ウィードフリーカーリメイク
私は専門性の高いロッドが好きなので、長くて柔らかいロッド、長くて硬いロッド、短くて柔らかいロッドの3つがあれば他はいらんのです。一番すかんのが、オールラウンドに使える76という長さのロッド。ロングキャストでもクリーク近距離戦でも使えるというわけで、汎用性が高いけども、裏を返せば、ロングキャストでは8ftクラスにはかなわず、近距離では7ftにはかなわない。
そんなわけで、サーペントの75とかウィードフリーカー76といったロッドは永眠中なのですが、汎用性の高いロッドが必要になりました。いつ使うのか?それは会社の前後です。いわずもがな、香川にいましたら、野池だろうが、クリークだろうが何でも来い!会社の前後だろうと、多種多様なフィールドが待っているわけです。しかし、本業は仕事ですから、ロッドを何本も乗せるのは邪魔だし、日々、出し入れするのもめんどくさい。基本は、車に入れっぱなし。そんなわけで、76というオールラウンドプレイヤーが欲しくなり、ウィードフリーカーがこのサイズじゃないですか。といいうわけで、平日の会社前後なんて、そんなにホンキでやるわけでもないし、とりあえず、どこでもそれとなく使える中途半端なロッドに仕上げますw純正でも使えるけど、ダサいので、それはナシ!餅論改造しますw
とりあえず、グリップの分解は、「グリップ解体作業」参照。
そして、ブランクスの分解ですが、あらかたやり方が確立されてきたので、紹介します。
アルコールランプで暖めて、カッターの新歯の先で一気に削る
これでスレッドラッピングを一気に剥がします。
下巻きも同じ方法で剥ぐと、残り両端の部分にエポキシが残ります。以前は、
以前は、デザインナイフを使ってペリペリとはがしていましたが、クソめんどくさいため、オススメしません。デザインナイフはカッターに比べると先のとんがり方がキツイので、スカッとブランクにキズがいきやすいですが、カッターの場合、デザインナイフよりもとがってないので、リスクが少なくなります。この手の作業はカッターに限ります。
で、本題に戻りますが、
この両端のエポキシのカスは、カッターの背でしごきます。
あっという間にエポはこそぎ落とされます。
最後にペーパー掛けすると、
キレイになります。分からないでしょうwww
そして、このロッド・・・・・
大変なことが分かりました。
ブランクの差込口は、15.00パイ。
カーボンパイプ側は、テーパーがかかっており、15.0→15.6です。
で、
この時点で、
このロッドが、
欠陥品だということがわかるでしょうか!?
これは・・・・ヤフオクで、新品未使用で12800円で落としたものなのですが、こんな落とし穴があったのかと、今更ながら知りました!
通常、バットジョイントの構造は左図のようになっています。ブランクの差込口が絞るようなテーパーがかかっており、カーボンパイプ側は逆に差込口からケツに向かって絞るような感じです。差し込むと、すり合わせの状態でフィットして、つながります。
しかし、このウィードフリーカーの場合は、
こーなっとんです。
そのため、すりあわせが出来ないので、
本来の差込口は2cmくらいしか入らず。
逆側はスカスカ。
なぜ、今まで気づかなかったかというと、
http://fukusukeraigyo.ikaduchi.com/gurippu/gurippu.html
グリップを変えていたからです(・A・)
つまり、カーボンパイプのサイズに欠陥があるのです。もしウィードフリーカーが全部この状態なら、全品欠陥品でしょう。数少ない欠陥の一つならば、B級欠陥品を掴まされたというわけです。新品未使用といって、信用することなかれ。こんなモノも出回るので恐ろしい。こんなもん、ロッドビルディングの知識がないと、絶対見破れないです。これ、キツすぎやなぁ。と思いながらオモクソ突っ込んで、手に血豆が出来るちゅうわけです。おもくそ突っ込んだまま使ったら、根元はグラグラ状態なので、いずれ先割れね。
そんなこんなで、この手のグリップは反対側のスカスカのほうにエポキシで接着してしまえば使えるので、ビルディングは進めます。とりあえず、塗装は全部剥ぎました。やり方は、ブランクスの解体+グリップ解体作業を参照。
プラサフ
さて、ここからがビルディングの悩みどころの塗装。
いつもはこの後ベースコートに移るんです。しかし、ベースコートをやると、ペーパーで肌荒れ状態のカーボンの表面荒れが残ってしまうので今回はウレタン系のプラサフを下塗りにしてみようかなと思い、調べてみると、パテ埋め効果もあるみたいで、こりゃ、肌荒れ防止+密着硬化で一石二鳥じゃんと思い、ウレタンプラサフを買いにいきました。
ところが、ここからが大問題で、ウレタンプラサフを買うのが板金塗装屋くらいしかないみたいで、最小単位がレジン4.5kg、硬化剤1kgから〜
ブランクの下塗りなんぞ、100mlありゃ事足りる。ご、50本分もいらんわ!一生かかってもそんなに作れんと思うし、こりゃパスかなと思ったら、
ラッカープラサフでどうなん?
という話になり、
ラッカープラサフは、タコリメイクやった時に、アサヒペンのプラ用プライマーで、チヂミが起こるのがわかっとるし、80度の焼付け乾燥で、樹脂が沸騰するのが分かっているので、あんまり
なんて言うと、
まず、アルキッド樹脂は100度までいけるし、板金塗装でも、同じアルキッドプラサフが使われているみたい。ブランク塗装の基本は板金塗装なので、だったらいけるじゃんか!ってわけで、アルキッドラッカープラサフの可能性が出てきました。
で、チヂミに関して聞いてみると、どうも、チヂミが起こるプロセスというのは、
一気に厚く塗ると、表面は乾いて、内部は乾いた表面のおかげで揮発できず、生乾きの状態になる。
そこにトップコートのウレタンを乗せると、塗膜表面はウレタンの溶剤によってなんぼかダメージを受ける。
そこから生乾きの樹脂を出てきて、そのまま固まる。
こうして、このようなチヂミが起こっていたというわけです。
つまり、プライマーとベースコートを厚く塗りすぎなのよね。
ということは、
ラッカーが溶剤に負けてチヂミが起こったんではなかったということです。
今までの失敗の原因究明は何だったのか・・・目がテン状態です。
そんで、
ちょうどチヂミが起こったタコロッドが車に積んであったので、それを見せて相談すると、
丸はめんどいで。だって、塗ったそばから重力で両サイドの塗膜が厚くなる。そこが乾きにくいから、生乾きの元が出来る。で、横向きに塗装すると、生乾きの元が、1列に出来るというわけ。そんで、回しながら塗装すると、その生乾きの元が無数の列を作って縮みの原因を作ってしまう。だから、ブランク塗装をするなら、横向きに塗るのではなく、縦向きに塗るべき。縦塗りだと、ノズルに近いところが一番塗膜が厚くなるので、生乾きの原因になるけど、重力によるムラが出にくいから横向きよりは楽。そんでもって、生乾きを阻止しようと思ったら、薄く何度も塗ることを心がけるべし。そして、生乾きかどうかをチェックするには、ペーパー。これをあてて、引っかかるような感触があれば、そこが生乾き。引っかかるような感じがなくなってサラサラになるまでペーパーでこすり続け、下地まで逝った場合は再度プラサフ。ただし、2液ウレタンみたいなんは、少々厚塗りしても、化学反応で硬化するから、1液塗料ほどシビアに考えなくて良い。
図で言うと、
丸いものに塗膜を塗ると、球面にそってタレようとするので、この赤でかこんだ部分にタレのリスクが生じ、これが生乾きのリスクにつながる。
一方、
たてに塗った場合、垂れる前に固まるので、生乾きのリスクは、下側だけ。つまり、1液乾燥硬化の塗料をブランクに塗る場合、縦で塗ったほうが賢いというわけです。
もう、無茶苦茶勉強になります。
じゃぁ、ラッカープラサフちょうだいな。
というと、
何色のラッカープラサフですか?
といわれ、
「エ!?プラサフって、透明じゃないの?」
と目がテン。だって、ホームセンターに置いてあるプラサフって、ほとんどアサヒペン製で、透明なんだもん。
いやいや、透明なプラサフってないですよ!
えええええ!?
だってプラサフが透明だったら透けるでしょう!
ななな、なんと、
プラサフって、密着効果だけじゃなくて、下地を隠す効果もあったみたい・・・。
じゃぁ、黄色に塗る予定やきん、プラサフは白かねぇ?
と聞いてみると、
白のプラサフを使っている板金屋はおらんで。
プラサフはだいたい、ライトグレー。
下地を隠すためには、隠ぺい力がいるから、黒。
上塗りの発色を良くするには、白。
二つ混ぜれば、灰色。つまり、ライトグレーがプラサフとして使われる理由。
もう、
目がテンテンテンです。
専門家がいると、話が早いし、相談にも答えてくれるし、やはり、ペンキはペンキ屋で買うべきです。ホームセンターで買ったらあきません。
そして、ライトグレーのアルキッドラッカープラサフを購入。ペイントワークスを見ると、プロタッチを塗る場合、ラッカーをプラサフに塗ったら、プロタッチの溶剤が強すぎて、ラッカーのアルキッド樹脂が侵されるので使うなとかいていましたが、ペンキ屋に聞いてみると、板金屋でもラッカープラサフは使うし、プロタッチを上に塗っても大丈夫とのことだったんで、試しに塗ってみることにしました。
エスロンのクズで台座を作り、セット。ブランク、カーボンパイプ、リールシートと3つにわけました。ブランクを塗ったら、パイプ、パイプを塗ったらリールシート、リールシートの作業が終わる頃には、ブランクは乾いているので、バッチ連続式で塗っていくことにします。
さぁ、いざ!
1度塗りはこんなもんで薄く。とはいっても、夕方なので、暗い!よく見えない!暗すぎて塗り斑が全く分かりません(汗)
2回3回と重ねていき、プラサフの灰色が付いたら作業終了。
1日乾燥させます。
次の日、足付け&下地調整で、サンドクロスをかけます。やはり、ペーパーよりはクロスです。局面に追従してくれるので削りすぎの心配がなく、均一に足付けが出来ます。
塗膜をチェックしてみると、やはり、作業場が暗すぎたか、塗り斑が結構あります。そして、やはりアルキド樹脂。薄すぎてブランクについている傷の修正が全く出来ていません。これは、タコでラッカーを塗った時も同じでした。やはり、2液のウレタンプラサフのほうがいいです。もしくは、モッチリとなるプラサフが良い。ラッカーは塗膜が薄すぎてダメです。プラサフに向きません。
そして、プロタッチの準備。水洗いで水研ぎの粉を落とします。
そしてプロタッチの準備。おおっっと!なんとポリが負けてしまい、ソークされています。ウレタンダメ。ウレタン溶剤ダメ。プロタッチ溶剤ダメ。アセトンダメ。全滅です。PEだと一発でやられるから、PPにしてみたんですが、やはりPPでもダメ。やっぱりフッ素ポリでないといけんですね。
そして今回はバイクの塗装で余っていたやつがあるので、これを塗ります。黄色です!プロタッチを4ヶ月ぶりにあけてみると、さすが1液塗料。まだまだ使えますねw保存する時に、溶剤を入れてやっていたおかげで、溶剤が上で膜を作り、空気に触れるのを防いでいてくれたため、塗料はみずみずしいですwww
これに溶剤を足して、希望の粘度まで調整しました。トロトロからサラサラに変わる手前に粘度調整しています。
いつものスプレーガン、KX3にセット。
吹きました。ってか、これも夕方やったので、塗り斑が全然分からん(・A・)
どこまでやったら終わりかの検討が全く付かん。
室内でやると、風の影響がないので塗り斑のリスクは減りますが、反対に光量が足らないために塗り斑が分からない。最初は色が乗っていくのが分かるんでいいんですが、なんつーか、途中から盲目状態の塗装になるんですよね。塗りなおしは大変手間がかかる作業なので絶対やりとないです。
塗装専門に作った部屋だったら、蛍光灯ビシバシで作業はできるんですが、普通の作業場だったら、室内作業でやってたら、光量が絶対足らんとです。少々の明るさじゃぁ、塗り斑は全く分からない。修正しようにも、どこに吹き足したらいいのかが分からない。
これだったら、
晴れた日に野外でやったほうが良くないか!?なんて思えてきます。
風のリスク、虫付着のリスク等ありますが、盲目状態の塗装よりもマシだと思います。風のリスクはミスト圧を増やすことで回避できます。そのほうがにおいもこもらないのでいいし。
そして、塗装する時間は真昼間です。夕方にやる作業ではなかとです。
塗装で大事なのは、明るさ!しみじみ反省しておりマス。
そして、プロタッチも、塗った後12時間以内にトップコートせんと、最高の塗膜にはならんぜよ。なんて書いております。今まで1日乾燥させていたけど、これがダメダメだったというわけです。まぁ、バイクでいうならば、1日乾燥させても問題はなかったけど。でもでも、作業はサッサと終わるに超したことはないので、告ぎやる時は、昼間にプロタッチ吹いて、1時間後に2液ウレタンのトップコートでやったろうと思います。
で、見てみると、リールシートは問題なし!
カーボンパイプですが、
色ムラとかはあまり目立たないんで良いんですが、ケレン(前塗装を剥ぐこと)が甘く、ブランクの傷が残っています。やはり、ウレタンプラサフを使ったほうがいいです。
ブランク。これが最悪。
写真じゃ全然分からんけど、塗りムラだらけ!!!
こりゃ、ひどすぎます。ティップなんてほとんど濡れてないし・・・。
やっぱり、室内で塗装するのは無理があります。
晴れた日の昼間に野外で。
自家塗装の場合、これがキホンだと思います。
そして、痛恨のミス。
なんと、
リールシートが入らない。
ウィードフリーカーのリールシートはバラす時にアクリルカッターで真っ二つにしたため、壊れて、んで、フト、永い眠りについているシャドウライズのパイプを見ると同じリールシートだったため、シャドウライズのリールシートをリサイクル。
そして塗りました。
しかし、
ウィードフリーカーのリールシートがTCS18で、シャドウライズがTCS17だったため、ウィードフリーカーのカーボンパイプに入らんとです。
見た目は一緒だから一緒だと思っていたんですが、内径外径が1mm違うとは・・・。
というわけで、
このリールシート、使えん。
ホライズンでTCS18を注文しているのでそれが来てからブランク塗装のやり直し及びリールシートのやり直しをします。
ってか、
塗装する前に気づけよ俺
そしてホライズンでTCS18のリールシートを入手し、プラサフ吹いてベースコート&トップコート塗装。
現在までの素地調整は
ペーパー空研ぎで最終的には1000番サンドシートで足付け。
ロックのアルキドラッカープラサフ。1000番サンドシートで足付け。
今日の予定はここから、ロックの1液ポリエステル塗料のプロタッチで黄色に色づけし、ネーム用のデカールを貼る。あらかじめ黒に塗装したデカールでトラ柄にする。
ロックの10:1マルチトップクリアをトップコートして終了。
こんな感じです。
では実戦。
まずは塗装ブースに水をまく。ホコリが立つのを防ぐためです。
続いて扇風機をセット。室内で塗装をするのは明るさが全く足りなくて色むら、トップコートが濡れているかどうかが全く分からないので極力太陽の光を浴びながらのほうがいいのでトビラの近くで作業する必要があるのですが、そうすると風が不規則に来るため、塗料ミストの方向を制御できなくなるため、一方方向から風を送ることにしました。
そしてスプレーガンをセットして、塗料を入れない状態で今から塗装するものを吹きます。ホコリを飛ばすためです。ホコリが付いていたら、ブリスタが起こり、後々めんどくなります。
この時点で結構な手間がかかっていますが、自家塗装をやりだして、分かったことは「手間が嫌なら手間かけろ」です。後々めんどいことになるのは大抵めんどくさがった時です。バイクの改造も同じです。
そして、吹く。今回使うプロタッチはロックペイントの一液ベースコート塗料で、色付けが目的で開発された塗料です。今まで幾度となく使ってきましたが、これは色づけにおいては最高の塗料です。これは板金補修塗装のための塗料です。板金塗装は今までは色づけも2液ウレタンが使われていましたが、2液ウレタンは混ぜる手間と硬化不良のリスクと、硬化剤のイソシアネートの有毒性&産廃問題があって、素人でもプロのように塗れるというフレコミで売られている1液塗料です。まず、驚くべきは乾燥の速さ。ラッカーの3倍近い乾燥スピードではないでしょうか。薄塗りしたら、ものの30秒で指触乾燥OKです。そして、ラッカーは厚塗りした場合、永遠に深部の塗料が未硬化で残りますが、このプロタッチは1液のクセに芯じまりがよく、少々厚塗りしたって、10分も経てば完全に固まってくれます。そして、ラッカーは成分に大抵がアルキドやニトロセルロースが含まれていますが、コイツがクセモノで透明度が高く、溶剤に溶けやすく、サラサラになるという物性からラッカーに応用されているのですが、サラサラになりやすいというのは、裏を返せばタレやすいという弱点があります。そのため、ラッカーはちょっと厚塗りになった場合、一発でタレてしまい、しかもタレの深部が固まらないという弱点があります。ちなみに、ホームセンターに置いてあるラッカーは全部コレです。タミヤやクレオスといったプラモ用塗料は、アルキド、ニトロセルロースは含まれておらず、アクリルです。アルキド、ニトロセルロースは樹脂が硬く割れやすいため、プラスチック追従性が弱いので、若干柔らかいアクリルが使われる所以だと思いますが、所詮、溶剤にサラサラ溶けてくれないとラッカーにならないので、大きな違いはありません。ところが、このプロタッチは1液でシンナーでサラサラになってくれるのに、もともとがかなりネバイ塗料です。2液ウレタンのレジンみたいな粘度です。それにかなり強い溶剤を入れてサラサラにするため、溶剤が揮発した瞬間にタレなくなります。そのため、かなり無理して厚塗りしてタレずに、しかも、しっかりと下地を隠蔽してくれる。塗装は、一箇所を吹き続けて、ゆず肌からツヤツヤになり、いずれタレる。こういう流れがありますが、ツヤツヤ〜タレるの幅がかなりあるので、無茶苦茶使いやすく、出来栄えもいいのです。タレを怖がらずに、思い切って吹き付けられるので、結果、塗膜も良いというわけです。塗装は、色付けとトップコートがありますが、トップコートは透明なので後から修復が出来るし、下地隠蔽の必要があまりないので、少々は誤魔化せます。しかし、色づけは、下地が透けて見えていたり、タレの修復をしたら下地が現れる確率が高いので難易度が高いです。だから、色づけは、プロタッチに限ります。ただし、プロタッチは所詮1液塗料なので強度が弱いです。そのため、2液ウレタンでトップコートするのが必要です。
長くなりましたが、
吹き終わりました。
で、セッティングタイムは、長く見積もっても20分です。この短さがたまりませんw
ここで、スプレーガンの掃除とか後しまいとかの作業をしていたら何分経ったのか分からなくなるので、
クッキングタイマーで20分セットです。
掃除が終わってもまだ10分くらいあったので、コーヒーでも飲みながら、一服w
マグカップがでんまるのライギョマグカップですが気のせいですw
乾いたらこんな感じです。プロタッチは乾燥が無茶苦茶速いので、どうしてもゆず肌になりやすいですが、どうせあとからウレタンでモッチリ滑らか肌にするので、これくらいだったらOKです。用はベースコート塗料は下地が隠せて、色が変えられればいいのです。
そして今回、テプラで作ったデカールを張ります。虎シールですw
そして、前回カッティングシートでやって失敗したトラ柄。今回は、クレオスのラッカーでデカールを黒に全塗装して、これを貼り付けてウレタンを吹く予定ですw
しかし、なんと、デカールを貼ろうと思ったら、シールが崩れた!!!
もはや水に付けただけで崩れます!(滝汗)
なんということか!?おそらく、ラッカー吹いた時に、デカールが瀕死状態に侵されたんでしょうね・・・。この方法じゃ無理です。ということは、ブランクのトラ柄も不可能か・・・・。待て待て、カッティングシート+ウレタンでダメ。黒デカールは貼れない。あと、エポキシがのこっとる!カッティングシート+エポキシでブランクのトラ柄を表現でけんかいの!?これは後から実験するとして、
とりあえず、
次は
ネームです。ネームはいつも最後にエポキシコーティングでやっているのですが、エポキシはエクボができるのと、エクボの修正で厚くなるため、今回はウレタンでやったろうかいのと思い、デカールをつけてからウレタンを吹くことにしました。
で、位置決め・・・・
ちゅうか・・・
どこ貼るん!?
スプラインに沿って貼ろうかとはいっても、ガイドの中間に来るようにしないといけない。
ガイドどうするの!?
一応、9個付ける予定なので、 曲げながら9個付ける位置を決めてマスキングテープでマーキングしていますが、ダブルラッピングの下巻きがどこに来るかが微妙。
ガイドを付けてから決まる位置だけに、ガイドを付けない状態でネームの位置が決められない!!!!
じゃぁ、一番下につけて、ネームを中心にガイドの位置決めをしようと思い、とりあえず、ここというわけで・・・
トラ柄は!?
うーん。行動する前に考えろよ俺!
ネームをウレタンの前に貼るのは大失敗だったかも・・・・。
とはいえ、準備をしているからとりあえずやってみよう。
というわけで、
貼りました。やはりプロタッチのゆず肌が効いており、凝視すると、ところどころデカールが浮いていますが、これはプロタッチの弱点だし、まぁ、ウレタン吹いたら分からなくなるからいいかというわけで、
吹く。ウレタン吹くときはロッドを横にして吹きます。塗装をしている上側が明るいのでツヤが出た瞬間が分かりやすいからです。ちなみに配合は、レジン80ml。硬化剤8ml。シンナー20ml配合です。今まで色々とシンナー量を試して、これが一番いい配合です。
で、まずはデカールの保護をしないといけないから、デカール部分だけ、うすーーーくミストをかけて固まってからうすーくかけて、最終的に全部コートできたら、厚塗りに入ります。
餅論、リールシートのデカールも同様です。
このウレタンですが、自家塗装の世界でよく言われるのは「薄く、何回にも分けて吹く」ですが、それを信じて今までやってきて、この理論がオオウソ。薄く何回にも分けては、1液塗料だとか、ラッカーの吹きかたです。スプレーガンで2液ウレタンを薄く吹いたら、永遠にゆず肌です。ガンの風圧を強くして、近づけて、垂れそうになるまで吹きます。そうするとツヤが出るので、ツヤを確認しながらバットからティップに向かって移動。つまり、一気に厚塗りです。こうしないと、ウレタン特有のモッチリとしたツヤ肌は出来ません。
で、作業は進み、
アッッッッラァーーーー!!!!
デカールがやられた〜!(滝涙)や、やはりウレタンのトルエンに耐えられなかったか・・・。それか、ミストが多くかかりすぎたか、ゆず肌の空隙で弱点が出来たのか・・・
いずれにしても、
プロタッチにデカール〜ウレタンはNGです。やるなら、ウレタンでツルツルピカピカにした上に貼って、何らかの方法でコーティングした後でないと、トップコートは厳禁だということが分かりました・・・・・。
ウレタンが硬化しないうちに、即座にデカールを引っぺがしますが、さすが、作業性の良いことで知られるマルチトップクリア・・・・。すでに半硬化状態(涙)
サンドシートの1000番で落とそうとするも、すでに下のほうはガッツリしており、どないもならん!
仕方がないので、600番の耐水ペーパーに変えて水研ぎ。
ア!!!!!!
下地がコンニチハ
こっ、
ベースコートからやり直しじゃが〜〜〜〜!
あ〜めんど〜
ウレタンをセットしたスプレーガンは、ポリカップにウレタンを戻し、アセトンで洗浄した後にまたプロタッチを入れてベースコートのやり直し。
明るくないと分かりにくいので、ウレタンのときみたいに、水平に引っ掛けて、クルクル回しながら修正していくと・・・
なっ!?
なんと!?
クルクル回した根元のところの塗装がズタズタ!!!
やってもーた!
大ポカの連鎖じゃ〜!
プヨプヨの世界じゃ〜!
嗚呼
塩ビパイプに突っ込んで延長して固定すればよかった・・・。
そうこうしているうちに、プロタッチの塗料はなくなり、根元のところはスレッド巻いて誤魔化そうというわけで、
クルクル回さないでも塗装できるように立ててウレタンを吹きました。
しかし、塗れたか塗れてないかが全く分からず
やはり目が光を感じるメカニズム上、向かい合うと必ず逆行になって、光が全く足りません。
太陽の側に立って塗装したって、自分の影が邪魔して、ほとんど暗く写ってしまいます。
ペンキならまだしも、クリアの場合、光が足りないと塗れたかどうかが全く分かりません。クリア塗装で一番大切なのは明るさだと思います。
仕方がないので
バットから中腹までは、手で支えてクルクル回しながらモッチリと吹いていき、
中腹〜ティップまでは、水平に固定してクルクル回す時に根元が削られないように気をつけながら、塗って行き、
修復は出来たか!?
お約束のタレは、2箇所ありますが、これは後から修復が可能です。
タレを怖がっているとゆず肌になり、ゆず肌になるとピンホールが出来ます。ピンホールは後から修復が出来ません。この写真は、以前グリップ塗装をした時にタレを怖がって、少シンナー+弱ミスト圧のへなちょこウレタン塗装をした時のピンホールです。修復しようとしてペーパーをかけると下からどんどん新しいピンホールが出来ます。ここにダストが詰まると、二度と取り出せません。昔はタレが一番怖かったんですが、今思うと、タレとゆず肌なら、タレのほうがマシです。
それと、前回のベースコートがラッカー、今回がスプレーガンでやって気づいたんですが、ブランク塗装はするのは、やっぱり楕円パターンがいいです。スプレーガンが楕円パターン。エアブラシ、ラッカーが丸パターンです。楕円パターンは、広い平面を均一に塗りやすいミストなので、均一モッチリがやりやすいです。一方、ラッカーやエアブラシなんかの丸パターンだと、ガン口に近いところが一番厚く塗れて、そこから同心円状に薄くなっていくので、色むらが出やすいように思います。逆に、細い線とかを演出するなら、楕円パターンよりも丸パターンでしょうね。
ブランク、リールシート、グリップパイプ塗るのに必要な塗料って、100チョイです。だから、110mlまで入って、楕円パターンのスプレーガン、キンキのKX−3を選んで正解でしたwガン口も0.5mmと、エアブラシ以上、板金塗装以下の中途半端さがブランク塗装にベストマッチです!ミスとも細かくなじみやすいし最高です!
とりあえず終わりましたが、自家塗装の道はまだまだ長いな〜
で、乾燥時間を2日待って、様子を見に行ってみると
悪くない!
特にリールシートは売り物レベルです!!!
若干デカール内部に気泡がかんでいますが、素人の自家塗装ではいいほうではないでしょうかw
ブランクは、70点。今回、初めて、ウレタン塗装っぽい、モッチリツルツルピカピカの塗膜になりました!やっぱり、遠慮せずに、思いっきり近くから風圧を大きくしたミストをかけ続けながらゆっくりとバットからティップに移動するのがよかったみたいです。
しずくタレが2箇所。あと水平にして吹いて、下側にタレが溜まり、スジ状に起伏があります。 で、おもしろいことに、スジがあったり、タレがあるのは、中腹からティップにかけてです。
やっぱり、手で持ってツヤを確認しながらくるくる回しながらやったほうが失敗は少ないみたいです。気づかないうちに垂れそうになった部分の微調整ができているんでしょうね。2pcだったら楽勝で出来そうな気がします。ライギョロッドはティップまで届かんからな〜
が、こんなモンは水とぎすればOK。 マイペンラ〜イ。
で、カーボンパイプですが、これは50点。 コルク接着のためのエポキシの剥離がキツイペーパーでやりすぎて凹があります。
これは2液ウレタンプラサフで素地調整をするべきだった・・・。
で、3日後。メーカーの説明書では、マルチトップクリアの完全硬化時間は3日ですが・・・
タレたところがまだプニョプニョしていて硬化してないんです。これは硬化不良とか、厚塗りしすぎて溶剤が抜けないとかではなくて、
時間が経ったら、カチカチピカピカに固まります。
厚塗りした場合、メーカーの説明書通りの硬化時間では、絶対硬化しません。だいたい1週間はみといたほうがいいです。このタレ跡がカチカチになったら完全硬化終了。
もし完全硬化を待たずに研ぎ出しに入った場合、生乾きの部分にペーパーの黒ずみが移ってしまい、そのまま硬化してしまったら一発アウト。二度と取れなくなります。完全硬化を待ってから修正作業に入ったほうが無難です。
タレ跡は、完全硬化の目安にもなるので、一概に悪いとも言えないのが不思議です。もしタレ跡が一つもなかったら、薄い部分なんて、カナリ硬くて完全硬化しているかどうかなんて判断できないからそれはそれで困ります。
さぁ、完全硬化を待って、水研ぎだ〜!
で、1週間経ったわけですが、タレたポコンが硬くはなったけども、まだまだ最終強度に到達しておらず。夏場だったら1週間くらいでいけるんですが、冬場だったら、永遠に乾かんのとちゃう?
というわけで、
平ヤスリで削りました。今回、プラモ屋で見つけたタミヤのプラスチック用ヤスリ。どうも、削れたプラ樹脂が目詰まりしない構造でサクサクキレイに削れるらしい。1200円でしたが購入してやってみたところ、これは良いですね!少し引っかかるような感覚で、サクサク削れて失敗なくいけました!スレッドコーティング後の抜き跡のエポキシ削りでも活躍してくれます!
そんで、削れ過ぎないようにマスキングして、ペーパーで水研ぎしてタレ修正終了。
で、ペーパーで600番→1500番まで研ぎ出しを行い、最後にコンパウンド。バイクで余ったピカールがあるので、これでやってみたところ、
臭すぎ!アンモニアの匂いが部屋中に充満して嫁さんから大苦情!そして、手にアンモニアの匂いが残りまくっていて2日くらいアンモニア臭が体に染み付いてしまいました。
ハッキリ言ってピカールは今で使うべきコンパウンドではないですね。
そして、伸びが悪く、ブランクには向かないような感じです。
結局、プラスチッククリーナーでやって、これは歯磨き粉のような匂いですから、いけます。
ツヤは完璧!まぁ、塗装がへたくそで、ところどころボコボコしていますが、まぁ、良しとします。
んで、グリップのセパレート部分にダイヤモンドラップを仕込みます。パターンコードは、NCP−D黒を4周。NCPD銀メタをダイヤモンドに2周。詳しくはダイヤモンドラップを参照。
ところがトラブル発生。塗膜が加わったおかげで、トップガイドが入りま千円。
ペーパーで削り倒し、
無事トップガイド装着。このウィードフリーカー、シートワインディング成形時のマンドレルが新品だったのか、真っ直ぐ!スプラインが分かりません。加えて、塗膜のボコボコが加わり、どこがスプラインかカナリ微妙。つけた後に、失敗したかな〜と思ったけど、まぁ、使用には問題ないじゃろ!?というわけで、5分エポで接着完了。
で、ここからがロッドビルディングの醍醐味。
ガイド取り付け作業です。
今回は、ガイド数は全部で10個にしてやろうと思っています。もともとが8個だったので、2個追加。これには、サザンクロススティックの外したガイドが余っているのと、このウィードフリーカー、柔らかすぎるじゃろと思っていたからです。ガイドはフットがブランクのベントを邪魔するのと、エポキシがブランクの補強になるので、ガイドを増やせば曲がりにくくなります。よく、ガイドを増やすと曲がりやすくなると書かれている方がいるし、フジのカタログでも、ガイドニューコンセプトで曲がりやすくなると銘打っていますが、実際は違うと思います。特に雷魚みたいなダブルフットガイドでは顕著にその差が出るはずです。
で、塗装をするときに、どこにデカールを貼るかで、すでにセッティングデータを取っていたので、これを参考にしてガイドを止めてみると、
なんだかバットガイド、遠すぎない?って感じなので、セッティングを変えます。スピニングだったら、ガイド間が長くなっても、関係ないですが、ベイトの場合、ガイド間が長くなりすぎると、ベンディングの際にラインがブランクに干渉するので、狭いほうが無難です。
その後、あーでもないこーでもないと悩みながら、2回ほど試行錯誤し、最終的には、
80-85-90-100-110-130-150-180-240-280
で出しました。
ガイドセッティング方法では、メバルロッドを例にやってみましたが、ライギョロッドの場合、フルベントできるほど柔らかくないというか、天井につけて曲げてもティップしか曲がらないですから、弓頂点理論でセッティングが出せません。そのため、テキトーに決める以外に方法がないのです。そのため、キリのいい距離でガイドを置いていき(上のガイド間よりも下のガイド間が長ければOK)、ベント時にラインが干渉しなければそのセッティングで採用という感じです。
んで、リメイクでロッドを硬くするという目的もあるので、当然ダブルラッピングでいきます。計画書は、ガイドのリング真下に赤メタスレッドを5周。その後、トラテープ風スレッドを10周。フットの根元まで銀のNCPメタを巻くという感じです。
こんな感じですかね?で、ココでトラブル。なんと、トラテープ風スレッドがフットの根元まで来てしまっており、これでは、下巻きから銀のメタスレッドが見えないというわけで、計画変更。
6周-4周-6周というパターンにしました。
そして、もう一つトラブルがあり、
コーティング前テストでエポキシを塗ってみたところ、
なんと、マタギオリジナルのトラテープ風スレッドがNCPではなく、Nスレッドということが判明!こりゃ最悪。カラープリザーバーがなくなろうかちゅうNCP時代にNスレッドはないわぁ。
というわけで、スレッドデザインを大幅に変更。
中心をジャストエースの黒メタ4周にし、その両端を、ゼニスの赤金まだらメタスレッド6周。そして、ジャストエースの銀メタを巻きました。
一応、全部巻いたけども、後でチェックしてみると、ところどころ、銀メタスレッドがういている部分もあり、結局3箇所やり直し。
ドライモーター2個用意してグリップと一緒にやったりました。
で、抜き跡の処理を平ヤスリで行い、1000番耐水ペーパーで足付けして、2度目のコーティング。
これで下巻きのコーティングは完成。
そんで、入魂作業のネーム入れとガイドラッピング。
バット部分のスレッドを巻きました。
銀メタと黒Cの組み合わせ。
そんで、ネーム終了地点はアクセントをつけて、銀メタを2周巻き、トリム3周の連続2周で、黒Cで小技を効かせましたw
そんで、ネーム入れ。テプラで作ったデカール(カルトグラフ)を貼り付け。ネームは讃岐の夢「HARIKOTIGER」。ハリコタイガー=張り子虎です。張り子虎というのは、香川の伝統工芸品で、いわゆる、和紙で作るトラのハリボテですな。讃岐の夢シリーズにマッチしたネーミングでしょwww
←ハリコトラですw
で、裏側には毎度おなじみ、ビルドバイ讃岐漁具ね。がしかし、これ、右にズレてるでしょう!?
やっちまったんですよ・・・
この、byとSanukiの間に、わずかな塗装のクラックがあるのが確認できますよね。実は、塗装でしくじっていて、クラックが入っていたんどす・・・・このクラックが曲者で、まぁ、タレならペーパーで何とかなりますが、クラックは盛り付けをしなきゃいけないんです。そうしないと、デカールを貼った時に、このクラックに必ず大きなエアが噛み、エポキシコーティングで、残った気泡となって無茶苦茶出来栄えが悪くなるんです。じゃぁ、盛り付けして修正したらいいかもってわけですが、
何年もビルディングをやっていると、感じるんです。嫌な予感が
ビルディングをやっていると、1つの修正をしようとして、大失敗して取り返しのつかないことになることがよくあります。そんな時に感じる、「やめとけ」という指令。この修正はそんな失敗につながる予感が無茶苦茶します。
まぁ、センターが少し右にずれているだけだし、自分で使うものなんで、自分が妥協できればいいというわけで、妥協します。
で、Build by と Sanukiryouguの間を切って、クラックをまたぐような感じに貼り付けました。
そしてお次は、おそらくビルディングでは誰もやったことがないだろうと思われるチャレンジ。カッティングシートで模様付け。実は、ウィードフリーカーのグリップで、トラ柄リールシートの挑戦で、カッティングシートでウレタンを使ってトラ柄を表現するのは不可能ということがわかったんですが、だったらエポキシはどうなん?ということで、すでに実験をしており、
成功をしているのです。カッティングシートを使ってトラ柄を作ります!
カッティングシートをトラ柄に切って貼り付けるのですが、ミソは、尖がった部分の粘着になるべく接触せずに貼り付けることです。尖った部分に油脂がつくとそこの粘着が甘くなって浮いてしまい、こんな感じに浮いて、コーティングの邪魔をします。そんなわけで、なるべく、粘着が浮きそうな粘着部分には接触しないで貼り付けるのがミソです。
付け終わったら、東邦2液ウレタンで貼った跡をコーティング。ネーム部分と、トラ柄の部分。ここでもやはり、尖がった部分は、反対から塗るのではなく、広いところから尖った部分に向かって塗るように心がけてめくれを予防します。
で、コーティング。
エクボ回避のため、ライトフォーミラを攪拌後5分待ち、粘性が上がった時にコーティングに入ります。7分で入るとモッチリすぎで、分厚くなってしまうので、5分がいいです。
エクボのない、素敵なコーティングが出来上がりますwww
しかし、やっぱり、トラ柄のカッティングシートは、コーティングでめくれ上がっている部分が1箇所だけですが、あって、修正することにします。
修正はデザインナイフで切り落とすだけ。ガッチリ引っ付いているのでカットするだけで、根元が浮くことがないので、楽です。
そして、コーティング。
しかし、
な
な
なななななんと
硬化不良をくらってしまった・・・・・漠。なんとなく表面にツヤがないのがわかりますかね?ツメを立てると引っかかるような感じです。
ええ〜〜!?いまさらかよ〜!?
2年ぶりくらいじゃないでしょうか。重量配合をしだしてから一回もなったことなかったのに、なんでじゃ〜!?配合は、2g+1.4g配合だったんですが、もしかしたら、筆に付きすぎたエポキシを落とすときにカップの上をこすって落としているんですが、これ原因かも。硬化剤のほうが比重が小さいから上にいることが多く、筆でぬぐうときに、硬化剤が多めに付いてしまったのかも・・・。筆をぬぐうときは、別のミキシングカップでやるのと、あと配合量を多くして、硬化剤がなるべく上に残らないように工夫する等の処置が必要かと思います。だけど、中塗りで出たのが不幸中の幸い。上塗りで影響がなくなります。
で、今回は新たな手法を取り入れた下処理。スリーエムのスコッチブライトに水で薄めた洗剤につけて足付けする。そして水洗いすると、なんと足付けと脱脂が同時に出来てしまうという優れ技www
で、配合は、レジン3.1g。硬化剤2.2g配合で行きました。液面が上のほうに行っているので、フチにこびりついた硬化剤の影響は、2g+1.4g配合よりはましになっているはずです。エポキシはケチったらいけませんね。
ほんでリカバリ完了w
んで、ひそかに完成していたグリップをエポキシで固定して完成w
完成品紹介
バットエンドからいきますよ〜
リアグリップはコルクとエバのツートン。グリップエンドはバランサーでバイクのヘビーウェイトバーエンド。これが接着も必要ないし、きっちり重心取れるし、一番いいバランサーだと思います。
セパレート部分はダイヤモンドラップ。まぁ、スレッド間の隙間がずれとるずれとる。センターもよーに見たらずれています。素人仕事のご愛嬌wでも、ぱっとみ、カッコイイwww手間がかかるだけあるw
ただし、オオポカこいてしまいました。ダイヤモンドラップの止めるタイミングですが、仮止めエポキシコーティングして、チェック入れてからラッピングしないと、チェックに隙間が出来ますね・・・。浅はかですた
そんで、リールシートの塗装も、まだまだ。塗った時はいいかんじじゃーん!とおもったんですが、甘かった〜〜〜。フードナットを締めていくと、テンションがかかって塗装が禿げてしもた・・・。リールシートの塗装は、オールウレタンにしたほうがいいですね。もしくは、強制乾燥をかけるか。強制乾燥を掛けたほうが塗膜は圧倒的に強くなります。強制乾燥かける→エポキシクラス。強制乾燥かけない→カシュークラスです。
そして、1箇所はがれというか、クラックというか、塗料がこそぎ落とされたような跡が・・・・・。まだまだ修行の必要ありです。
フードナットスペーサーは、若干テーパーをつけてあわせました。 まぁ、ここは問題なし。
トップのチェックは少しはみ出し気味にして、スレッドの根元が見えないようにしましたwこれも問題なし。
ネーム部分は、讃岐の夢側は問題なし。ただし、Build by Sanukiryouguのところがセンターがずれてしもた。これは塗装で失敗しているからなんですが、これも塗装の腕の上達が必要です。トラ柄のカッティングシートは問題なし。エポキシコーティングも気泡がかまず、まずまずのできばえ。
ガイドラッピングは、下巻き中央を黒メタ4週、そこからゼニスの赤金トリマースレッドを6周。後は銀メタを巻き(ガイドのフットギリギリ)、ライトフォーミラ2回塗り。ガイドを上に乗せて赤メタを3周して、黒Cをあわせながらトリム巻き3周その後フット根元まで巻いて、ライトフォーミラ3回塗り。なんと中塗りでまさかの硬化不良を食らってしまい、3回目でリカバリ。よーに見たら、スレッドの隙間が多く、下地が見えている部分ありです。これを完璧にしようと思ったらホント難しい。修行の必要ありです。
結局、ガイドは8個から10個に増築。やっぱガイド数は多いほうが見た目がいいですね〜!
バットガイドは逆付け。LCガイド風にしますたw
トップガイドは餅論ローライダー。MNSTですw
なんつっても、今回、一番こだわったのが、グリップ。セパレート部分を長くしたら、オリジナルロッドっぽいってのはホントですねw
で、やっぱ、私のマイカラーは黄色やな〜お気に入りの一本になりそうですw
→施工前→施工後。いや〜ばけたがな〜〜〜これだきん、リメイクはたまらんw最初から組むよりも安いしねwwwはよ魚釣りたいなw
削れたリールシート塗装のリカバリ
ここからリフティングが起きる可能性大なので、欠けてしまった塗装のリカバリ。
強度がいるなら、ウレタン。パナロックキュートエロー。
5ml+0.5mlで、シンナーなしでフデでリカバリ。
まぁ、フデの跡が残っているけど、どうせ見えないし、かまんかまん。
あと、リールの足が当たったところもクラック。こりゃ、リールシートの塗装でプロタッチは使うべきじゃないな〜(涙)。
ここもふででリカバリ。
リールシート部分は、リールのテンションがかかるので、強制乾燥かけて、強度を出したほうが懸命と判断。リカバリしたところを強制乾燥。
20分くらいしたころでしょうか・・・・
で、
デ
カ
ー
ル
が
!
?
死んだ!!!!!!
ぺりぺりやがな〜〜〜!EVAとの境目もリフティングが起きててエポキシがめくれあがっちゅう!!!
ところどころ、樹脂のリフティングがおきちゅう!!!!
こ、これは
昔やったリールシート塗装一発目で、アクリルが沸騰した現象に酷似しちゅう!
この黄色いリールシート塗装は、1液変性ポリエステルのプロタッチでやったやつです。おまけに、プラサフも1液のラッカープラサフ。ウレタンじゃぁ、この現象は起きない。
ゆえに、
リールシート塗装は、
1液は絶対にかますな!
オールウレタンでやるべし!
ということが分かりました。
高い勉強代やな〜〜〜
だけど、色々と勉強になりました。
まず、リールシートの塗装は、強制乾燥をしない限り、強度が足らずに、クラックが入りやすいです。まず、塗装が終わった段階で、リールをセットし、フードナットを締めこんでいき、クラックが入るかどうかを確認すること。これを怠って全部組んでしまうと、後々地獄を見ます。ワタシ、人柱乙
そして、強制乾燥をする段階で、
熱で失敗すると、樹脂が沸騰してしまって目も当てられん。デカールの部分だけ沸騰しているということは、デカールが熱にやられやすく、また、デカールの下にあるペンキも沸騰しやすいということに他なりません。また、デカールの部分は、デカールの厚みがあるぶん、どうしてもクリアが薄くなってしまうはずなので、それも樹脂が沸騰しやすい所以なんでしょうな。いえることは、デカールを貼ったものの強制乾燥をするときは、熱を弱めにしたほうがよさそうですな。
この電気ストーブの強制乾燥の方法も見直したほうがよさそうや〜。
電気炉があれば、温度管理がしっかりとできるからいいんだけど、そんなもんないしな〜
家庭でできる道具を使って、新たな強制乾燥の方法を考えることにします。
いや〜
ひどい目にあってしまった・・・・・
だけど、
市販品を買うんじゃない。自力でやるからこういう失敗もある。それが勉強になる。
そういう痛い勉強も含めて、
ロッドビルディングは奥が深い。そしてオモロイ!
だけど、
ワシ、
ついとる!
なぜなら、
このロッドはもともとが会社前後のどうでもロッドだったということ。材料費も、ガイド代は純正+ダイコーの中古ガイド。ペンキも余っていたペンキで全塗装。材料費らしい材料費は、リールシートとチェックで、4000円くらい。捨てロッドとしてはちょうどいいわい。まぁ、リカバリはするけどもそんなに痛くない。
そいでもって、今現在作っているダイコーロッドのリールシートもラッカープラサフを塗った段階だったので、ラッカーシンナーで落として使えるのでトラブルの予防にもなったし、C4の塗装でデカールを使っているので、これも強制乾燥に待ったがかけれました。
いい勉強になりましたヨ。
そんで、直そう直そうと思いながら、めんどくて、めんどくて、
ついに、直さぬまま、エポキシで封入してシーズンスタートン!
しかし、ライ〜の大暴れで横に置いていたハリコタイガーにクラックが入り、ここもエポキシ封入。なんちゅうロッドや!
というわけでもう、来年、フルリメイク予定に入ったわけでありますw
とりあえず使えるので、他のロッドの様子を見ながらの製作にしていきます。
produced by fukusuke