早速使って雷魚1匹ゲト。いけますwライトカバーの雷魚ロッドって感じで、テイスト的には、グラスっぽくて、オフトのグラス飛強が長くなったような感じです。
で、今年の冬は修理だのリメイクだのが立て込んでいるので、サッサと全部分解。NSGガイドが9個付いています。これだけで5000円超えますよwオトクな買い物をしましたw
で、カーボンパイプを解体中に、バットキャップのところがゴツかったので、削ってみると、なんと中からガラス繊維?カーボン繊維が!?船に付けるギンバルキャップ部分には、カーボン厚巻きして補強してありますね。さすがダイコー品質です。
で、グリップのエポキシは剥離完了(詳しくはエポキシの剥離剤参照)
んで、そうこうしているうちに、塗装の準備というか練習。
このロッドは赤白のツートンカラーにする予定です。んが、今まで単色しかしたことがなかったので、ツートンはどうするんだ!?マスキングすればいいんじゃない?ということで、マスキングしてやってみるかー状態です。
で、もいっちょ新しいことに挑戦しようと思っていて、それが2液ウレタンプラサフ。
今まではラッカープラサフしか使ったことなかったけど、ラッカーは塗膜が薄いので、下地の凹凸が消せなくて、ベースコートを塗った場合、下地の凹凸をひらってしまいます。
一方、ウレタンプラサフは肉厚モッチリなので、少々の凹凸はパテ埋め効果もかねてくれるという優れもの!リメイクは前塗膜を削る関係で必ず素地は傷だらけになります。その傷をふさぐ目的でもウレタンプラサフは必要なのです。
ホンマ、自家塗装始めてから一体いくらペンキ代を費やしたか分かりませんが、またまたロックペイントのペンキです。2液ミラクルプラサフHB。5:1タイプです。色は白にしました。というのも、白を塗るから。プラサフは、大きく分けて、白、グレー、黒と3種類あって、実は上に何を塗るかで使い分けるのです。
例えば、白とか黄色を塗る場合はプラサフは白です。白とか黄色は隠蔽性が悪いので、発色の良い白を塗るわけです。
黒とか茶色を塗るときはプラサフは黒です。隠蔽性がいいので、ヘタに白とかをプラサフに使うと、明るい色になってしまい、本来出したかった色と離れてしまうのです。
赤や紫を塗るときは、グレーです。黒よりは隠蔽性が悪いが、白よりは良い。こういう色は、白でも黒でもない、中途半端なグレーを塗ると、本来の色が出るのです。白を塗った場合、本来の赤よりも明るい色になってしまいます。発色が良いからといって白のプラサフを選択するのは非常に危険なのです。以前、ロックのプラサフを買った時に店員に一般的にはグレーといわれましたが、あれは間違いです。塗る色によってプラサフも使い分けます。
で、今回は白赤のツートンなので、より隠蔽性の悪い白に合わせて、プラサフは白にしました。
練習用に適当なカーボンパイプを持ってきて、ザっと足付け。60番のから研ぎでざっとやり終えました。
そして50mlのカップにプラサフの主剤を入れます。かなりネバイ塗料で、ロックのウレタン塗料とかクリアとは別物の粘度です。カシューに近いかな?
5:1なので、硬化剤は10ml。コッチはサラサラです。
で、中に入れてフタ閉じてふって混ぜます。ネバイので、にゅうねんにシャカシャカします。
このままじゃシンナーを入れれないので、100mlのカップに移します。そしてパナロックシンナーを入れます。10ml入れたのですが、ちょいとねばすぎな感じがしたので、20mlほど入れました。
吹きました。
やはり、ウレタン。モッチリですwしかし、ツルツル具合は、プラサフだからでしょうか。ツヤなし仕上げです。
で、乾燥時間のアタリがつかめなかったので、パナロックと同じく、10分くらいで一度触ってみると、まだ指触乾燥は出来てませんでした。20分ぐらいで軽い指蝕は出来ますが、厚塗りしたところはまだです。なので、おおむね・・・・1時間くらいでしょうか。メーカー推奨はフラッシュオフタイム(重ね塗りまでのセッティング時間)は冬場5分となっていますが、20分くらい取ったほうがいいような気がします。ベースコートに入るのは、3時間は空けてくれとなっています。プロタッチやマルチトップクリアに比べると、全体的に長いセッティングタイムにしておいたほうがいいように思います。
それと分かりにくいんですが、タレています。マルチトップクリアと同じような感覚で吹くと、垂れます。シンナーで薄めすぎました。シンナーは10〜15mlくらいでもいいような気がします。
それと、下地のパテ埋めが出来ていません(涙)一発塗りでは、とてもじゃないけど、下地はパテ埋め出来ませんね。かなり厚めに塗ったような気がするんですが・・・・
で、プラサフの練習はこれくらいで、今度はツートンカラーの練習。使うのはアッガイさんからもらったサヨリ用サビキロッド。
これにプロタッチの白を塗ります。以前はPPに入れていたんですが、全部溶剤でやられてしまったため、今度はフッ素ポリにしましたw
で、塗って、マスキング。
そして、プロタッチの赤。
このままじゃ塗れないので、別容器に移してシンナー調整します。
後は吹くだけ。
あっという間!
マスキングを剥がすと、
見事ツートンカラーに!マスキングすればいいだけちや〜!
ただ、マスキングテープをはがす時に、下の塗膜まではがれてしまいました。もうちょっと厚塗りしておくか、プラサフで密着を上げるかしたほうがいいですね。
塗料が余ったので、白を塗っていないところを塗りました。隠蔽性が悪くて、全然発色が違いますね(汗)やはり、プラサフは大事ですね〜。
んで、2日経って、ウレタンプラサフのチェック。
やはり、ウレタンプラサフはラッカープラサフとは別物です。タレの部分でもガッチリ硬化。10:1ウレタンクリアでも、わずか2日間の乾燥では、こんなに硬くはならないし、やはり、10:1ウレタンよりも、5:1とか2:1ウレタンのほうがいいみたい。
で、今度は、新型ウレタンの練習です。
ロックペイントのマルチトップクリアSHというペンキです。ペンキを新しいのにしようかと思って買ってきたので、情報収集をかねた練習をしました!
今回買ってきたのは、板金塗装用2:1ウレタンです。
ウレタンは、大きく分けて、10:1ウレタンと2:1ウレタンがあって、10:1ウレタンがエコノミーウレタン、2:1ウレタンが高機能ウレタンです。
塗料の性能は、芯じまり性と肌伸び性があって、芯じまりというのは、硬化がなるべく塗膜の下から始まるやつです。芯じまり性が悪いウレタンは、塗膜の上から始まるため、内部の溶剤が揮発しきれずに、膿み状態で硬化します。とはいえ、1液に比べるとガッチリ硬化していますが、本当に硬化させようと思うと、内部の溶剤を揮発させる必要があり、それには、赤外線が要ります。つまり、強制乾燥装置を持っている板金屋が使うウレタンということです。一方、芯じまり性が良いウレタンは、下部に存在する部分も硬化が進むので、溶剤は押し出され、強制乾燥装置を使わなくても、強制乾燥と同等の強度が得られます。実際、リールシートを10:1ウレタンで塗装して、自然乾燥で硬化させた塗膜と、赤外線強制乾燥させた塗膜では強度が全く違います。赤外線強制乾燥で硬化させたヤツは、思いっきりツメを当てても傷は逝きませんが、自然乾燥は傷が逝きます。自然乾燥は引っかいた時につめが引っかかるような塗膜ですが、強制乾燥はツヤツヤで、まるでエポキシです。
もういっちょの「肌のび性」は粒状の塗料ミストが塗装面に接着した時に広がる性能で、これが優れた塗料というのは、後から来た塗料ミストが重なった瞬間に同化して、ノペッとした塗膜になります。
つまり、イイ!塗装をするなら、肌のび性、芯じまり性共に優れた塗料が良いわけで、一般的に10:1ウレタンと2:1ウレタンなら、2:1ウレタンのほうが肌伸び性、芯じまり性共に優れたものといわれています。これは開発の歴史にそれがあり、ウレタンでもともと使われていたのは、2:1ウレタンで、10:1ウレタンは、主剤に比べて硬化剤が少なすぎて、本来の性能が出しにくいといわれていて、近年ようやくいっぱしの塗料として使われだしたからということがあるようです。
現在は、10:1ウレタンでも結構良いのが出ていますが、同じ土俵で比べるとやはり硬化剤の体積が多いほうがバランスが取れるみたいで、2:1ウレタンのほうに分があるみたいです。
というわけで、ワタシが愛用しているペンキがロックペイントですが、今までは10:1ウレタンを使っていました。マルチトップクリアのQRです。で、メーカー的には10:1ウレタンはエコノミークラスで、仕上がり重視といわれているのが、2:1ウレタンのマルチトップクリアSHで、今回、これを買ってきました。
で、このマルチトップクリアは、ホンマかどうかしりませんが、なんと1時間で完全硬化というくらいの速乾性なので、標準硬化剤と、リターダー(硬化遅延剤)配合の遅延型硬化剤を買ってきました。メーカー推奨は、肌のび性が優れた遅延型硬化剤を推奨しています。
なので、先日塗装したツートンカラー練習カーボンパイプに塗ってみました。
で、まずは、標準型硬化剤。配合は、主剤20ml。硬化剤10ml。パナロックシンナー10ml。色々やってみて、マルチトップクリアQRのベスト配合と思っている配合比です。SHもQRと同様にコレでいけるかと思いきや、大失敗。QRと粘性が全然違います。QRレジンはネトッとしていますが、SHは、サラサラです。私はシンナー調整する時は、ポリカップに入れて、シェイクして、クチュクチュ!言ったら、もういっちょシンナーを追加し、クチュクチュ!からピチャピチャ!となった瞬間で調整しています。そこから先は、肌伸びというか、ツヤが出た瞬間が思ったよりも早ければ、ガン距離を遠くして、遅ければガンを近づけてという微調整で調節します。
が、このSHは、初めからピチャピチャやった〜!だけど練習なのでまずはやってみようと思い、2kミラクルプラサフHBの上塗りでやってみました。
が、
ピチャピチャすぎ!ミストが霧のごとく細かく、ノペッとした塗膜が出るまでが遅い!というか、ミストがゆず肌状になったあとしばらくして伸びていって、ノペッとした塗膜になります。QRだと、ゆず肌状態でガンを止めたらそのままゆず肌になるんですが、SHは全然違います。ノペッとした瞬間にガンを止めたら手遅れ。タレます。しかし、タレた塗膜の硬化時間も調べる予定だったので、そのまま乾かしました。
で、20分経って、塗膜を確認してみると、まだ指触乾燥になってない!QRはこれでもいけたんですが、SHはフラッシュオフタイム(十分触れるくらいまでかかる時間とか、重ね塗り可能な乾燥時間とか。コンパウンド可能とかになると、セッティングタイムといいます)を長くとらなきゃいけないみたいです。
とりあえず、塗料の情報は得られたので、標準型硬化剤はこれまで。
続いて、遅延型硬化剤です。
QRにくらべるとサラサラピチャピチャなので、ワタシの思うシンナー調整は要りません。というわけで、今回は、
シンナーなし!
で吹いてみることに。
配合は、レジン20ml。硬化剤10ml。シンナーゼロ。
ポリカップのピチャピチャ試験をしてみると、すでにピチャピチャ。リターダー配合でも粘性はサラサラです。
ガン圧はレギュレーターで0.3に絞り、エア調整つまみは、締めてから1回転。
吹いてみると、普通に吹けました!まさに、QRのベスト配合のミストです。
しかし、実際は、肌伸びが甘い。ゆず肌からノペッ肌までに時間がかかります。そのため、ノペッ肌が出るまでに結構な塗料を乗せる必要があり、そうすると大きくなるタレのリスク。ミストはいいですが、もうすこし肌伸び性があってもいいような気がします。
まぁ、今後の練習でベスト配合を探っていきますが、遅延型硬化剤だったら、レジン20ml、硬化剤10ml、シンナー5mlくらいがちょうどいいかもしれません。
で、標準型硬化剤も同じく比較テストをする必要があるので、こいつにかんしてもレジン20ml、硬化剤10ml、シンナー5mlでテストしてみようと思います。
それと今回、サンディングなしで塗装して気づいたんですが、足付けの必要性の別の観点です。足付けはサンディングによって上塗り塗料の密着性を上げるのが本来の目的ですが、それだけではないですね。それは上塗り塗料のツヤ確認です。ウレタン塗装では、ツヤが出た瞬間をいかに早く確認できるかどうかがよしあしの分かれ道だと思います。もし、足付けをしていなかった場合、下塗りのツヤがありますから、上塗りのツヤ確認が出来にくいです。サンディングで、下塗りの塗膜はツヤがなくなります。そのため、クリア塗装をした時に、クリアの出すツヤが確認しやすいです。だから、足付けは絶対したほうがいいと思いました。
それと、2日前に塗装した2液ウレタンプラサフですが、今日様子を見てみたら、やはりラッカープラサフとは違いますね。タレたところがしっかりと硬化しています。ラッカープラサフではこうは行きません。よくよくメーカー説明書を見てみると、重ね塗りに必要な時間がたったの5分なので、2,3回重ね塗りして肉厚にしようと思います。
それと最後に掃除をしていてビックリ。今日は練習なので大雨の中、ドア開けた倉庫でやっていたんですが、湿度が高いと、アセトンで洗浄した時に、気化熱でスプレーガンが冷やされ、結露が出ています。雨天時は塗装中止と言われるのがよく分かります。
いやー、色を変えるだけなのになんと奥が深いのか・・・。自家塗装は面白いですwww
で、2日後。
強度チェック。
遅効型ウレタン。全然ダメ。まだまだウレタンの硬化になってない。
標準型も同様。引っかくと、表面がツメに引っ付くような感じ。だけど、たれた部分の硬化速度は、10:1よりは断然速いです。
3日後
吹きつけ2日目は、10:1よりは硬化が早いですが、強度的にはまだまだ。メーカーの説明書には1時間で完全硬化とのことですが、オオウソです。
しかし、じゅくじゅくというわけではなく、やや硬めにフニャという感じです。
3日目は、結構硬いというか、10:1売れたんだったら最終強度というところ。
そして仕上がりは、圧倒的に2:1のほうがいいです。
10:1は、厚くぬれたところと薄く塗れたところの厚みの違いがモロに出て、デコボコした塗膜になりやすいんですが、2:1ウレタンはそれがない。
肌伸びのよさというのはこういうことかと驚きました。
芯じまりの良さも、硬化速度の違いで現れているし、
10:1と2:1だったら、圧倒的に2:1ですね
で、今回2種類の硬化剤を使いました。
ツートンカラーが遅効型硬化剤で、
白単色が標準型です。
ツヤの均一性は圧倒的に遅効型硬化剤です。もうすこし練習すれば完璧にいけるんじゃないか!?というくらいのツヤと均一性。そして、薄いです。10:1ウレタンはもともとの粘性が高いため、ゆず肌を通り越してツヤを出すまで結構吹かないといけないので、どうしても圧膜になりやすいですが、2:1ウレタンは10:1に比べ、シャバシャバの粘度でしかも肌のび性がよく、加えて、遅効型硬化剤なので、ゆず肌の前にツヤ肌が出るような感じです。
標準型は、遅効型に比べて、塗膜がボコボコしてますが、これは、シンナー稀釈をミスったための可能性が高いので、また練習で吹いてみないとなんともいえません。強度は、標準型も遅効型も似たようなもん。完全硬化速度は変わらないですね。フラッシュオフタイムが違うくらいでしょうか。
何にせよ、10:1は捨てて、2:1を練習するほうが賢い選択っぽいです!
そして吹きつけから1週間が経ちました。初めての塗料は、データ取りが大切です。何日後の塗膜がどんなだとか、そういった分析をしておかないと、使いこなせません。
塗膜チェック。強度、ツヤともに、10:1を大幅に上回る出来栄えです!
やはり、ウレタンは薄いほうが溶剤が抜けやすいので硬化が促進され完全硬化に近い仕上がりになる模様です。10:1ウレタンは肌のび性が悪いのでツヤ肌を出すために厚塗りにする必要があり、厚塗りすると、硬化が阻害されるので塗膜性能が弱くなる模様です。一方、2:1ウレタンの場合は、肌のび性がいいので、少ない塗料でツヤ肌になりやすいです。吹いた直後は高密度のゆず肌だったのが、しばらく経つとツヤ肌になっていたりという感じです。これは10:1ウレタンでは出ない現象なので、やはり2:1ウレタンのほうが良いです。芯じまり性もいいので、同じ薄さの強度で比べると、これも2:1ウレタンのほうが強い気がします。ただ、赤外線による強制乾燥だと、10:1ウレタンもツメで全く傷が付かないので、強制乾燥をさせた時の強度は2:1も10:1も変わらないですね。
が、やはり、強制乾燥を行っていないおかげで、最終強度は、ツメで傷が入りますね。脚用赤外線ヒーターとダンボールで乾燥装置を作ろうかしら・・・
で、まぁ、今回の実験で分かりましたが、
ブランク塗装は、2:1です!タレを極端に嫌う塗装では、粘性が高く、乾燥時間の短い10:1型のマルチトップクリアに軍配が上がると思いますが、芯じまり、肌伸びともに優れる2:1型のほうが総合的な出来栄えがいいです。
で、続いて、ブランク側の塗装のケレンをやります。
エポキシ剥離でやったロックリムーバでも落とせるみたいなので、落とします。ただ、ロックリムーバーはフタがちいさいので百均のビンに移し変えます。これはビン+スチールのフタなので、溶剤に犯されることがないです。100均だけに密閉性は悪そうだけど、ロックリムーバー自体が安いし、塗装のシンナーとか、2液のレジンとかみたいな神経質な扱いはしなくて良いので試しに使ってみます。
で、剥離剤は普通、刷毛でやるみたいなんで、これも100金で買ってきました。使い捨てで使います。塗装でよくやる失敗なんですが、高いモン以外は基本、使い捨てにしたほうがいいです。洗う手間と、洗っても完璧に落ちることが稀なのと、100均で揃えると洗う溶剤代で新品が買えます。塗装はなんせ準備と後片付けに時間がかかるので、この時間を削る工夫は大事です。
気づいたんですが、ちょっと刷毛がでかい罠。もっと小さいのにしとけばよかった。
夕方に作業して次の日に確認。エポキシはバキバキ。ウレタンもところどころリフティングが起きていますw
ウレタンでもスチールウールでケレンが出来る部分もある。だけど、大部分はまだ剥離が甘く、全然剥がれません。思うに、エポキシはすんなり剥離できるけども、ウレタンの場合は、よっぽどべったりつけないとケレンできない模様です。
ブランクは結局から研ぎが一番効率がいいですね。40番のペーパーを適当な大きさにちぎり、目詰まりしたら即交換。これで30分でケレン終了w
5Sです。ペーパーは何が何番か、何が耐水で何が空研ぎ用か、分からなくなるので、百均のファイルに番手を書き込んで整理整頓していると作業が楽です。
で、40番→1500番で水研ぎし、塗装準備は完了!スプレーパテとしても使えるウレタンプラサフですが、思いのほか引けが大きく、40番で終わらせてプラサフに入るよりも、素地調整したほうがきれいにいくと判断したからです。
で、しばらくして、新しく塗装方法を考え(ブランク塗装台を参照)、道具を作り、回しながらやるということに挑戦。
サザンクロスのグリップにウレタンプラサフを塗ります。
だけどイマイチ。やっぱり、ブランク回す速度が遅すぎ。60RPMでは、ムラがびしばしです。あと、スプレーガンの調整がまだ慣れてないです。ブランクを固定してやる場合よりも、塗料の出る量を多く、ガン圧を上げたほうがいい仕事ができますね。ちょっとミスト幅が狭すぎ&塗料が少なすぎでした。次はもうちょっと調整してやったろうと思います。
ちょっと問題ありありやがな!
と思ったりもしましたが、
どんだけ近づけて吹きまくっても、まずたれないという安心感は、思いのほか強力で、ロッドを固定したままやるよりはずっと出来栄えがいいと思います。
そのため、わかりますかね?真ん中に隠しきれてないキズがあって、両端は隠せています。こんな感じに厚みの誤差が出ております。
そんで、今度はブランクもやったろうかなということで、ブランクもやってみますた。
全然ダメ。やっぱり無理お。
回転なんぞしとったら、塗り残しを塗ろうとしてもそこが回転するので、ぬれん。というわけで、モーター固定は却下。固定して横で塗ってみると、
回しているうちに、ティップは台座にひっかかって、塗装が剥げ、
塗り残しの追い塗りは、もはや前塗った塗装が乾きかけていることもあって、モッコリに・・・。
回転数がサッパリあかん。
こりゃ改良の必要あり。
そんで、結局ムラがあるところをペーパーで調整し、ところどころはげた部分もあるのでやり直し。
そんでもって、回転塗装で扇風機を使った装置を考え実行。詳しくはブランク回転台参照。
しかし、これはこれで回転が速すぎてブランクが落ちるというトラブルが連発。
ひどいのになると、うねりが発生。回転数が早すぎてブランクが暴れると、カッコンカッコンなって、こんな塗膜が出来上がります(涙)
だもんで、結局、
たてらして、スクワット塗装に。
だけど、スクワットは
こんな欠点や、(シャドウライズ大改造参照)
こんな欠点(ウィードフリーカーリメイク参照)
があるので、やっぱり出来栄えがイマイチ。
あかんな〜〜〜
なんだかんだで一応はふけたけども、イマイチな部分も多数あって、自分的には15点ってところ。
まぁ、プラサフなんで、これからプロタッチのツートン塗装に入るのでナンボかは誤魔化せると思うので、とりあえず、カーボンパイプの波うちだけは修正して次に進みます。
で、白に塗った後に赤を塗ろうと思ったので、
白のプロタッチを使おうと思ったら、なんでかハジキ地獄。じつは、2液ウレタンのハジキ防止剤はありますが、プロタッチのハジキ止めは持ってないので、プロタッチを使うことが出来ません。
ほんで、ツートンカラーにするよていなので、赤に塗るところをパナロックでやろうと思って、
ゆくゆくやるつもりだった赤ベロ化のために買っておいたビビットレッドのパナロックを開封することに。40gしかないから大切に使わないといけません。
んで、これも試し吹きしてみると、なんと、これも弾く!なんで!?
しょうがないので、ハジキ止めを添加して、
無事塗りました。ブランク側ですが、こちらはまずまずの出来栄え。ゆず肌でもないし、タレもない。
今度はグリップ側の塗装。これも引っ掛けての水平塗装。
うまいことぬれているように見えますが、
たれまくってますね〜〜〜(涙)
よくあるんですが、塗料を配合してしまうと、使い切らないと捨てるだけですから、ちょっと余った塗料は全部使い切ってしまおうと考える癖があるんですよね〜。すると、やらなきゃいいのに、不必要なくらい吹いてしまって、それがタレにつながるわけです。また、吹いた時は塗り斑なしと思っていても、いざ、翌日見てみると、実はぬれていない部分があったりするので、必要以上に重ね塗りする癖もあります。
自家塗装の出来栄えは、「見切り」が大事ですね〜。いや、ホント難しい世界です。
ほんで、
このまま同じようなことしてても、成長ないわぁ。と思ったので、ゼストとマタギに聞いて練習。詳しくはブランク塗装回転台。
そのほかにも、兎に角、色々塗ってみてクセを掴もうと思って、色々塗ってみました。
まず、練習用に、買ったは良いけど全く使わないし、使う予定もないペンキ。東邦化研のエンジンウレタン。東邦化研は、ラジコン屋さんの塗料部門?の塗料で、安い。1500円です。前、タックルネットで物色している時に、安いから買いましたwところが、ロックペイント一辺倒になった今となってしまったら、ペンキを変えると、今までのデータや慣れが通用しないので、使ってないし、今後使う予定もなし。チラリとホームページを見てみても、
http://www.toho-kaken.co.jp/rc/index.htm
一体、これだけの説明でどうやってウレタン塗料を使えというのか・・・・
製造メーカーとは思えん。どっかのペンキの詰め替えかねぇ?
ハコ見てみても、書いていることは、薄っぺらいことばかり。まず、重量配合なのか容量配合なのか。指触乾燥は何度で何分なのか、テーピングや研ぎ出しは何度で何分なのか。強制乾燥は何度で何分なのか。完全効果は何度で何分なのか。シンナーは、何用シンナーが何%〜何%なのか。おまけに、ハコ全部同じでしょう。クリアと顔料系塗料の稀釈率が同じわけないと思うのですが・・・。ロックの説明書と比べたら、月とすっぽん。やっぱ、板金塗料ってのは、最高峰の塗料なんだなと実感しました。プラモレベルの塗料はいけませんね〜。。
そして、あけてビックリ。なんじゃこりゃ!?主剤が溶剤と顔料に分離しとるがな〜!ロックの塗料じゃこんなんなったことないで!!
スプーンで混ぜ合わせました。混ぜたらいけそうですw
ブランク塗装の練習練習。練習用ブランクで、ゼスト方式に慣れるように頑張りますw
バケツも塗ってみましたw
板切れも塗ってみましたw雪が降っているので寒いです。
はじめてのエンジンウレタンだったけども・・・・
ごめん。使う気にならないこの塗料とツクヅク思いました。
まず、指触乾燥遅すぎ。パナロックじゃったら、5,6分もすれば、指触乾燥入るんですが、コイツは、10分経ってもベチャベチャヌルヌル。1時間経っても、厚塗りの部分は、中膿み状態。作業性悪すぎ。
そして、
ツヤが全くないぞコレ。硬化した後はツヤが全くなし。クリア塗らないと使いモンにならん。ソリッド1コート塗装とかはツヤがなさ過ぎて無理じゃね。
パナロックのソリッドと比べたら、ツヤは雲泥の差。クリア塗らなくてコレですからね。やっぱり板金塗料はスゴイ。
エンジンウレタン、置いてたら溶剤と顔料に分離するし、指触乾燥は遅くて作業性が悪いし、ツヤはないし、説明書はかゆいところに全然手が届いてないし。というか、ハコに書いてある程度の情報量じゃ、使い方分からん。
これが、板金塗装用塗料とホビー用塗料の差か・・・
と、
つくづく、自動車補修用塗料の性能の良さを実感したわけであります。やっぱ、ブランク塗装用ペンキは、自動車補修用のまともなメーカーのペンキじゃわ。ロック最高!
ミストの実験とかもしました。これはパナロック。
段々コツがつかめてきましたw詳しくはブランク塗装回転台参照。
さてと。残りの白い部分を、チャンピオンシップホワイトで塗ろうかいのw
で、同時進行で塗り終わったグリップ部分のタレ修正。というか、表面荒れすぎ。結局、ペーパーで磨き倒して下地が出ました。二回目の塗りで修正します。
それにしても、ペーパーで水研ぎした後のしぶきが血しぶきみたいでキモいちやー。赤は要注意やな。
それと同時進行で、プラサフを塗装済みのリールシートの塗膜を剥ぐ。理由は・・・・・ウィードフリーカー参考にしてね(涙)アサヒペンのペイント薄め液が余っていたのでこれを使いました。
ウソやろ!?ペイント薄め液ドブ漬けでも、剥げんぞロックのプラサフ。どんだけ優秀なん!?アルコールでもだめじゃった!
しかしまぁ、ラッカー薄め液つかったらイチコロじゃねw
そんでワニグリップを挟めるように、マジックのフタをマスキングテープでかさあげして準備完了w