5152ギアのARB化


いわずとしれたアブチューニングパーツ。Btrapさんの5152ギア。


適当な精密マイナスドライバ(100均)で


小突いて


少しはみ出たら、反対側からこれまたマイナスドライバを入れて、こねると・・・・


外れます。サイズは、内径4×外径7×幅2.5です。


精密部品のケースです。


で、この5152ギアのベアリングですが、おそらく、NSKとか、ミネベアとかのミニチュアベアリングの740ZZ(ZZはシールドありという意味)です。


オープンにしていない5152ベアリングを外して比べてみました。左が5152ギアについていたベアリング。右がNSKです。見た感じ全く一緒。5152は、すでにシールドが錆び?てます・・・。真鍮シールド?ちなみに、NSKは値段は400円。


ベアリングについて
一般的な工業用ベアリングは、内輪と外輪の隙間がほとんどありません。

が、高速回転用のベアリングは、ボールの隙間を若干大きくして、わざとガタガタにしてます。例えば、このサイトで説明の中の、隙間です。ベアリングの中でもCタイプというものが、隙間があるタイプでC01、C02と番手が大きくなると、隙間も大きくなるといった感じです。これはもともと、高速回転を続ける時の転動体(ボール)の遊びを考えているもので、高速回転→熱持つ→熱膨張→膨張した状態でピッタリフィット。という感じで設計をしているためです。

ただ、リールの場合、キャスト時の2、3秒しか高速回転を維持しないので、熱膨張するのかどうか自体が微妙です。

しかし、ガタツキがあると、初速でのメカニカルロスが少なそうですが、高速回転時のブレにつながる可能性もあるわけで、どっちがどうとかいえないのですが、

よくよく聞いてみると、C01,C02とかいうのは、工業用ベアリングのJIS規格で規定があるらしいのですが、ミニチュアベアリングの場合、マイナーで、JIS規格自体がないので、内部隙間に関しては適当らしいです。

話は釣りに戻りますが、どうも、シマノさんのARBはわざとガタツキを出しているという話を、材料屋のあんちゃんから聞きました。

ガタツキがあるぶん、初速は良いけども、その後はどうやろ?という感じなのですが、

そんなへったくれな理論は置いといて、とにかく、ためしてみよか!と思い立ち、

5152ギアのベアリングのARB化を思い立ったわけです。

これが5152ギアに使われている、4−7−2.5のベアリングです。左がNSK。右がARBです。

違いが全然分かりません(汗)内部隙間に違いある???ボール数もともに11個。若干ARBのほうが小さい?あと、ARBのほうがメッキがかかっているぶん、ツルツルしてます。黒サビ???

だもんで、

どちらかというと、ARBのほうが回りそうな感じがします。

クロスギア用のベアリング(3−7−3)の場合は、ARBのほうがボール数が少ない(NSK=8個、ARB=7個)きん違いが分かりやすいんですけどね。

ベアリングの回転性能の比較
左から、ARB、NSK、5152についてた純正のヤツです。

ベアリングだけシャフトにセットし、回転させました。

最初にNSK、続いてARBですが、

ARBがブッチギリで回ります!!!

ワッシャーの交換
ついでに、5152ギアのポリワッシャーも変えます。ポリだと、フニャフニャしているので、ここでも摩擦に回転を取られます。

そこで、タミヤのステンワッシャー(シム)を使います。内径が4mm。幅が0.1mm、0.2mm、0.3mmの3種類セットで、400円くらいでした。

0.3mmと0.1mmのタイプで比較してみると、0.1mmのほうが回ったんで、そちらを採用します。

ポリの変わりにステンシムをセット。

で、5152にもARBをセット。指で押さえて入れると入ります。


ギアの回転性能の比較
実際に回転させてみて性能比較しました。左から、ノーマル。Btrap5152ギア。ARB5152ギア。




最初から、ノーマル。Btrap5152ギア。ARB5152ギア。


ARB・・・・・・


あんまし回転が変わらん!!!((((゜Д゜;))))


指でいじった感じ、気持ち、軽いくらいです・・・・。

ほんでもま、改造したほうが愛着がわくので、ARB化は、実感できるかどうかは別にして、やる価値はあると思いますw

produced by fukusuke