竹のマテリアル研究


ロッドビルディングに使う竹ですが、店に売っているヤツしかつかったことないんですが、そもそもが天然物。

そこいらに生えている竹ででけんの?

と思い、ホンマモンの天然物の竹がどうやって加工され、店頭に並んでいるのか?

案外つっこんだとこまで解説しているサイトもなく、この際、詳しく調べてみようかなと思って研究することにしました。

で、早速取ってきました。竹林なんぞ、山走れば、ナンボでもあるので、生えているヤツをノコで切ってもってきました。

で、竹林を見た感じ、デカイやつは節が伸びきって真っ直ぐになっていて、しかもでかすぎるのでパイプにつけるには不可。直径が30mmくらいの竹を探すと、多くは真っ直ぐなんですが、中には、いびつなやつもあって、それがビルディングでよく使われるため、取ってきました。

で、竹林は、緑の竹と茶色の竹があり、茶色は腐っています。

そのため、もともとの竹は緑と思って良いです。

がしかし、ビルディングの竹は、茶色ですよね?

となると、加工しているはずで、調べてみたところ、乾燥させるみたいですね。乾燥させたら、ホンマに緑が茶色になるのか???

それを検証すべく、車の中に放置してみました。

そして、切った竹を見て思ったんですが、いびつなやつは成長途中の竹で、まだやりこいです。

地面に打ち付けると、ボンボン!という音がします。

一方、硬いヤツはカチンカチン!という音がします。

そんなわけで、取ってきた竹をそのまま家に置きっぱなしにしていました。

7月に取って来て1ヶ月は放置していたんですが、色は変わらず。

10月に入った頃、ふと見てみると、色が若竹色の緑から枯れ竹の黄土色になっているじゃありませんか!?

みずみずしかった、若い竹は、しぼんでしまって、シワシワになってしまいました(汗)

思うに、竹は、ほっておいたら段々水分が飛んで、緑から茶色になるんじゃないでしょうか。さらに、乾く時に、水分の量だけしぼんでしまうと考えられます。

そんなわけで、節がたくさんある若いみずみずしい竹は、マテリアルとしては不合格で、ナンボか太い、成長しきった節の竹を使ったほうがグッドだと思われます。

本来なら、釜に入れて節の油分を完全に飛ばさないとマテリアル的には不合格といわれているので、本格的なヤツは手間ヒマかかっていてえらい高い値段になっちゃうらしいんですが、釣具屋でみかける安いタイプの竹は、今回やったみたいに、取ってきて乾燥させただけのやつじゃないでしょうかね???

何にせよ、グリップ旋盤にはかけられないわ、成形はできないわ、曲がっていてまっすぐ入らないわ、チェックが当てにくいわ、竹は手間がかかるわりに不便なので、ロッドビルディングで使うことはほとんどありませんが、天然モノの竹のマテリアルも使えるちゅうことでw



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