シャドウライズ 3度目のリメイク


シャドウライズ 3度目のリメイク

シャドウライズ、3度目のリメイク、開始します。

いかんせん、このクラックがある状態での使用は嫌やし、これをUVコートにコンバートしたいのと、今現在、研究しているキャンディ塗装をやりたいので、色を変えます。

で、まずは、ガイド外しから。リメイクも結構数こなしてきたんで、新技を紹介させていただくと、

ナイフの先をわざと折るんです。そうすると先が甘くなるんで、ブランクを傷つけるリスクが減ります。切り口もなるべく薄く出来、ブランクに傷を付けるリスクが減ります。

で、ラスト、トップガイド。これが一番難しく、リスクの高い脱着なんですが、これもコツがあって、紹介すると、

まずは、火を小さくして、ブランクを横にします。

そして、炎を当てていくわけですが、炎を当てる場所にコツがあって、それは、パイプの先端部に当てることです。

そもそも、このパイプ、内部はストレートなんですが、ブランク側は先に行けば行くほど細くなっていくテーパー形状です。

そこにエポキシを入れて固めるわけですから、接着剤はどこにあるかというと、トップガイドの先端部なんです。

つまり、トップガイドとブランクは、この部分で強く引っ付いているわけ。

だもんで、炎で炙る時は、先端部を炙らないと意味がないってわけです。

パイプの中腹あたりが、バランスよく加熱できそうな感じがするので、狙ってしまいがちですが、それは間違い。パイプとブランク間に隙間がほとんどないので、先端の接着剤は加熱できず外れないわ、おまけにブランクに直接当たって、ブランクを溶かすリスクが上がるわ、良いことないです。

狙うべきところは、パイプの先端部です。

で、ちょっと加熱して、ラジペンで引っ張って、って具合に繰り返し、おおむね、3回くらいで

抜けます。

で、ラジペンの当て方ですが、リングを傷つけないほうが再利用できるので、先端部を挟んでやるのがいいんですが、中にはなっかなか外れない場合もあるんで、

そんな時は、リングをつかんで、手前に引っ張る方法が力が入りやすくて良いです。何度も何度もランプを当てていると溶けるリスクがあるので、短期集中で、抜けなければガイドの命はあきらめて、ブランクの命を選択したほうが賢いです。

注意点は、まっすぐ抜くこと。ひねって抜くと、ブランク、溶けます。

で、ローライダートップガイドの場合、フレームとパイプが離れていますから、多くは、外す時にこんなになって、ご臨終になります。

もうこれは仕方がないので、新しいガイドを買いましょう。

このままつけて、組み付けた場合、フットが浮いているので、スレッドが乗りません。

それと、抜いた直後はブランクに触らないこと。抜いた直後は、ティップはカナリの高温になっており、触ったら、軽い力でグニャっといきます。そうなるとブランクがご臨終なので、くれぐれも触らないことです。自然に冷えるのを待ちましょう。

これで準備が整いました。ケレンに入ります。

で、バット部分のネームは残すんで、いつもはラップで保護するんですが、今回、ガイドがないんで、マスキングテープでやることにしましたwこっちのほうが楽で、きれいにいきますw

で、いつものようにロックリムーバー+カッターの裏でガシガシやって、

スコッチブライトでキレイに落として、

ケレンが完了wものの30分です♪

なお、下巻きがなかなか外れなかったんで、そのままロックリムーバーつけたら、勝手にはがれました。カッターで傷入れて外すよりリスクも少ないし、こっちのほうがいいのかもしれません。

けど、この、マスキング周辺は今後、残すバット側の塗装が残ってて、ここを傷つけられないから、完全には落とせません。ま、どうせラッピング+コーティングやるんで関係ないっちゃないですけど。無理矢理落として傷いかすほうが怖いですね。

がしかし、A型の性格が気になり、結局、ロックリムーバーをもう一度塗って、キレイにとりましたw若干、純正の塗装がはがれたけど、よしとします(汗)

ンデ、まずは、プラサフ。PC308を使い、プラサフを塗ります。

シャドウライズの場合、ブランクが細いため、塗装台の塩ビパイプにスカスカだったため、適当なカーボンパイプをガムテープで止め、なるべくまっすぐになるようにしました。

そんで無事、塗装が終わり、乾燥台に持っていったところで、大トラブル!

くっつけてたカーボンパイプのテープが吹きつけたシンナーでズルリと滑り、

塗ったばかりのプラサフに直撃(滝汗)

台無しになった塗膜でしたが、兎に角、今ならまだ間に合う!と思って、

キムワイプをラッカーシンナーでベタベタに浸して、ワヤになった塗膜を拭き取りました。

そこから、ダメもとでリカバリの塗膜を吹いたんですけど、

これが意外にうまく行きまして、リカバリできちゃいましたwおそらくティッシュでやったら、繊維がこびり付いてダメだったと思います。キムワイプ必須ですな。

こうして、次にメタリックベースに入ります。スパークルメタリックを見てみると、メタリックが沈殿しており、使用前によく振らないといけませんね。

で、「キャンディ塗装」でも紹介しましたが、メタリックベースはなるべく重ね塗りしてムラをなくすほうがうまく行くとおもったので、ガン口径を0.2mm落としてPC206でやることにしました。どうせあとからクリアをかけるうえに、メタリックベースがざらつくので、ユズハダ関係なしで、微細ミストでタレにくい重ね塗りをしたほうがメリットが多いと思った次第です。

ンデ、これも問題なくいけたと思います。というか、クルクル回しながら吹き付けていたら、太陽が上にあるのに加えて、メタリックが反射するので、上部は薄く、下部は暗く写ってしまいます。

そのため、常に、上側が薄いんじゃないかな〜?って思うので、かなり手ごわい塗装だと思いました。

で、とりあえず、メタリックベースが終わり、タレもないので、

そのままキャンディベースに入りました。

で、なるべくムラなく塗ろうと思うんですけど、やはりここでも、メタリックの反射によるムラの判別困難が待ち受けていました。

どこが薄くてどこが濃いやらサッパリわがんね!

ってわけで、遠めに見つつ、ある程度ムラがなかったらいいや!って妥協しながらキャンディベースを終わったんですけど、

途中、アレ!?ガンが詰まった?と思って、圧を上げた瞬間に、キャンディベースのママコがブランクにぶっ飛んでいき、

これですわ〜(涙)

どーゆートラブルこれ?フタについていたねちこいママコが落ちたんかな〜?もう、ここにスレッド置いて隠すしかないよね。

見た感じ、ムラがないようにも見えるんだけど、0.8mmで続いてクリア行きます。

で、塗り終わり、やはり肌荒れがあるので、研ぎ出し。今まではソフト9のプラスチッククリーナーを使っていたんだけど、高いのと、新しく買うのがめんどいので、ピカールを使ってみました。

ピカールでも大丈夫大丈夫。ピカピカになりましたw

で、これで塗装が終わったので、次はスレッドの下地処理。

バットガイド付近にプラサフがついているのと、前回のコーティング時のスレッド跡が残っているので、ここをペーパーで平坦にしていきます。

ロックリムーバーをつけて、カッターの裏でガシガシとやっていき、仕上げに細かい目のスコッチブライト。

前回、青いスレッドを使っていたので、そのダシ色が出たのか、青い塗膜が出てきました。

最終的にはこんな感じに仕上がりましたw悪くないですw

で、バットスレッドも同様で、ロックリムーバーをつけて、カッターでガシガシ。

ところが、裏刃を間違えちゃって、カーボン繊維ザックリ(汗)この手の作業はいっそ、スクレーパーつかったほうがいいかもね。

ま、下処理は悪くないと思います。

で、塗装を改めてみてみたら、結構ムラがあります(汗)

まず、下地のメタリックにムラがあり、キャンディーベースにムラがあり、よーく見てみると、あまり出来栄えは良くありません。

ガン見厳禁使用のいつもの塗装レベルですな・・・・。キャンディ塗装の場合、ムラが出やすい塗装工程を2つかませるわけなんで、決してやさしい塗装じゃないと思いました。

パールだったら、塗れば塗るほど濃くなってムラが出来易いのは、パールベースの1工程だけ。キャンディの場合、メタリックベースとキャンディベースのダブルパンチやきん、そりゃ難しいよね。

ま、遠目で見たらわかんないし、これにガイド乗せたらさらに分からなくなるから、次いきますけどね。

グリップと組んだ感じ、色のバランスは悪くないですwww

さて、そーゆーわけなんで、続いてガイドセッティングです。

まずはスプラインから。先っちょを見ながら沿っているところを確認。マスキングテープにマーキングします。

そのままトップガイドをつけますが、トラブル。なんとトップガイドの先端に穴が空いています。

炙って外す時に穴が開いたんでしょうか。とりあえず、使うことは出来ないので、却下です。買ったって700円ほどなんで、新品かってやります。

外してシンナーでエポキシを拭いて事なきを得ました。

で、トップガイドを中心に、10個のガイドを置くセッティングを行いますが、

塗装で出たアラが下巻きに来るようにする必要があるので、それを中心にガイドセッティングを組みます。

なお、バットガイドはKWSG12だったんですが、全く同じ仕様で組むのもつまらないので、冒険して、LCSG12Mで組むことにしました。本来、シャドウライズはバットガイドにHVSG12という背の高いガイドをつけているのでどちらかというと、KWSG12よりは、LCSG12Mのほうが純正よりといえます。

手持ちにLCSG12Mがなかったので、昔作った水路の鉄人から部品取りして来ました。ってか、水路の鉄人、部品鳥ばかりじゃ〜。いっそ作り直そうかな???

なお、ガイドには前回のコーティングが残っていたので、超音波洗浄で掃除を試みましたが、溶媒にアルコールを使ったためか、サッパリ落ちません。やっぱり、ラッカーシンナーじゃないとだめですねー。だけど、ラッカーシンナーはガイドのリングクッションまで落ちてしまうので、使えないため、

結局は、手作業でキレイにしました。

で、子どもに邪魔されながらガイドの位置を調整していき、

最終的なセッティングはこの通り。

10だの11だのは、ガイド間の距離(cm)。下の5cmとか6cmとかは、下巻きの距離。

さて、次はスレッドの相性確認。練習で作った同色のパイプに色々巻いて様子を見ます。

で、早速巻いてみましたw

で、ちょっと思うことありまして、自作のラッピング台を進化させました。以前のは、軽くて、スレッドを引っ張ると台ごと動いていたので、大き目のヤツに変えて、道具類も全部収納できるようにしましたw

で、巻いてみてコーティングさせたのがコレ。

下巻き、上巻き2パターンずつ、計4種類見ましたが、一番グッときたのは、

下巻きを緑のメタリック、上巻きが紫のNCPのCを5巻き、黒Cで仕上げるものです。

そんなわけで巻いていきました。

緑のメタリックは、グデブロのHTメタリックのAですが、これ、ジャストエースに比べると太くて、ねちこいのでブランクへの食いつきがよくて、すべりにくく、それでいて太いため、巻き数が少なく出来るので、ジャストエースに比べるとだいぶ楽だと感じました。ちなみに、真ん中ジャストエースで緑がグデブロ。

で、5箇所くらい下巻きを巻くと、疲れてきたので、コーティング。エポキシだと全部巻き終わらないとコーティングには入れませんが、疲れたらコーティングに入って1箇所ずつ出来るのもUVコーティングならでわですw

ところがここで大トラブル発生(滝汗)

コーティングが硬化と同時に、

プクッ!

と、無数の大型気泡が出現!

哀れ、下巻きのコーティングがボッコンボッコンに(ノ゚ο゚)ノ

なんじゃこりゃ〜〜〜〜!?

こんなん初めて!

でもってコーティング時にもいっちょ気づいたのが、結構、いらん繊維が飛び出ていること。

ねちこいんで、繊維がくっつき易いのか、服の繊維?みたいなのがいたるところにくっついていて、ランプで炙ったら縮んで目立たなくなるんだけど、めっちゃ長いのもあって、これが曲者です。

訳が分からぬまま、スコッチブライトでこすりながら修正を試みるも、やっぱカンペキに直すのは無理!

他のスレッドみても、全部なってしもーてワヤ!

泡の上からコーティングすると、最終的にはまっすぐになってくれるんだけど、なんぼなんでも見てくれ悪すぎ。これは上巻きをかなり長めにして誤魔化さないといけないですね・・・。

これについては別コンテンツで検証をしていますので、そちらをご覧ください。

んでもって、色々試してみて、改善策を見つけて、それは、

一発目のコーティングをした後に、フデをこすりつけて、余分な樹脂をこそぎとり、激薄コーティングにすること。

こーすると、泡、出ません。

2回塗り、3回塗りでは出ません。1回塗りで出ます。

がしかし、原因が分からん。この手のトラブルは、エア抜き不足で、抜けかけたエアが固まりかけて上ってくる時に起こるんですが、主にガイドのフット裏側の隙間で起こります。スレッドみたいに、スグにエアが抜ける場所で起こるのは希。

エア抜きはこれでもか!?ってくらいしっかりしているのに、訳が分かりません。

とりあえず日に1歩1歩前進していき、

下巻きコーティングは終了。ガイド固定に入ります。

通常は、トップガイドをつけてから下巻きをしますが、トップガイドぶつけてフットが浮くとあとあとワヤなんで、取り付け後にスグにラッピング、コーティングしようと思います。

スプラインを出してマーキングし、そこにあわせてガイドを接着し、

フットをラッピング+コーティング。一応、3回塗りにしています。その後、ガイドを乗せながらラッピング。

これも下巻きと同じように、ラッピングして、力尽きたらコーティング。

子どもが寝た時しか時間がないんで、1個1個前進できるのがかなりの強みですwww

ラッピングをカナリ長めにして、下巻きのボコボコを隠すように誤魔化していますwww

で、ここでも気づいたんですが、エポキシ使うときなんかはラッピングを全部終わらせないとコーティングにいけないんで、下のガイドを巻く時は上のガイドはコーティング前。

よく、こーやって台にのせてクルクルまわす時にガイドに当たって、ズレたり、糸目が空いたりするんですが、1個1個コーティングした後、次のラッピングにいくと、ガイドが当たっても糸目がずれることがないんで、かなり便利ですw

で、UVコーティングの必需品、タイマーですが、これも考えてA&Dの3連タイマーを導入しました。2000円もしたタイマーですが、コレ、立つのでカナリ便利で、さらにコーティング中に5分型のエポキシをフロッグチューニングで使っているときも同時期動画でき、さらに普通のタイマーはタイムアップになると、もとの時間に戻ってしまって、遠くで作業していると、タイマー時間が聞こえない時に、帰ったとき、タイマーをちゃんとせっとしたかどうか分からなくて不安になるんですが、タイムアップ後のタイムも測定しているため、ちゃんと8分経過していることが確認できるので、スーパーオススメツールです。UVコーティングはタイマーが命。イイヤツを買いましょうw

んで、あとはヒマを見つけては巻いてコーティングしての繰り返しです。

そうそう、ちょっと改善ネタを一発。いつもガイドをまっすぐ置く時は、

こーやって、ロッドをまっすぐにもって、ガイドを止めていくんですが、結構ぶれます。なんせ片手で持って片手でガイドを置くので・・・。

で、今回思ったんですが、台の上にガイドが真上になるように置いて、

真上に乗せてつける。このほうがブレないし、ブランクは動かないので、ズレもないし、効率がよく、見栄えも良かったですwww

で、どんどんコーティングしていき、

ラストにバットガイドのコーティングですが、長めに巻いて、2回コーティングした後、

デカール貼って、東邦2液ウレタンでふでコーティングして、

厚めのUVコーティング。3度目のリメイクなんで、「4th Generation」です♪

あと不便に感じたのがバットスレッドのコーティングなんですが、チャックがUVハードナーのハジに当たりそうになるのが邪魔で、このあたり、ハードナーのボディの入り口をもっと大きくしてくれたらなと思いました。グリップのセパレート部のコーティングも同様。

ついに完成w

グリップつけてみたんですが、いい感じじゃんw

リールとのフィッティングもばっちり〜♪

ちょっとコーティングの形が悪くて、改善点が残る形となりました。UVコーティングは粘性が変わらないので、樹脂の「寄せ」がやりにくく、こいつがかっこ悪いコーティングへとなってしまうので、何かいい方法を考えなければなりません。コレに関しては別コンテンツで追求したいと思います。

サ!あとは釣るだけ〜♪シーズン待ちどおしいっぺ!


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