80mと100mラインの重量比較
先日、スプールブランキングをした際に兎に角重量を軽くすることに邁進しましたが、案外、ラインの重量は?と思うことがあり、例えば、雷魚用のラインといえば、PE8号100mがスタンダードですが、飛距離なんてせいぜい50mくらい飛べば良いほう。ラインキャパなんて、80mもあれば十分です。
ここで疑問なのは、80mラインと100mライン、どれくらい重量が違うのかということ。せっかくスプールをブランキングしたって、ラインが重ければ意味がない。
そこで、80mラインと100mラインで重量がどれくらい違うのか、それを検証してみることにしました。
比較で使うのは、サンラインの雷魚80m。ハネクラの80ポンド(8号)100mライン。これをスプールに巻いて、重量を比較してみます。
サンプルで使うのはC4。
まずはバルク測定。スプールアッセンブリで14.6gです。
これに下糸なしの状態で、サンラインの80mを巻きつけ、マスキングテープで止めます。
それからスプールを取り出し、重量測定。
結果、30.3g。
すなわち、80mのPEラインは
30.3-14.6=15.7g
であることが分かります。このC4の場合、スプール自体が10g程度ですから、驚くことに、PEラインの重量でスプール重量を超えていることが分かります。
続けて、100mラインの検証です。
同じ条件でハネクラのラインをスプールに巻きつけ、
重量を測定したところ、34.4gでした。
ということは、100mのPEラインは
34.4-14.6=19.8gもあります。
ということは、20mの違いで、
19.8-15.7=4.1gも違いがあることが分かります。
検算してみると、
ハネクラのラインの比重が19.8g÷100m=0.198g/mで
サンラインのラインの比重が15.7÷80m=0.195g/m。
およそ同じなんで、PEラインの比重は1mおよそ0.2gであることが分かります。
ということは、20mで4gに相当するので、つじつまがあいます。
意外でしたが、雷魚の場合、ラインが太くてたくさんいるため、スプール周りの軽量化を考えた場合、ライン満タンでセッティングするのは合理的とはいえません。
だもんで、雷魚の場合、ラインは80m巻いて、少なくなったらまた交換したほうが合理的と言えそうです。
同じ理由で、下巻きも、いらない重量を増やしてしまうので、やらないほうが賢明です。
ツルツルのスプールは、ナイロン下巻きをしなければすべるのでアウトですが、
C4とかカルコン、ブランキングしたスプールはPEが引っかかってくれるので下糸は必要ありません。
つまり、飛距離を重視した場合、下糸なしのPE8号80m。これがベストだと思います。
オオノが100mで販売せずに、90mで販売する理由はコレかもしれませんねw10m分安くなりますしw
※8号よりは6号のほうが確実に軽いので、6号80m巻いた時が、最強に飛距離を出すセッティングと言えます。
ただし、戦略的なことを言うと、100m巻いていたほうが巻き取りの外径が広くなるため、巻き取りスピードが早くなるのでメリットとも言えます。巻き取りスピード&経済性を取るか、飛距離を取るか、どっちを取るかですね。
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