シャドウライズ大改造!




シャドウライズは、クリークで使うことが多いんで、重宝しているんですが、最悪なのはやっぱりガイドだろというわけで、ガイドを変えます。全部。

まず、Fトップがいかん。これがカラマリフライ。

全部スレッド外して、アルコールランプで熱しながらペンチひっかけて引き抜く。すこし炙りすぎると、即座に溶けるという、寿命の縮まる作業。何回やっても緊張します。人のはとても出来ません。

んで、気づいたところ。スプラインがずれとる。60度くらいズレてました。光が当たっている部分がスプライン。バットガイドは60度左です。というのも、シャドウライズ、歪みがほとんどなくて、スプラインが分かりにくいです。

そのため、メーカー側も作る時にあんまし気にしないんでしょうね。

で、この歪みが少ないのは、実は今作っているところのウィードフリーカーも同じ。

一方、ガンガン77をリメイクしたときは、歪みがかなりあって、スプラインはスグに分かりました。

なぜこんなことが起こるのか考えてみたんですが、おそらく、ロット数の問題じゃないですかね。

シャドウライズとか、ウィードフリーカーといったロッドは、雷魚ロッドにつき、そんなに本数作っているロッドじゃないですよね。そのため、マンドレルのダメージが少なくて、歪みが少ない。一方、ガンガンなんかは、本数作っているのでマンドレルのダメージが大きくて、歪みが大きくなる。

どっちがいいんかと言われると、そりゃー、歪みがひどいほうがスプラインが正確に出せるからいいでしょうね。シャドウライズは、60度くらいズレていて、ガイド全部外してみるとセンターが結構ずれていました。これを誤魔化すためにガイドを多くしているのかも。シャドウライズは、71しかないのにガイド数が10個もあります。ネームも、センターに来てないし、結構適当にトップガイドを付けてますね。

ということは、セカンドジェネレーションは、ファーストのマンドレルを使いまわすはずなので、ゆがみはセカンドのほうがあるでしょうね。

で、今はカラマリフライ地獄&いつ折れるか分からないクソいまいましいFトップガイド&LNSGをMNST&KWに換装するためにエポキシにロックリムーバーを塗り、剥がし中です。ガイドも701で10個は多すぎ。9個に減らすセッティングを出します。もしうまく剥がせなかったら、ドライカーボンパターンからティップに向けて黒か白で塗装します。

で、気づいたのが、ドライカーボンパターンのバット。これ、カーボンパイプを根元に突っ込んで接着してますね。マタギのカーボンパターンは巻きつけるタイプなので継ぎ目がガタガタですが、シャドウライズ形式だったら、継ぎ目がないし、境目にはスレッド巻いて誤魔化せるし、いいですね。おそらくサーペントも同じ方法でやってるんじゃないでしょうか。ということは、ジャストエースの細身のカーボンパイプを使ったら、ビルディングでカーボンパターンが作れるかもw

んで、ロックリムーバーつけて1日。物差しでゴシゴシするとガンガンおちてくれてラクラクなんですが、なんと物差しのキズがついてしまった・・・。最悪。そして、アレマ!シートワインディングの最後の切れ目が確認できます。さすがアンサンド。

で、ケレン。いつもは40番から研ぎなんですが、元値が高いシャドウライズなんで丁寧に100番水研ぎでやることに。で、驚くことにあっという間にケレンが出来ます。アンサンドって、こんなにも簡単に水研ぎできるんですね。ビックリデス。さすが、工場でもケレンがしやすいように柔らかい素材でコーティングしているんでしょうね。通常は、サンディングをしないアンサンドが最も硬いとか言われてますけど、実際は、塗装したウレタンコーティングのブランクのほうが強いでしょうね。シャドウライズは、曲がりやすいロッドなので、その意味でもアンサンドを採用しているのかもしれません。そして、バット部分は、ネームを入れる必要もあるためか、カーボンパイプを足してますので、これが補強にもなっているんでしょうね。でも、コーティングが弱いということは、折れやすいということにつながります。フロッグ直撃したら確かに怪しいかも。やっぱり塗装していたほうがいいんじゃないでしょうか!?

そして、バット部分のカーボンパターンは塗装しないので、マスキング。

さて、いまからプラサフ。結局、黒のソリッド塗装にしようと決めたので、プラサフです。上塗りで黒を塗る場合、プラサフは黒です。

使うのはロックのミラクルプラサフHBの黒です。ちなみに、白も持っているので、2つ混ぜるとグレーになり、全色のプラサフに応用できるというわけですw

で、新兵器の扇風機回転台で塗装。

黒のウレタンプラサフを吹きました。配合は、25ml+5ml+シンナー9mlです。

リール塗装の失敗を踏まえて、空き缶に吹き付けてミストパターの事前チェックを行い、調節しました。

しかし、扇風機回転台のブレまくり、バット部分はほぼ完璧なんですが、ティップに塗り斑が出来てしまいました。

黒のウレタンプラサフ吹いたんで、分かりにくくてスンマセン。

バットはうまいこと塗れているんですよ。

だけど、ティップ付近は塗り斑ビシバシ。そりゃそうだ。だって、塗れているか塗れてないかの判断がつかんもん。

だけど、プラサフは一応乗っているので、2時間ほどセッティングタイムを取って、ウレタン上塗り。

漆黒のシャドウライズにしようと思っているので、塗るのはパナロックのゼットブラック。クリアを塗るとテカって黒が明るくなるので、クリアは塗りません。最近、通勤で見かけるアメ車のカマロの塗装がかっこよくて、これがソリッドの黒でエロイです。最近の車はメタリックパールのクリア塗装が主流なので、ソリッド1コートが逆に新鮮に見えるのです。だもんで、ソリッド1コートで決めようと思います。

だけんど、

扇風機がサッパリなので、回転塗装はできない。ブランク立ててスクワット塗装は、影が出来て、塗れたか塗れてないかがわからないので、これも却下。

結局、横に引っ掛けて歩きながら塗装することにしました。

で、今回も空き缶でミスト調節をしたんですが、これが誤算。

風が強くなったんです。

ミスト調節は風の少ないところで行い、実際の塗装は風の強いところで行ってしまったので・・・・

塗料が風に流されてどんどんゆず肌に・・・・・

こりゃ、やばい!

急いで空気調節ネジを強めに設定しなおし、もう一度塗りました。

しかし、初めに出来たゆず肌は完全には修復できず・・・・。

しまった〜

エア圧をもう少し高くしておくべきだった・・・・。

ウレタン塗装は、ホント、遠慮したら絶対いかんですね。

ブアー!と一気漢塗りでやらんと、絶対失敗します。

で、出来上がった塗膜は、

うーん。35点。一応、全体にツヤは出ているんですが、全体的に、ゆず波というか、ウネウネした塗膜になっています。

思うに、

縦固定のスクワット塗装とか、水平固定塗装とかだと、線状に塗って、場所変えてまた線状に塗っての繰り返しなんですよね。

そうすると、@番塗ってその後A塗ると、すでに塗った@の場所とかぶるため、この部分だけが濃くなるわけです。濃くなるということは厚くなる。つまり、@よりも@とAがかぶっているところが厚く、B塗ると、今度はAとBがかぶっているところが厚くなる。そして、@塗って、Aを塗り始めると、@は既に乾き始めていますから、新たに吹き付けられた塗膜はなじむことが出来ずにかぶっているところでゆず肌状態になるわけです。そのゆず肌やら、波肌を修正するために、塗装が終わった後にペーパー掛けするでしょう。ペーパー掛けしたら、滑らかな部分までボコボコになるわけですから、こりゃ出来栄えは悪くなります。

つまり、ロッドを固定して塗装した場合、必ずうねった塗膜になるちゅうわけです。

よって、ロッドはやっぱり回転させて塗らないかんと思います。回転させると、強制的に1周なじみますから、滑らかな塗膜が出来るちゅうわけです。また、固定して塗るのに比べて、タレのリスクはなくなりますから、厚塗りができるので、なじみやすくなる。芯じまりのいい塗料を使えば、厚塗りしたって締まりますから、こういう塗装が理想だと思います。

ブランク塗装の方法でよく見かけるのは、縦に固定してのスクワット塗装ですが、あんな塗装方法じゃ、絶対良い結果は出ません。上のかぶった部分ゆず肌に加えて、ブランクと正面で向き合ったら、影が出来て塗膜の乗りが分かりませんもんね。まぁ、回転させながら塗るってのも道具が要るので難しいですが、スクワットやるなら、水平固定ですね。

んで、ペーパー掛け+コンパウンドも終了。

素人の塗装の場合、どこで妥協するかですが、まぁ、ぱっと見、塗装のうねりとか、ボコボコ感は分からないし、まぁ、35点ってとこかな〜。いや、ホント塗装は難しい。

んで、さて組み立てるかと思ったら痛恨のエラー。

トップガイドが、ボクは2.8だと踏んだんですが、実際は2.6。0.2mmほどブカブカになってしまい、再びマタギへ注文を入れました。

しかし、19日でセールは終わってしまっているため、通常料金+送料を取られてしまいます。

やってしもたぁ・・・

トップガイドはフジのパイプデータが全然当てにならないため、実物のフィッティングが出来ない場合は、2サイズ注文入れていたほうがいいですね。

んで、8-2.6、6-2.6を取り寄せてフィッティングしてみたところ、6はバスのにおいが漂っていたので、8-2.6にしました。で、純正と比べてみると、純正はもいっちょ小さいやつなので、8-2.4ですね。塗装で肉厚になって2.6がベストフィットとなりました。んで、グリップのチェックが紫なので、スレッドも紫(飾りまきはピンクのメタ)にしてみたんですが、イマイチ。やっぱり、ブランクが暗い色だと、スレッドは明るい色にしたほうが色が映えていいです。

そして、スレッドを黄色に、飾りまきを紫にしてみると、なかなかグッドw黄色いスレッドを使うのは初めてなのでいいかもしれんというわけでやったりました。

で、続いてガイドセッティングなんですが、

1回適当に乗せた後微調整して、右側のセッティングでいくことにします。シャドウライズはLSGを10個セッティングでやっていますが、今回KWガイドを使って、KWガイドはフット間がLSGよりも長いので曲がりにくいと思われるので、純正よりも硬めになるはずです。だもんで、ガイド数を減らすことで純正に近づけようという魂胆です。計9個。

MNST8-2.6
KW8×3
KW10×2
KW12×2
KW16×1
の9個です。

で、今回はじめてのKWガイドだったんですが、ダブルフットの上側が、根元までスレッド巻けないので、いったいどこまで巻けばいいんな?というわけで、フットのカーブがついているところから3巻きほどしたところで抜きました。

んで、半日がかりで巻きました。

んでコーティング。ってか、寒い。この日、大雪でした。室内気温はおそらく5度以下。中国塗料の営業マンに教えてもらったんですが、一般的にはエポキシは5度以下だと反応が進まないそうです。ライトフォーミラは混ぜる前から、レジンがえらい粘性が高くて、ハイビルドかと思えるほどでした。そんで、普通、攪拌したら反応熱が発生して、気泡が勝手に抜けてくれるんですが、今回はそれがない。気泡が消えないまま。粘性は普段は7分でモッチリした感じになるんですが、このたびは、なんと30分くらい経ってやっとモッチリ感がでました。おかげで、エポキシを作り変える手間がなくなって、わずか1回の配合で9個のスレッド+バットスレッド全部ぬれるというミラクルがありました。しかし、普段は一晩中モーターで回して、8時間もすれば完全にタレなくなるんですが、8時間たっても、硬化がイマイチ。そんでもって、24時間まわしっぱなしにしました。それでも、まだ20度くらいの8時間硬化にはまだまだ及ばず。やっぱり、5度以下だったら反応しないというのは本当ですね。誰もいない部屋で硬化のためにヒーターたいて、反応を促進させることにしました。まぁ、寒いところでも塗ることはあるだろうから、反応するかどうかは、硬化剤にもよるんでしょうが、ライトフォーミラは5度以上が推奨というわけです。


で、一応、たれないくらいまでは硬化したんですが、まず、紫メタのピンラインが近くで見ないとぜんぜんわかりません。ブランクの下地が黒だと、明るい色のメタリックスレッドのほうがいいなぁ。コーティングで色が濃くなるので、そこまで気づかなかった。そして、黄色いスレッドは黒い下地が透けかけとる。網目もばっちり見えるし、水路の鉄人でもやっちまいましたが、明るい色というのは、下地が透けやすいですね〜。明るい色のスレッドを使うときはブランクの色も明るくしたほうがいいですね。だけど、スレッドは、ブランクの色と反対の色にしたほうが色が映えてきれいなんですけどね。このあたりが、市販ロッドが黒のスレッドばかり使うゆえんでしょうね。黒いスレッドだと、隠蔽率が高いので、糸目は見えないし、下地も透けないし、失敗が少ないからよっけ使われるというわけです。だけど、それがゆえに、市販ロッドは、暗い色のブランクに明るい色のスレッドは使われない。逆を言うと、暗い色のブランクに明るい色のスレッドは、オリジナルロッドならではだと思うので、これはこれで、いいんじゃないのwま、使っているうちに気に入らなかったらまた作り直すさ〜。まぁ、もしやるとしてもそりゃ来年のシーズンオフだけどねwww

んで、二回塗りが終わった段階で、バットガイドのスレッドに、デカールを貼ることに。シャドウライズのリメイクだからwFinal Generationちや〜〜〜!改造テプラ大活躍www

ただ、失敗してしまいましたね〜。デカール、局面に貼るのが苦手です。すでに2回目でモッチリ気味にコーティングしているもんだから、丸で囲まれた部分の下部がRがキツすぎて、少し浮いてしまっているのです。ここは平坦にコーティングした後にデカール貼ったほうがいいですね。

で、東邦2液ウレタンでコーティング。浮いた部分は気泡は分からなくなりましたwww

さぁ、ラストの3度目のコーティングw

で、終わって完成www

トップガイド。エポキシコーティングは上出来だけども、糸目が目立つ。あと黄色いスレッドは毛羽立ちがひどくて、ところどころ毛羽立ちが目立ちます。濃いスレッドにすればよかった〜。

1番ガイド。これはスレッドが他に比べて若干長くて、エポキシの形が他と違う。まだ修行が必要や〜

2番ガイド。これはまずまずの出来栄えwだけど、相変わらずガイドの足の部分でスレッドの隙間が目立つ。

3番ガイド。上側のエポキシがタルになりすぎ。

4番ガイド。合格w

5番ガイド。合格w

6番ガイド。合格w

7番ガイド。上側がタルになりすぎ。

8番ガイド。ちょっとタルがでかすぎたかな〜。

だけど、

フォトフォトinalGenerationのデカールが良い感じ♪明るい色のスレッドの上に黒いデカールを貼っているから、デカールの影がスレッドの下地にうつっとるwカッコイイ〜ハート達(複数ハート)

フォトバットの長距離スレッド。これはエポキシコーティングは良い感じだけど、糸目の濃淡が目立つ。やっぱ、明るい色の長距離ラッピングはいかんな〜

フォトグリップとあわせてみましたw

うーん。まぁ、変じゃないかな。

だけど、やっぱ、派手なロッドのほうが好きなけん、明るいブランク色にすればよかった〜〜〜。

まぁ、作り変えるにしても、来年のシーズンオフやなぁ。

KWガイドで早く実戦投入したい〜〜〜魚




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