市販ロッドのダメ出し


市販ロッドって、完璧なんでしょうか?それは全然違います。

市販ロッドをよーく見てみると、手作業で作られていることが見えてきます。やはり、パートのおばちゃんとかが単調作業の中で職人技を極めたんでしょうね。

だけど、所詮手作業。完璧にやれというのは無理な話。

ここで面白い話を一発。

こないだ釣具屋にいって、タコラルダスというタコロッドを発見しました。オールLCガイド、カーボンブランク、2pc、セパレートグリップで、13000円。激安。LCガイドを搭載していて、この値段は奇跡としか言いようがなかったですが、スレッドを見ると、アラだらけ。エポキシコーティングは、こりゃエア抜きしてないじゃろ?というくらいたくさんのエアが混入。その後、ダイワ最高峰のソルティガのラッピングを見てみると、もう完璧で、エアの混入もほぼゼロ。

同じメーカーのロッドなのに品質が違うんですよ。

おそらく、入社何年目で社内資格認定され、ソルティガのラッピングが出来るとか、入りたての見習いは、安いロッドのラッピング担当とか、そういう風に決まっているんでしょうね。また、同じハートランドでも、国産とタイワン産で全然品質が違うとかもあるんで、安さの秘密というのは普通の人には見えないところに出ているんでしょうね。

で、じゃぁ、市販ロッドのアラってのはどんなところにあるのか、検証します。

スレッドのアラ
こないだ買ったダイコーのサザンクロススティックです。

バット部分のスレッドに、スレッドの隙間あり。赤と金の間です。また、金スレッドの抜き跡が赤スレッドからはみ出してますな。赤はNCP−C、メタはAですね。おそらくジャストエースのスレッドです。

水色の部分の金スレッドの隙間が違うでしょう。これは黒のスレッドを巻く時の巻き始めのアラです。そして、赤いところでは、金スレッドが重なってしまっており、ヨリが付いています。

この部分には、アカスレッドの上に隙間あり。

ここは赤スレッドの両端+金スレッドの抜き口にヨリが残っています。

この部分も同様。というか、アラだらけ。原因はおそらく、赤スレッド。ラッピングテクニックその2で述べていますが、NCPスレッドは滑りやすいのでピンラインを作りにくいです。やるなら、メタリックスレッドでやらな、こういうアラがモロに出ます。それと、バニッシュナイフを入れる過程で、NCPがほつれるので、隙間が大きくなり、こういうアラにつながっていくのだと思います。

ダイワ最高峰のロッドソルティガでも、完璧にエア抜きは出来ていません。

グリップのアラ
同じくサザンクロススティックのリールシートのエバ接着部分。若干右に斜めになっていて、左右の幅が違う(右にズレている)のがわかりますかね?おそらく、エポキシ接着作業で、エバの内径を少し遊びを持たせているんでしょうね。その関係で、若干ずれるんでしょうね。

同じく、ダイコーのコブレッティ千里眼。リールシートからエポがはみ出た跡が残っています。エポキシの拭きが甘いです。

塗装のアラもありますので、そのうちアップします。



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