アブの塗装 色塗り編
マスキング編
IAR、メカニカル、メインシャフト軸受け。これらのステンパーツは取り外し不可。これがアブの塗装のめんどいところ。さぁ、マスキングをどうするか。
まず考えたのがマスキングゾル。クレオスのヤツです。成分はポリビニルアルコール。つまり洗濯ノリです。
塗布しますた。最大の問題はエッジをどうやってうまくマスキングするか。黒鱒屋で見る限り、ゼストペイントアブも、このエッジの処理が完璧にできておらず、はみ出ていました。プロでもムズかしいのです。
使い方は、塗って、デザインナイフでカット。
余分なゾルを取り外しました。
あ、あかん。剥がす時にマスキングしたい部分も剥がれとる!そもそも、これはプラモ用なんで、プラみたいに食いつきのいい材質だったらばいけるかもしれんけど、ステンやらアルミやらの難接着物質だと、剥がす時に剥がれたらいかん部分まではがれてしまう。神経質なマスキングをする素材ではないとです。
続いて普通にマスキングテープでやってみますたが、折る時にエッジが内側に入ってしまい、これも完璧には出来ず。
マスキングテープを小さくしても結果は同じ。折れ曲がるとハシが浮く。
そこで考えたのが折らないマスキング。中央は、これがのこっちゅうから、エッジを細いマスキングテープで養生して完璧にふさぎました♪
メイン側は、パーミング側に比べればなんてこたないさ〜
で、
裏側にも塗料ミストがかかる可能性があるので、マスキング。
ほんで、塩ビパイプにマスキングテープを両面テープにしてくっつけて、
カップをくっつければ、これで、リールシート式自由移動式塗装台座の完成!これでタレを防ぎながら塗れます!
これで準備完了!
そして脱脂。細かい部分はアルコールを綿棒でに染みさせて脱脂しました。あまりしつこくするとマスキングテープの粘着が溶けるのでサッとやるのがキモだと思います。
アルミプライマー塗布(ミッチャクロンマルチ)
そしてアルミ用下塗りプライマーのミッチャクロンマルチを吹き付けます。
で、塗装計画。基本はやりにくいところから先にやる。おそらく一番吹きにくいところは@番のステンカラーの間。ここに吹き付けてその後、エッジを回しながら吹き、最後に水平にして、B番を吹きつけ。こんな計画でやります。
パーミング側は、@を回しながらたれないように吹いて、A番を水平にして吹きつけ。そのまま塩ビの台座にぶっさして乾燥です。
ところが、思いのほかミッチャクロンマルチの吹く量が多く、パターン幅も広く、加えて、サイドカップ自体が小さいので、部分的に吹くことが出来ず、あれよあれよという間にベッタリと厚塗りになりますた。吹く場所の順番もクソもありゃせん。スプレーしたら、全部に樹脂がかかります。タレもでますた。
しかし、ミッチャクロンマルチは30分もすれば、樹脂はどこへ?というぐらいの引けがあるので、たれたって関係なし。
しかぁし、
Σ(゜Δ゜*) ウォッ IARのマスキングがはずれとる!!!なんてこったいちゃんと付いていたはずなのに。ミッチャクロンマルチの溶剤が強すぎて、マスキングの粘着が溶けたんかな・・・。何にせよ、イージーミス。重点的にマスキングすべきだった・・・。だけどここのマスキングが厚くなると、
@番に樹脂が行かないので、なかなかむずかしいところであります。
こんなことを2時間起きに3回繰り返し終了。
注意書きには薄く2回で吹けとかかれていますが、1円玉の実験で1回吹きではピンホールが出ることが分かっているし、どうせ引けまくって樹脂があるかどうか分からんくらいの薄さになるので、3回吹きくらいでいいじゃろと思ったので3回やりますた。薄塗りはサイドカップが小さすぎて不可能だと思います。
プラサフ塗布(ロックのミラクルプラサフHB)
そんなこんなで、ミッチャクロンが終わり、続いてプライマー。ロックのウレタンプラサフ。スプレーパテにも使われるくらいのモッチリ粘度で、メーカー推奨の配合は、10:2:2(シンナー)。以前、ダイコーロッドのプラサフでケレン傷を埋めるためにこの配合を使って、結果が良かったので、同じ配合でやりました。
塗る順番は、
ミッチャクロンマルチと同じくこうです。
まず@番の間に樹脂を吹き付けたのですが、まず、粘度が高すぎ。ゆず肌ビシバシですよ(゚д゚|||)スプレーパテとして使われるくらいの粘度&モッチリなので、薄塗りしようと思って、遠吹きしたら、ゆず肌地獄。ガン圧を上げてゆず肌回避しようと思ったら、リールが小さすぎるので部分的に塗ることが出来ない。そして、ゆず肌を回避するために近づけて長時間吹きつけ続けてスライド方式にすると、モチモチのパテ盛り状態。しかも@隙間が小さすぎて、遠吹きした場合、全然隙間に樹脂が乗りません。アレ?アレ?まだ樹脂がのらん?なんてヨモヨモしていると、とたんに周りの樹脂がモチモチしてきて、エライ厚塗りになってしまいますた(滝汗)。もう、思いっきりガン口を近づけて吹き付けてようやく隙間を塗ることに成功。しかし、周りはモチモチ・・・。そして、A番を塗り始めると、その間にもどんどん樹脂は乗っていき、気づくと、
すごい厚塗りに。モチモチですわ〜(゚□゚|||)
でも次の日には引けてくれてなんとか見える形に。吹いた直後は消えかけていたプレス文字も、ロックのプラサフは引けがすごいので、なんとなくいい感じに締まってくれたどw若干ブリスター(異物)が噛んでますが、ろ過してないし、野外でやってるのもあって、素人仕事のご愛嬌w
マスキングテープを外します。
って、
根元がペンキでくっついて、マスキングテープが離れん!!!
反対側も同様(゚□゚|||)しまった〜!指触乾燥入ったあたりで外すべきだったわ!!!
大失敗その1ですわ〜。だけどこれも、実際にやってみないと分からん罠。
マスキングテープを剥がすタイミングは、指触乾燥前後がベスト!
しょうがないので、カッターでエッジを切り、ピンセットでこびりついたテープを剥がしていく。
マスキングゾルはいい感じに外れますた。
うーん。テープの繊維が残っていたり、エッジの塗膜がバリバリだけど、ご愛嬌。
強制乾燥。
塗膜は完璧♪薄く引けて、小キズも消えてバリバリのプラサフです。
で、足付け。足付け不要のプラサフもあるんだけど、ロックのは要足付け。めんどい。で、サンドシートで足付けです。メカニカルの隙間は、手が入らないので、ピンセットでサンドシートをつまんで行います。
んで、アルコール脱脂。
さぁ、ベースコートを塗ろかいのwww
ペンキ作り。調合。
で、何色を塗るかというと、白にしたいというのがあって、アブって、白があまりないもんね。確かパーミングのCDLだけ?それで、白でも色々あるんで、何の白がいいんなと思っていたところ、
やっぱり、
チャンピオンシップホワイトじゃろ〜!
と決めております。
チャンピオンシップホワイトというのは、ホンダのタイプRの色です。
なんで、このチャンピオンシップホワイトが好きなのかというと、
話すと長くなるのですが、この際なんで、話してしまいましょう♪
時はワタシが18の時。免許とって、貯金を使い果たして、マツダのキャロル号を購入。兎に角クソボロ車で、すごく狭くて、走らないし、燃費はわるい(12kmくらい)しで、でも、初めての車で、いつでもどこにでもいける羽を手に入れた感じで、思いつきでスイヅ先輩をたずねて突如神戸へ遊びに行ったりもしました。んで、当時、同じ学部で仲の良かった洋輔山も免許を取得。この洋輔山ですが、実は親が開業医というボッチャマで、免許とってイキナリ買ってもらった車がなんと、「車を走らせ、街を出なければ、陽が昇るまで、僕の車は待っている」でおなじみ、新車のホンダシビックタイプR。うううううう、裏山鹿〜〜〜乗せてもらったりもしたけれど、レカロのシートがしびれるし、重いハンドルもナイス!いいないいないいないいないいなです。んで、当時、スノボにハマっていて、毎週木曜は大学が昼で終わるので、毎週木曜は2人でクマまでスノボに行っていたんですが、タイプRは雪道汚れるのが嫌なので、ワシのボロ車というわけで、キャロル号でスキーランドに通っていたわけであります。そんなこんなで、ワタシの中では、タイプRには大きなコンプレックスを持っているわけであります。今となっては、雷魚に全く向かないタイプRなんぞ、興味もなくなり、また、オサイフと相談してもハイオク限定車なんぞ乗ってられるか状態なんですが、だけどだけど、ずっと心のどこかにタイプRは住んでいるのであります。ボクと同じ年代ならば、心のどこかに、ポンティアックの82年型ファイアーバードのキッドが住んでいるのと同じですがな。
せめて、リールは、憧れのチャン白にしたい!!!
というわけで、
マイフェイバリットアブは、チャン白で塗ることに決定!
デカールは6601C4TypeRぢゃ!このRはRaigyoのRとレーシングのRをかけているというわけで、カッコイイんちゃう!?
パーミング側は、無限∞SnakeHead specialにしようかなwww
で、早速ホンダのディーラーにペンキを買いに行ったわけであります。
チャン白のペンキ頂戴!
といってみると、あるかそんなものとそっけない返事。なんと、板金塗装屋はメーカーの配合表を見て、調合して作っているそうな。たしかに、車の数ほどペンキの種類があったら、ペンキ屋、ペンキだらけで仕事にならんもんね。
あと「チャン白にしたかったら、クリアは塗れんで。タイプRのチャン白はソリッドなんよ!」と。
意外でした。タイプRってなんか他の車と比べると、新鮮な色ね〜と思っていたけど、タイプRの色って、ソリッド1コートなんですね。普通、高い車は、メタリックパール+クリアなんですが、今、車の色を見てみると、ほとんどがメタリックパールなので、逆にソリッドが新鮮に感じていたというわけですね〜。ソリッドのほうが塗装工程が少ないので安いのにね!ちなみに、ホンダの車は白と赤がソリッドだそうです。
というわけで、話はそれましたが、チャン白を塗るためには、調合というヤツをせんといかんわけです。
で、調合について調べてみると、まぁ、素人の自家塗装で手を出す領域じゃありませんな。誰もやっとりゃせん。ペンキ屋の調合サービスで手間賃払って調合されたペンキを買い、塗るのがスタンダードです。
だけど、そうなるとがぜん萌えてくるぞ。自力調合。
そもそも、ワタクシ、自分の使う道具をカスタムする場合、自力でやりまいという保留身(ぽるしん)がありまして、なぜカスタムするのかというと、そりゃ自分色に染めたいのと、愛着が沸くからやっているわけであって、愛着を持ちたいんだったら、やっぱり自分の手でやったほうが情が移るので愛着が沸くし、たとえ失敗したってご愛嬌。その失敗箇所を見るたびに、苦労した作業を思い出せるので、愛着はさらに沸きます。プロにやってもらった仕事よりも、素人の苦戦しながらやった形跡のある仕事のほうが親しみやすいですよ。バイクでもそうですが、全部バイク屋にやってもらったバイクを見るよりも、ヘタクソでもいいから、自力でやったバイクのほうが見ていて気持ちよかとです。
挑戦しないとなぜ失敗したのか分からないし、難しさも分からないし、ホームページを作る時だって、自力でやっているかやっていないかで、書ける文章も変わってきます。それに何せ、次回の教訓が学べるので、失敗覚悟で経験に投資する金は惜しくないというわけで、
自力でやります。素人自家塗装の未知の領域「自力調合」!
そんなこんなで、バイクは配合表を公開してないので分からないけど、車の場合は、配合を公開しているわけで、調べてみたわけであります。
するとスグに出てきたチャン白の配合データ。
ホワイト863
TCチンチンブラック14
TCオーカー(山吹色)93
TCインディアンレッド30
重量比です。
で、早速ワタシの御用達であるペイントワークスに必要なペンキの見積もりと、もし調合依頼した時のペンキの値段の見積もりを出しました。
するとナイスツッコミ頂きました。
ホンダはペンキがニッペ製なのです。
一方、ワタシの使っているペンキはロックのペンキ。
メーカーが違うと、同じ色でも違うみたいです。例えば、白なんかは、日本人は青みがかった白を白と感じやすいみたいで、青を少し加えていて、一方、アメリカ人なんかだと、黒みがかった白を白と感じるみたいで、白に黒を配合している。両方ともホワイトですが、微妙に違う。同じく、メーカーが違うと、同じホワイトでも違う。配合している顔料が違うんだもん。だから、ニッペのペンキを使わないと忠実なチャン白はでけんとのこと。毎度毎度、色の世界は深いです。
ですが、そこはペンキメーカー。新車が発売されると、即座に調合担当者が色アワセを行い、自社メーカーのペンキで同じ色を再現してしまうのです。そして、「純正はニッペですが、ロックでこの色を表現しようとした場合、この配合で同じ色になります」というデータを公開するのです。まぁ、そうじゃないと、板金屋は全メーカーのペンキを使わないといけないですから、恐ろしくコストが上がってしまいますモンね。忠実にいくと、ニッペのチャン白とは微妙に違いますが、そこはボカシ塗装をして誤魔化すみたいです。
で、これ↓がロックペイントを使った場合のチャン白配合です。
■2液型ウレタン塗料パナロック
088-0204 ホワイト 96.70%
http://www.paint-works.net/ure/color/0880204.htm
088-T030 チンチングブラック1/10 2.00%
http://www.paint-works.net/ure/color/088t030.htm
088-0233 オーカー 1.10%
http://www.paint-works.net/ure/color/0880233.htm
088-T225 オキサイドレッド1/10 0.20%
http://www.paint-works.net/ure/color/088t225.htm
■1液型ベースコート塗料プロタッチ
077-0204 ホワイト 96.70%
http://www.paint-works.net/protouch/color/0770204.htm
077-T030 チンチングブラック1/10 1.70%
http://www.paint-works.net/protouch/color/077t030.htm
077-0233 オーカー 1.10%
http://www.paint-works.net/protouch/color/0770233.htm
077-T225 オキサイドレッド1/10 0.50%
http://www.paint-works.net/protouch/color/077t225.htm
おいおい。ニッペの配合とだいぶ違うがな。しかも、ウレタン塗料(パナロック)とポリエステル塗料(プロタッチ)でも配合が違う。改めて感じる、深いわ〜ペンキの世界。
んで、必要な塗料を計算してみます。Jraidenとリールを塗ればいいんで、必要なぶんは400gといったところ。
ウレタンの場合、
ホワイト400gで1575円。
チンチンブラック40gで336円。
オーカー40gで336円。
オキサイドレッド40gで336円。
しめて2583円。
一方、調合サービスで配合してもらった場合、
▼***** 配合量および価格 *****▼
2液型ウレタン塗料パナロック
--------------------------------
配合量 価格(税込)
================================
200g \2,100
400g \3,780
0.9Kg \5,040
1.8Kg \6,510
2.7Kg \7,875
3.6Kg \9,240
--------------------------------
1液型ベースコート塗料プロタッチ
--------------------------------
配合量 価格(税込)
================================
200g \2,100
400g \3,780
0.9Kg \5,040
1.8Kg \6,825
2.7Kg \8,190
3.6Kg \9,660
--------------------------------
おいおい1000円チョイしか変わらんがな。そりゃ皆、調合サービス頼む罠。だけど楽しみだぞw自家調合。どんな色になるんやろw
リールはデカールを貼る関係で、クリアを塗らんといかんから、ソリッドのチャン白にはでけんけど、兎に角、うまくでけるかな!?Jraidenはソリッドでやったろかい〜
そんで、やってきたど。ペンキたち。最近、小遣いのほとんどがペンキに消えちゅう・・・。頼んだのはオールパナロック。リールはパーツクリーナーを吹きかけるので、対溶剤性は最高のものを使ったほうが無難じゃろとおもうので、プロタッチを間に入れるブランク塗装とはペンキの選定を変えます。塗膜性能第一。
配合に必要なものたち。一応、初めてなんで手探りですが、まずは、ロッドビルディングのエポキシ配合で使うA&Dの電子天秤。マックス200gですから、配合できるのは100gまでです。でも、100gあったら余裕で塗れるよね。で、これまたロッドビルディングで使う、ミキシングカップ20ml。白の0.1g単位を秤量する時にシリンジを使おうと思っていて、吸い出すための受け皿としてミキシングカップを使います。微調整で使うチンチンブラック、オーカー、オキサイドレッドは瓶なので、そのままシリンジで秤量して配合するつもりです。そして配合データのメモです。
さぁ、やったります!
配合のためのカップを乗せてゼロ設定。
ホワイトが97.6gなので、おおかた90gまで入れて、最後の微調整はシリンジで慎重に行います。シリンジで吸い取るために20mlのミキシングカップにホワイトを出して、それを吸い取り、移します。
ピッタリ。96.7g!
今度は10倍稀釈のチンチンブラック!2.0gきっちり配合OK!
次、オーカー、1.1g。
ラスト。オキサイドレッド10倍稀釈を0.2g!
おお〜!混ぜればチャン白か!?
100均で買ったガラス棒でかき混ぜます。若干、カップ上側に追加した塗料がこびりついてますが、なるべくそぎ落とすように混ぜ合わせます。
なんか油が浮いたような汚い色になりましたが、
おお〜〜〜!チャン白や〜!まさしく、それはシビックタイプRを思わせる、最高の白なのです!ニッペとは違うとはいっても、どうみてもチャン白!測って入れて混ぜるだけ。なんと簡単な(^^)素人にも簡単に出来るぜよ〜!色アワセをするわけじゃないし、ハカリとシリンジさえあれば、素人でもなんてことないですねwww
さてと塗るっぺした!
配合は20ml+2ml+20ml。
吹き付けてみると、
サイドカップ表面に、塗料の固まりかけたイボがたくさん付着。じんましんか!?と思えるくらいのボテボテの粘度。
しまったぁ!
シンナー稀釈、オオポカこいた〜(涙)
もうこびりついたイボはどうしようもないので、ガン口を近づけて塗料を持っていってもち肌にしようとしたら、
なんじゃこりゃ〜〜〜!!!
もはや目もあてられん。
そんで、急いでカップの中にシンナー流し込み、吹くと、今度は薄すぎて、
タレタレですがな〜。表面はまぁ、マトモに見れますが、サイドがタレまくり。アブのリール塗装は、サイドが最大のネックですね。ここが一番むずい。
このメイン側のカップはまぁ、許容範囲としても、パーミングはホントにやばい。
こりゃやりなおさんといけんと思って、急いでアセトンで洗浄してやると、プラサフはびくともしないけど、パナロックはキレイにのいたがな〜!アセトンに耐性があるということは、対アルミ塗装は、ミッチャクロンマルチ+ウレタンプラサフでいけるというわけですなw一安心です。
だけど、プラ瓶にシンナー入れて、フタ閉めて、振ってクチャクチャ→ピチャピチャでシンナー稀釈のアタリをつけるのは、大間違い。今まではそれでもなんとかできたけど、今回はひどいことになってしもた。素人が感を頼りにシンナー稀釈やって出来るはずがない。職人じゃあるまいし、感や、お粗末過ぎる経験なんぞは絶対頼ったらあかんな。
あと、マドラーから垂れる塗料のネバサを確認しながら、シンナー稀釈のアタリをつけるやり方もありますが、これは職人のやること。素人がコレ信頼したらエライ目にあいますがな。
思うに、吹きつけるまえに、適当な空きカンに吹き付けて塗膜がどんなふうになるか確認した上で吹き付けたほうがいいですね。
んで、すでに稀釈されたカップ内の塗料を少し遠くから吹くことにしました。
その結果がコレ。オヤオヤ、結構いい感じかもwサイドは少したれてるけどもwwwんで、マスキングテープはペンキの塗布後、20分で外しましたが、まだ少し早かったかな〜。外す時に伸びた塗料が汚くなってしもた。このアタリの剥がすタイミング、クソむずい。
んで、パーミング側がうまく吹けたんで、いっそ、メイン側もやり直そうと思って、これもアセトンでパナロックをのけました。
今度は、カップで事前に吹いて練習。
塗ったのがコレ。表面はうまいこといったように見えますが、実際はサイドがタレまくりです・・・。こちらも、塗布後20分でマスキングテープを外しましたが、こっちは、少し遅すぎたかな?くらい。思うに、塗膜の厚みが厚いと乾くのが遅いのでマスキングテープは遅めに剥がす。薄いと早めに剥がす等の工夫が必要かと思われ。しかし、そんな感を頼りにする作業、素人が完璧にマスターしようとしてできるんだろうか・・・。
んで、強制乾燥。60度×50分。
わ、悪くない。薄くて強靭で、ツルツルの塗膜!まさに、この色ツヤは、タイプRです!ビバwタイプR!ブラボー!ちゃん白!ま、アラはたくさんあるけどね〜♪
しかし、許せないのが、サイドのタレ。パーミング側が1箇所。メイン側が2箇所タレ跡があります。
んで、慎重に800番で水研ぎしたわけですよ。
やってもーた(;´Д`)下地がコンニチハ!これだからムヅイんよ塗装は・・・。また塗らんといけんorz
このタレをナントカしないと。他にも一箇所あります。
ペーパーでやって、2つともアルミ地肌がコンニチハ。それと分かりにくいんですが、アルミ地肌の隣は、プラサフが覗いています。
ハイ死亡。
ペーパー研磨は、絶対失敗しますね。塗膜が薄すぎますし、リールは尖がっている部分が多いので、そこが多く削られてしまい、ベースコートが出るリスクがむっちゃ上がります。
結局、両方とも塗りなおさないかんです。
そして、コグホイールのシャフトを見てみると、ペンキ地獄。おそらく、一発目のベースコートで失敗した時にアセトンで剥離した際に、マスキングテープが取れて付いたものだと思います。これ、取れるんかなぁ・・・。焦るとろくなことナイッス。
今更ながら気づきましたが、アブの塗装って、ホント一発勝負ですね・・・。むづいわぁ・・・。薄く、足れずに出来るかどうかが命運を分けます。だけど、リール自体が小さいし、デコボコしているので、これがなかなかにむづかしいのです・・・。そして、勝負は一回こっきり。空き缶か何かを使って、塗装する前に入念な練習をしなくちゃいけません。
ちなみに、余談なんですが、必要な塗料なんて、5mlくらいのもの。余りまくりです。手間かけて自家配合しただけにもったいない感がすごかとです。硬化不良のリスクもあるばってん、レジン10ml配合で調節するのがベストじゃないでしょうか。
というわけで、足付けしてベースコートのやり直し。足付けは、1000番のサンドシートで行いました。その後アルコール脱脂して、準備完了。
で、
今度は、空き缶で事前練習したぜよ。
さぁ、やるど!配合は15+1.5+8.5。一応、メーカー推奨のシンナー希釈率は、塗料を100とした場合、40〜60なので、50の8.5で設定しました。そして、空き缶に吹き付けて塗膜状態チェック。ガン圧が強すぎると、リールが小さいのでイキナリたくさんの塗料がいってしまい、あっというまにモッチモチになってたれるので、塗料の量調節ネジで塗料トリガーは抑え目に設定し、エアはいつもよりももいっちょ低めにしています。そして空き缶を見てみると、まだまだ、ボテボテの塗料が出てきます。ひょっとして、塗料を入れた後にシンナーを入れたので、最初にガンに入った塗料がネバイままなのかも。スプレーガンのカップに入れる前にシンナー入れて調節した方がいいですね。そんで、吹き続けるも、イマイチ塗料がネバイので、シンナーをもう5ml入れました。空き缶テストはモチモチながら、なじみはギリギリ確保できるかなというくらいで、タレにくく、これでいけるか?と思ったので、リールに吹き付けてみると、ちょっとミスト量が少なすぎるかな?というくらいの、じんましん状にゆっくりと堆積するような感じ。そして、隙間なく塗料が乗ったかなというときに
ピンホールが出現(涙)ピンホールはドンドン増えていきますが、塗膜がのっぺりならないので、やめることは出来ません。結局、タレはしなかったけども、モチモチすぎで、しかもピンホールが、結構出来てしまいました。空き缶でやったかぎりはイケるかなと思ったけども、シンナーの希釈不足。またしてもやられた。こりゃ難しい。塗装はホントめんどいです。だけど、圧とシンナー稀釈調整で、スプレーガンでもいけるいける。エアブラシじゃないとダメかと思っていただけに、ホッと一安心www改めてパナロックの説明書を見てみると、肌のび性を重視したい場合は、シンナーを多い目に入れてくださいと注意書きがありました。リールみたいな小さいものを塗るときは肌のび性は結構大事なことで、メーカーの推奨希釈率を守ったほうがベストというわけではないんですね。今回の塗装も大失敗。しかし、ホントむづかしいペイントの世界。これも失敗の経験なので、今後のプラスです。でも、素人自家塗装で良い結果が出るかどうかは、テクニックも大事ですが、それ以上に、シンナー希釈率が命運を分けるような感じがします。特に、リールは小さくて、しかも塗膜を薄くしたほうが見栄えがいいので、一発勝負みたいなところがあります。いや、ホント、ブランクよりもリールシートよりも、リールが一番難しいと思いました。
結局強制乾燥したのがコレ。
で、もう分厚すぎて、アンバサダーの文字もmade in swedenの文字も消えかけてしまい、モチモチすぎる塗膜がかっこ悪すぎるので、やり直そうかなぁとも思ったりもしたのですが、この後は、デカール+クリアという工程が残っており、これもなかなかに苦戦しそうな気配がプンプンするので、経験優先で次の工程にいきます。最終的にどうしても我慢が出来ないレベルだったら、ロックリムーバーを使って剥離を行い、ミッチャクロンからやり直そうと思います。
で、行きつけのペンキ屋に持っていって、「なんで、ピンホールが出るんじゃろうねぇ。やっぱし塗料が濃すぎるんかいな?」と質問してみると、意外な答えが。プラサフにピンホールがあいてたんじゃないの?とのことです。
プラサフは、ザラザラした塗料だもんで、厚塗りすると、ところどころに気づかないくらいのピンホールが出てしまい、それは手で触っても分からないらしい。
稀釈を多めにして対処するんだけども、ウレタンプラサフはスプレーパテにもなるくらいなので、粉がたくさん含まれていて、ピンホールが出やすいプラサフみたいです。
そのため、ベースコートを塗った時点で、その下地のピンホールにベースコートが入り込んでしまい、ピンホールになるみたい・・・。
そんなもん知らんし。
だけど、やっぱり、ペンキ屋行くべきやわ〜。ホームセンターではこうはいかん。塗ったモンを持っていって、うまくいかんかった理由とか、改善点とか相談できるモンね。
んで、もうこれ以上塗り重ねると、分厚すぎて目もあてられんので、どうしても仕上がりが気に入らんかったら、ロックリムーバーで全部取り除いて最初からやり直そうということに。
んで、とりあえずピンホールの修正で、ペーパーを薄くかけるといいらしいのですが、ヘタに足つけすると、デカールの乗りが悪くなり、シールの下側に気泡がかんでしまうと、溶剤で浮いた部分がシワになってしまうので、そのままデカール貼り付け。
すでにテプラで作っていますた。デカールたち。
水転写の時に結構内部に水が残っていたりするんで、綿棒で押し出すようにして水を完全に除去します。餅論Rは赤文字です。
ロッドビルディングコーナーの「デカールで泣かないため」にで実験済みなので、東邦NTウレタンでふでコーティング。
フデで薄く塗って終わりです。
一応、デカールに当たらないように、1000番サンドシートで足付けして、最後の作業。クリアです。通常、タイプRはクリアなしのソリッド塗装なので、これで終わりにしたほうがタイプRっぽいのですが、デカールを貼る関係上しゃーないです。
次の日にクリア。このクリアですが、リール塗装では、サイドカップの山形波型の部分がタレやすく、むずかしいところでもあるので、肌のび性重視でタレ安い2:1型と、速乾性の10:1型だったら、10:1型のほうが良さそうな気もするんですが、肌のび性が悪いと、今度はモチモチ肌になってしまい、塗膜がさらに厚くなってしまうので一長一短かと思いました。なので、素直に仕上がり重視と言われる2:1型のマルチトップクリアを選択することにしました。配合は10ml+5ml+1.5mlです。メーカー稀釈率をきちんと守って調整しました。いつもは垂れる粘度がどうたらやってましたが、アレは最悪です。素人がやる技ではないとです。メーカー稀釈率をキチンと守って、あとはスプレーガンのミスト調節でいい塗膜が出来る条件を探ります。
予習で、空き缶に吹き付けてみると、なにやら無数の穴というか、弾いたような塗膜に・・・。だけど、ミスト調節はうまいこといきましたw
が、これはツルツルの下地の空き缶だからいかんのやろ。と思って、そのまま吹きつけ。
なっ、
なっ、
なんじゃこりゃ〜〜〜!!!
し、
死亡乙
これ、修復のしようがない。
ので、
アルコールをつけて急いで塗装を剥ぐことに。
ちゃっ!
チャン白の!
命とも言うべき、
Rの赤文字が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死んだ!なんで、2液ウレタンでコーティングしているのにたかだかエタノールくらいでコーティングが溶けるんじゃ!?東邦の2液ウレタン、ホンマに2液ウレタンなんですかね?ロックの2液ウレタンじゃ、絶対ないことです。
これ、最初からやり直そうかなちゃんちゃこりん・・・・。
シンナー稀釈が足らんの?とおもって規定稀釈よりも多く配合しました。で、カンカンに塗ってみても症状変わらず。
で、素材がいかんの?と思って、ガスマスクのフィルターのプラ部分に塗装しても状況全く一緒。
な、
なぜ!?
そういえば、パナロックにマルチトップクリア上塗りは初めて塗りました。今までプロタッチとミラクルプラサフの上塗りでマルチトップを塗った時はこんな症状は出ませんでした。
パナロックを空き缶に塗ってもこの症状は出ません。
ということは、パナロックにマルチトップクリア2:1の上塗りがいかんのか?と思って、
今度はマルチトップクリアの10:1で空き缶実験を行いました。
しかし、状況変わらず。やっぱりエクボが出ます。
こりゃ、原因究明せんことにゃ、次の工程に進めないということで、徹底的に調査することに。
まず、この手のトラブルは、塗装ではよくあることで、「ハジキ」と呼ばれるものでした。ハジキの一般的な原因としては、下地に油分が残っていることによるトラブル。シリコンオフ等の脱脂を入念に行わないといけないです。ところが、脱脂剤が残っていてもこうなるらしい。
とまぁ、ネットで調べるとここまでは分かりました。
ところが、思うに、下地に原因があるならば、プラや空き缶でも同じハジキが出る理由が分からないです。
分からない。
というわけで、ロックのカスタマーサービスに聞いてみると、こんな答えが帰ってきました。
いつも大変お世話になっております。
日頃は弊社製品をご愛顧いただきまして誠に有り難うございます。
写真をお見受けしたところ、ご指摘通りこの現象は「ハジキ」だと思われます。
ご質問の件、「マルチクリヤーはパナロックのトップコートに使えないか?」ですが、使用していただけます。使用していただいてハジキが出やすいという事はありません。
推測原因ですが、ハジキの原因としては、被塗物側に要因がある場合と塗料中に要因がある場合が考えられます。
@ 塗料由来のハジキであれば下にどのようなベース塗料、金属素地であってもたいていハジキます。今回ご使用頂いたSH,QRクリヤーが他のベース塗料でハジキが出なかったという事ですので、塗料由来のハジキでは無さそうです。
A 今回は被塗物側にその原因があったと推測されます。例えば
・ 中研ぎで使用されたペーパーに油分、チリが付着して塗面に残ってしまった。
・ 若干の脱脂不良(クリヤー塗装前にコンパウンド等の異物が被塗面に付着していた?)
・ パナロックベース塗料に(ハジキ発生する要因の)異物が混入していた。
・ コンプレッサーからの水分の影響 等が考えられます。
※ もし可能でしたら今回ご使用頂いた同一ロットのパナロック白に中研ぎ無しでQR、SHクリヤーを塗装して頂き、ハジキ発生有無のご確認をお願い致します。
ハジキが出なければ塗料由来では無く、発生すれば塗料缶、配合希釈中に異物が混入した可能性があります。
以上、宜しくお願い申し上げます。
とのこと。
なるほど、可能性を一つ一つつぶしまいということですな。よく分かります。ちなみに、この手の込み入ったトラブルを掲示板とか2chで聞いたらダメですよ。なんちゃって自家塗装のしったか素人がたくさんいて、お粗末過ぎる自分の経験とか、ネットでかじった情報をエラそげに言うだけですから、厄介な塗装トラブルは、素人が介入するような場で聞いたら全く参考になりません。こういうのはプロにしか聞いたらいけません。
ロックの技術部のいうことを参照にしてみると、
まず残留油分の可能性ですが、これはないと思われます。なぜならば、残留油分が原因だったら例えば、サンドシートに油分が付いていて、その吹き残しだったらば、部分的にハジキが出ていないといけません。ところが、
実際は全体に出ているということ。そして、油分を全く使用していない空き缶やプラでも出ているということ。以上の理由から、残留油分の可能性はないです。
そして、クリア自体の問題は、プロタッチやミラクルプラサフの上塗りで出なかったことからこの可能性もないです。
コンプレッサーからの水分もあるとのことですが、同じ日にパナロックでシャドウライズを塗装しており、これはハジキが出ていませんでした。だから、コンプレッサーの原因もないです。
となると、後は、塗料への異物混入です。
ここで思い当たるフシが一つ。実は、いつもアセトンで洗浄しているんですが、高いため、今回からロックの洗浄用のラッカーシンナーに変えました。で、なんせスプレーガンが一つしかないため、使ったら洗い使ったら洗いして使っていました。
ちなみに、この日のメニューは、ウレタンプラサフHBの黒吹いて、白吹いて、ほいでもってマルチトップクリアSH、これが弾いて、QRだったのです。
となると、ウレタンプラサフHBを吹いて、洗浄したラッカーシンナーがスプレーガン内に残っており、これが塗料と混じった可能性が高いです。
すると、QR吹いても同じ症状だったことの説明が付きます。
また、この後、パナロックのゼットブラックを吹いていますが、クリアにくらべて顔料入りの塗料のほうがラッカーシンナーの影響を受けにくいのでしょうか。兎に角、こう考えると、SHでもQRでも同じ症状が出たことが納得できます。
なので、次、パーミング側の塗装で同じくマルチトップクリアのSHを使ってみてハジキが出るかどうかの確認をします。
そして、翌日、マルチトップクリアSHを10ml+5ml+シンナー1.5ml配合でやってみました。
しかし、まだハジキが出ます。
んで、実際に塗ってみても、やっぱり、ハジキが出ています。これをラッカーシンナーで洗うと、なんとデカールが溶けてしまった・・・。おかげでデカールからやり直し決定。おのれ東邦NTウレタン、ホンマにウレタンなんですかね?パナロックはラッカーシンナーでも溶けないのにね。
だけど、前に比べたらマシ。やっぱりラッカーシンナーに原因があるのだろうか。だけど、完全に揮発しているはずなんだけどな〜。
んで、とうとうハジキ止め剤を使うことに。また、エポキシコーティングで、ハジキは、粘性が低いと出やすいということがわかっているので、シンナーは少なめにすることにしました。配合は、10ml+5ml+シンナー0.7ml。ハジキ止めは一滴だけ配合しました。なんせ、塗料が100に対してハジキ止め1ですから、入れすぎもいいとこなんですが、これ以下は配合できないので適当に入れることにします。
それでもまだはじく!!!
ふと、以前プラサフの上に吹いたときにはハジキはなかったことを思い出して、
ダイコーロッドのエポキシで見えなくなる部分で実験を行いました。しかし、不思議なことに、以前ははじかなかったのに、コイツもはじく。なんでじゃ〜!?
まじかよ〜。もうハジキ止めを入れまくるしかないじゃろ!
というわけで、ドバドバ入れました。
おおかた、3mlくらいは入れたと思います。
クリアの塗料は何やら、曇ってきたような感じ。
そして!
ハジキが消えた!!!!
そして、リールにクリア塗装。いけた!
突然ハジキが消えた!
なんで?
ハジキ止めによるものなのか?残留ラッカーシンナーが吹きつけを続けることによって、完全に掃除されたためにハジキが消えたのか?この2つの可能性があると思います。もし、後者が原因ならば、ハジキ止めは入れる必要がないというわけです。一応、ハジキ止めをドバドバいれたやつの塗膜も、ばっちり強いものだったので、品質に影響はないと思いますが、いらない添加剤は入れないほうが無難というわけなので、ちょっと次は、ハジキ止めを入れずに、吹き続けて、ハジキが出るかどうかを確認しようとおもいまつ。
で、やってみました。
ハジキ止めなしの、しばらく吹きっぱなしでハジキが消えるかどうか。これで消えたら原因はスプレーガンの中に残った残留ラッカーシンナーということになります。配合はレジン10ml硬化剤5mlシンナー1ml。前回の0.7mlは若干肌伸びが悪かったし、最初にやった1.5ml配合だと、薄すぎて垂れやすいという印象があったので、中間の0.7ml配合。
相変わらず出る。
空き缶3本塗りますた。しかし、ハジキは一向におさまらず。結局、吹き続けたってハジキは永遠に続くというわけ。
そんで、ハジキ止めを添加したら、しばらくして消えた。
まぁ、ハジキ止めを添加すれば済む問題なんで、実際の作業はハジキ止めを添加してやれば進められるんだけど、原因が気になる。思うに、ラッカーシンナーくらいしか思い当たらないんだけどなぁ。
で、ハジキ止めの影響を再調査。メーカーの文句としては、「ハジキ止めは最低限に抑えまい」とのことですが、ワタシの場合、ドボドボ入れないと全くハジキが取れないので、果たしてちゃんとウレタンらしい強い塗膜になるのか?以前、ダイコーのクリアでハジキ止めを入れまくってやった時はちゃんと固まりましたが、あの時は適当だったんで、今回はしっかりと調査したいと思います。
まず、ハジキ止めを入れまくって塗装した空き缶の18時間後。通常のウレタン塗装ならば、ある程度の強度は出ている乾燥時間です。しかし、簡単に傷が付きます。引っかくとペリペリとはがれるような感じでペリペリですわ〜。こりゃ、ラッカー以下の強度。
強制乾燥にかけました。いつもはウレタンの匂いがするんですが、ハジキ止めを入れている場合、ウレタン以外の、なんとも鼻にツーン!とくるような匂いが出ます。ウレタンの匂いとは全く違う種類の匂いなのです。おそらく、ハジキ止めも乾燥していくと、揮発するんでしょうね。その匂いだと思います。で、強制乾燥を20分くらいやったあたりで匂いはなくなり、
塗膜チェックしてみると、スゲー硬い塗膜wたれたところもバッチリ硬化しているちや〜!こりゃ、エポキシ級ですw硬化不良も、塗膜のダメージもないw
これで分かりましたw
ハジキ止めは、強制乾燥で揮発するので、硬化後の塗膜に影響なし。ハジキが出るなら、入れまくってかまんとです!ただし、ロッドみたいに、強制乾燥が出来ない場合は、乾燥時間を長く取ること。ダイコーのロッドでやったテストがそれでいけたんで大丈夫やろちゅうわけ。
これで完全に塗装トラブルの解決のアタリがついた!次はいけるwやったるで〜!
で、
徹底解明ハジキの原因
半日かけて色々塗ってみて、ハジキが出るものと出ないものがある。そいつを調べて原因究明するっす!
JRaidenのプラサフ塗装で使ったロックラッカープラサフHBの白。普通にハジキは出ません。
で、ラッカーシンナーが原因かもしれんとふんでいるので、今回はアセトンで洗浄をしてみますた。アセトンを使っていた頃は、ハジキは出なかったのでこの線も臭いです。
そんで、リールの塗装。マルチトップクリアSHをミラクルプラサフHBの上塗り。はじきはガンガン出ています(汗)
空き缶じか塗りでも、ハジキビシバシ。
アセトンでもハジキが出るということは、
よって、ラッカーシンナーが原因ではないというわけです。
そして、ラッカーシンナーで洗浄して、ダイコーロッドの塗装。プロタッチを塗ろうと思っていたので、空き缶で試してみると、
あれ!?プロタッチでもハジキがでとるがね!!!夏場はウィードフリーカーで吹いたのにハジキはでんかったのになんで!?
で、急遽プロタッチを中止。ラッカーシンナーで、スプレーガンを洗浄した後に、パナロック(赤)でやることに。
しかし、なぜか出るぞハジキが・・・。
そして、ハジキ止めを添加して吹いた後に、ラッカーシンナーで洗浄し、Jraidenの塗装で使った、パナロックのチャンピオンシップホワイト
ハジキは出ませ〜〜ん!
以上の結果から、なんとなく原因がつかめてきました。
ハジキが出るペンキ
パナロック赤
プロタッチ赤
マルチトップクリアSH
マルチトップクリアQR
ハジキが出ないペンキ
パナロック白
パナロック黒
ミラクルプラサフ白
ミラクルプラサフ黒
です。
まず、ラッカーシンナーは問題ないです。理由はアセトンでも出るから。
それから、下塗りとかシリコンオフ不足は問題はないです。空き缶じか塗りでも、プラサフでも出るから。さらに、プラサフの上塗りは、10月くらいにマルチトップクリアSHをプラサフ上塗りで吹いて、ハジキが出なかったので下塗りとか、シリコンオフとかのトラブルがハジキの原因ではないです。
それから、秋に使ったプロタッチではハジキは出なかったのに、今は出るということで、塗料が影響しているのではありません。
これは、マルチトップクリアのQRも秋にはハジキが出なかったのに今は出るので、これも原因としては考えられません。よって、クリアがハジキが出やすいということはないと思います。
スプレーガンも、同じ塗料を使っているのに出たり出なかったりなので、これも問題ないと思います。
となると、考えられることは、
コンプレッサーしかない
でしょうね。讃岐の雷魚マンさんもおっしゃるように、このハジキはコンプレッサーによるものの可能性が高いです。水分除去のフィルターを入れてないし、コンプレッサーを仕入れたのが、夏の終わりだったので、徐々に水がタンク内に溜まっていき、水が増えてきて、それがエアに混入して弾いた可能性が高いです。フィルターをいれてどうなるかやってみます。
ただ、同じプロタッチでもハジキがでるものと出ないものがあるので、(赤は出るけど、白は出ない)、このアタリのことをロックのカスタマーサービスに聞いてみようと思います。
で、
リール塗装に戻ります。
ハジキ止めを添加したマルチトップクリアSHを吹きつけ、サイドが垂れてきたので、クルクル回転させながら、足用の電気ヒーターに当てながら乾かしました。
以前は、こんな塗装計画をしていたんですが、これは間違いですね。@→B→Aがいいです。@、Bを吹くと重力にしたがって、Aのほうへ垂れてきます。そのたれたやつを、手で回転させながら追加で吹き付けていって、タレを修正。この方法のほうがうまくいくと思います。
そして、パーミング側は、このエンブレム取り付けのところが一番垂れやすいです。ここも修正しながら追加して吹きつけていって、最後、ココにクリアが溜まったら、息を吹きかけてタレを処理したほうが良いと思います。上と同様にサイドのタレはありますので、やはり、サイドのタレも追加で吹き付けていって修正をオススメします。
んで、ヒーターで乾燥。
で、マスキングテープを取るタイミングですが、今回は30分にしました。時期は真冬なので、外気温でも変わると思いますが、30分にセットしてピンセットでマスキングテープを除去。
おっけwいけましたw20度くらいで30分が一つの目安かもしれません。
で、最後に強制乾燥ですが、ウィードフリーカーで痛い目にあっているので、電気ヒーターを使うのは却下。この時は、ヒーターが遠かったせいか、沸騰は免れました。
そこで、新たな強制乾燥の方法で、チャレンジ。布団乾燥機でw
で、無事強制乾燥終わり。うーん。やっぱ、素人仕事やなぁ。
サイドはタレを修復していたせいで、モッチリとキレイな塗装なんですが、
平たいほうが薄すぎる。デカールの厚みが残っていて、段差になっちゅう。ここに乗った樹脂は、傾斜に沿ってサイドに向かってタレていくので、どうしても薄くなりがちです。ゼストさんのポイントにも書いてあったけど、デカールの段差を消すためには2回重ね塗りしなければならないとかいてあったけど、その通り。もう一回吹く必要があるなぁ。
だけど、サイドにもういっちょ樹脂が逝ってしまうと、ここが厚くなりすぎる。よっぽどタレないように薄く吹けばなんとかいけそうだけど、薄く吹いたら吹いたで、今度は最悪の塗膜である、「ゆず肌」の魔の手が・・・。
というわけで、次の最後の作戦としたら、平面だけに吹いて、サイドにたれた樹脂は、アセトンで拭き取り。拭き取った部分と平らな部分との段差は、ペーパーで地ならし+コンパウンドで誤魔化し。
これでいったろかい〜
で、新たに武器追加。
ハジキの原因をはっきりさせるべく、スプレーガンの下につける簡易型のウォーターセパレーター(デビルビズ製)をつけましたw1500円。使い捨てです。本来なら内部が見えないと、水が溜まったかどうかが全然分からないので、これはあまりよくないセパレーターですね。こんどは買いません。
んで、テスト。
で、今回、新しいツールを買ってきたので、それのインプレも。
塗装でもっとも大事なことは、明るさだと思います。ユズ→ツヤの瞬間を確実に捉えられるかどうかがタレかユズか運命の分かれ道。
確認する方法は目しかないのですが、ばんばん溶剤が舞う環境でやるため、防護目がねは必須。
これを怠ると、風でミストが巻き上がったとき、目に入ってヒリヒリしてきますので要注意。
今まではダイキで180円の塩ビ目がねをつけてました。しかし、キズが付く上に、汚れてきて、溶剤で拭くと一発で溶けてしまい曇って終わり。
で、使い捨てで、汚れたら新しいメガネを変えていました。
しかし、カタログを見ていると、なんとシンナーOKな目がねがあり、1500円と少々高めだったんですが、購入しました。
今回は、そのメガネを使いました。メーカーは、スワンツの山本光学!国産モノの防護目がね。
かけてみて一目瞭然。
やっぱボロはいかんわ。
とツクヅク実感しました。
これが比較。左が山本光学のめがね。
まず、透明度が全然違う。かけていることを忘れるくらいの透明度で、塗膜状態がすごくよく分かります。比較しても、ボロのほうは青くなっています。
そして、ゴムですが、180円のヤツは、ゴムがパンツゴムを使用しており、すぐに緩くなって、フィット感もクソもなくて、ジャンプすると、グラグラ動くシロモノ。
一方、山本光学の防護メガネは、水中眼鏡のゴムを使用しており、これがバッチリフィットしてくれます。ピッタリフィットしているので溶剤も完全にシャットアウト。
というか、今まで使っていたボロ目がね、隙間だらけだったから、気休め程度だったのねと改めて実感。(インプレ2011 ただし、山本光学めがねもフィットが強すぎると夏場に顔からの水蒸気で目がね内が曇り、塗装できません!換気は必要です!)
で、塗装の目的は、ウォーターセパレータでハジキが出るかどうか。
今回は、マルチトップクリアSHを使いましたが、
結果は、
出ます。
でも前よりはマシかなぁ!?という感じなので、やはり、コンプレッサからの油分水分が原因かもなぁ。
で、
改めて浮き彫りになったのが、
スプレーガンがボロイ。
ミストにアラがあり、微細化されたミストとダマになったようなミストが混じってる。マトモに吹くには結構な圧がいる(3キロ)上に、ミストが大きいので、塗膜がユズ→ツヤになった瞬間からタレるまでの時間が早すぎる。塗料調節ネジでペンキの出る量を抑えると、タレるまでの時間はマシになるけども、今度は塗料が出なさ過ぎて、ツヤになるまでに時間がかかる。その上、ダマがボツボツと出てくるので、均等に薄く重なり合ってくれず、肌荒れ気味になってしまう。
よくよく勉強してみると、いかんわキンキKX3。
キンキのガンにしては、「KINKI」のシールが貼ってあるだけなんだけど、ホントにキンキ製?
KX3のスペックが詳しく知りたくて、キンキのホームページのスペック表を確認してみたんだけど、
http://www.kinki-seisakusho.co.jp/images/pdf/19-20.pdf
どこにもないのよ。KX3が・・・。ホントにキンキ製?ホームページには、KX3のスペックは、こちらのスペック確認とか書いてあるけど、あるのは、クリーミーの3A03とかです。これは、キンキの刻印がありますね。
ペンキ屋がいうには、カップ込みで1万は、ナンボなんでも安すぎ。カップはKINKIの刻印があるからキンキ製だと思うけども、ガンはどっかのボロメーカーが作ったモンとちゃうかとのこと。仮にキンキが作っていたとしても、イワタとかデビとかのブランドとかと比べるとワンランク下のガンだそうです。確かに、イワタが同モデル(LPH50)がカップナシのガンだけで1万2千円するわぁ。
まず、シール貼ってあるだけだけど、ホンマに日本製!?
怪しいわぁ!
これについては改めてサイトにまとめます。
そして、塗料についてのダメ出しも。以前、サザンクロススティックの再塗装で、マルチトップクリアの10:1型と2:1型についての比較をして、2:1のほうが良いと思ったので2:1型を使い続けてきたけども、
たしかに、
10:1よりは2:1のほうが仕上がりが良い。
肌伸び良い。
だってかたまるのが遅いもの。この2:1は、顔料入りのペンキとくらべると全然別物。
すごくタレやすいと思います。
通常、顔料入り塗料のほうが顔料が入っている関係でねばくて、乾くのが早いのでタレにくい。クリアは顔料がなく、粘性も低い。そのため、顔料入りに比べると、タレやすい。だから、顔料とクリアだったらば、クリアのほうが難しいです。しかし、今まで使っていたマルチトップクリアの10:1は、顔料入りに近い吹きやすさというか、速乾さがあったように思います。顔料入りに近い感覚で吹けたというか・・・。最近使い始めたSHはなーんか、タレやすくて使いにくいのよねぇ。
改めて、乾燥時間を見てみると、QRが指触乾燥20度で10分。SHが20度で12分。思ったとおり、乾くのが遅い。速効型硬化剤を使えば、SHでも5分でいけるけども、5分だったら今度はかたまるのが早すぎて肌荒れ気味になりそうだし、やっぱり、QRのほうがよさそうやなぁ。
強度も、強制乾燥かければ、2:1と大して代わらないような気がしてきました。
で、今回、新たな洗浄方法。ペンキ屋オススメの、ウェスによる洗浄。だけど、やりにくい。ウェスがでかすぎるのと、繊維がボロボロ落ちるのでダメじゃぁ。小型スプレーガンは、ちょっとウェスじゃキツイなぁ。いつもやってるティッシュのほうがいいです。
そして、改めてテストで、久しぶりに10:1型を吹きました。
ハジキちぇっく。バンバン出ますね〜。やっぱりハジキ止めをいれないけん。
で、吹いてみたけれど、嗚呼。やっぱタレにくいわぁ。吹きやすさは、断然QRのほうがいいわぁ。
んで、強制乾燥かけてみました。
おっけ。タレまくった部分は全くキズが入らず。思うに、強制乾燥かけたら、2:1タイプと最終硬度はさほど変わらないような気がします。初めて2:1を使った時は、2:1のほうが使いやすくて、硬度も硬いとおもったんですが、そうでもないですね。ドッコイドッコイだと思います。あの時は初めて使ったので、インプレがダイブ脚色されたんでしょうね。釣り道具と同じですな。
それと、話は変わるんですが、
もう限界。
スプレーガンでリール塗るの。
空き缶とかのテストを繰り返していて、ツクヅク思います。
パターン幅でかすぎ。小型スプレーガンのKX3でも、パターン幅は9cmもありやがる。9cmといえば、アブのサイドカップ二個分だぞこのやろー!
そして、吹くのに必要な圧が3キロもいる。んでもって空調ツマミで調節するんですが、ペンキのミスト出始めのときはすでに出てくる塗料が多すぎ。たれるし、ねらったところにミストを当てようと思っても、パターン幅が広すぎてリール全部に当たってしまう。
あぁっ!
と思ったらすでにたれる寸前。
もっと落ち着いてやるためには、塗料調節ネジを絞るんだけども、そうすると、塗料が広く薄く行き過ぎてしまい、リールに吹き付けられたミストはまばらそのもの。いつになったら、均一に蓄積されるんや状態で、そのまま待ってると、圧も高いし、結局、サイドカップ一面に塗り終わる頃には厚すぎの塗膜がコンニチハ。たれる寸前。
ものには、TPOというのがあるけども、
リールみたいな小物を、小型スプレーガンで塗ること自体無謀すぎるじゃろ。
とつくづく思った次第であります。
そんなこんなでエアブラシの必要性を感じて、どのエアブラシがいいか、色々調べたわけです。
もうね。
このエアブラシってやつは、スプレーガンの3倍くらいの種類があって、ホント、多すぎます。スプレーガンといえば、商売の相手は板金塗装、外壁塗装くらいだけども、エアブラシになってくると、芸術家が加わるわけです。芸術家が絡んでくると、アートとしてのツールなので、もう、凄まじい種類に増えて、わけがわからんくらいたくさんあります。
種類だけで、ペンタイプ、トリガータイプ、スプレーガン風、これに、カップ一体型、サイドカップ型、センターカップ型があるわけです。この中でダブルアクション、シングルアクションの種類があり、加えて、必要なエア圧が低圧〜中圧のモデル、とどめは、0.2〜0.8mmまで0.1mm刻みのノズル径。
ざっとこんなモンです。
この多彩なラインナップを作っているメーカーが、有名どころで、イワタ、ハーダー、エアテックス、タミヤ、クレオス、ウェイブ、ハンザ、オリンポス、まだまだたくさんありマスよ。これらのモデルを色々見てみましたが、ハッキリいって、種類がありすぎて、何がいいのか全く分からん・・・・
そして、エアブラシを一番使っている連中のインプレでも参考にしようかいのと思ったけども、エアブラシ熟練者って、多くはプラモ野郎なんですよね。プラモ野郎は、使う塗料がタミヤとかクレオスとかの、軟弱な一液塗料だから、2液ウレタンを使うこちらのインプレとは全然違うような気がします。以前、タミヤのバジャーを購入してひどい目にあったので、模型メーカーのエアブラシは絶対選択したくないので、まずは、模型メーカーは却下。
そんでもって、スプレーガンから入ったので、イワタのトリガーブラシにしようかなと思ったけども、これも、インプレが軟弱というか、レポート力が足りんわ!ってなユーザーばかりだったので、イマイチ信頼性にかけるというか、最後の一歩がなかなか出ません。
よーく勉強してみると、エアブラシほど精度の違いが出る塗装機器もないくらい、シビアなもので、だめメーカーのはミストの均一微細化が死んでて甘い。一方、いいやつは、ミスト均一微細化が完璧で、すばらしいぼやけ方をしながらミストが重なりあって塗膜になっていく模様。
タミヤのバジャーの件もあるし、エアブラシは安物買いの銭失いってこともあって、兎に角、もう失敗する買い物はしたくないとおもって、ある程度の投資は覚悟しております。
一番性能が良いのはオリンポスだと思うんだけども、オリンポスは高い!そして、すでにつぶれてしまった会社なので、メンテナンスが心配。おまけにエアブラシは結構壊れると聞いているので、これも最後の一歩が出ない。
なんちゅうても、今後、塗装機器で、「言い訳」ってヤツをしたくないんですよね。だって道具の言い訳は、新しい塗装機器の購入につながりますから・・・。
また買うんは、サイフによくないのです。
考えに考えて、
ゼストさんと同じブラシを買うことにしました。
プロがリール塗装で使っている道具を使えば言い訳はでけん!電話して聞いてみたら、ゼストさんがリールの塗装で使っているブラシが、明治のMP3ってヤツ。ついでに、リール、スプレーガンで塗装しててやりにくいんやけど。と聞いたら、そりゃそうやろwと色々と教えてくれましたw被塗物のサイズにあわせて道具を変えないと、いい結果が出ないとのことで、リールとかルアーはエアブラシ、ブランクは口径0.5前後の小型低圧スプレーガン。バイクとかヘルメットは汎用スプレーガンとのことでしたw
明治のMP3を調べてみると、すごくマイナーらしく、一般人のインプレが全くないです。
だけど、プロと同じ道具だもんw
言い訳はでけん!使いこなせるように頑張りますw
すでに注文したけんね自家塗装始めてから、万札に羽が生えたように飛んでくわい
そしてやってきた明治のハンドピース。ハコ見てビックリ!こりゃ、チョコレートのハコみたいじゃにゃーか!!!さすが明治wwwちょっこれーと♪ちょっこれーと♪
見た感じ、前半分は、キンキのハンドピースと全く同じなんだけど、おまけに、0.2mm、0.3mmラインナップも同じだけど、同じモンのような気がするのは、多分気のせいですかねwこのエアブラシの世界は、エアテックスのキャンディとオリンポスのピースコンヤングが、どう見ても同じじゃねーかとか、この手のコピー商品がすごく多くてよく分かりません。
で、早速改造w普通、エアブラシは、ホースジョイントが1/8のSネジなんですが、スプレーガンは、1/4のLネジです。スプレーガンとエアブラシを入れ替えるときに、いちいちソケット変えるのは絶対勘弁と思っていたので、配管パーツ組んで、1/4のLネジに連結できるように改造しましたw男は黙ってガチャコンで一発変更です。Sネジなんてめんどくさいもん使ってられませんw
そして実践。まずは、このダブルアクションのエアブラシってやつに慣れないといけん。前、タミヤのバジャー使ったことはあるけれど、あれはシングルボタンアクションのオモチャみたいなモンだったけど、本格的なダブルアクションは使うの初めてなのですwまず、配合ですが、10:1のマルチトップクリアで、レジン5ml。硬化剤0.5ml。パナロックシンナー1.1ml配合です。メーカー推奨稀釈は、10〜20なのでギリギリ薄めですw
圧は、このくらいかな?で0.6キロで設定しました。
ああっ!
こんなところに飛行機のプラモの残骸が!?これで練習することにします。
で、塩ビの先につけて、塗りましたw
吹きました。まずは黒い板で練習。その様子。まず、スグに気づいたんです、スプレーガンとはミストが全く別物です。例えるなら、スプレーガンが、「雨」。エアブラシは「霧」といったところでしょうか。ミストは、エアブラシのほうが圧倒的に細かくて均一なミストで、すごく精密だという印象があります。エアブラシとはよく言ったもので、それはまさに見えないフデ。そのため、吹き付けたところが、まるで、筆をかけたように塗料が乗っていってくれます。スプレーガンの場合、広範囲に一気に塗料が乗りますから、こんな芸当は無理無理。
スプレーガンと決定的に違うのが、ニードルの先の鋭利さ。すごい鋭くて尖がっています。スプレーガンのほうがだいぶ先が丸いと思います。このアタリの比較は、また別にやってみたいと思います。
それから、ミストの自由度も高い。
このエアブラシはダブルアクションなので、@を押した後に、A方向へ動かすとミストが出ます。@は風量調節ボタンで、これを少ししか押さなかったら、エアは少ししか出ません。Aを少ししか倒さなかったら、塗料は少ししか出ません。@は押せば押すほど、ミストのパターンは広がります。そのため、細い線を書こうと思ったら、@をチョットだけ押し、Aをダイブ倒す。逆に、グラデーションみたいな仕上げにしたければ、@をめイッパイ押し、Aを少し倒す。こんな感じで、吹きつけようとするミストの形状、塗料量は自由自在に変えられます。この点、スプレーガンは、トリガーでAの操作をやるわけですが、空気量を少しにして、塗料をたくさん出すことは出来ない(トリガーを押すと空気が出て、もっと押すと塗料が出るので、塗料が出る時は風量最大。風量は空調ネジで調節しなければならない。)ので、操作性は、この手のエアブラシダブルアクションに比べると悪いと思います。そのため、トリガータイプのエアブラシとボタンタイプのエアブラシは、同じダブルアクションでも、操作性と自由度は、ボタンタイプのダブルアクションのほうが上だと思いました。だから、エアブラシは、トリガータイプよりもMP3みたいな、ボタンタイプのダブルアクションを買って正解だったと思いますw
ところが、吹いていると、しばらくして、ボツボツ!とダマが出現!フルパワーで吹いても変わらず。
エアが低すぎました。
だきん、0.8キロに上げましたwすると、キレイな霧状ミストに変わりましたwその後、1.5キロくらいまで上げて実験しましたが、0.8キロ以上の圧は要らないなと思いました。
で、塗り終わりましたw
出来栄えを見てみると、表面が荒れ模様。まず、こういうのぺっとした部分は、丸ぶきじゃぁ、吹きにくいの一言です。丸吹きは、真ん中ばっかり塗料が集まり、他がユズ気味になるので、塗り重ねの往復回数を増やさなければならないので、うまいことムラをなくすのがやりにくく、こういう広範囲は平吹きの得意とするところです。それでも、気になったのは、塗料の乾燥の速さ。スプレーガンだったらちょうどいいくらいの指触乾燥時間なので、肌伸び性はある程度把握できているのですが、これ、垂れるんちゃうんな?と思うくらい塗り重ねたところも、全然垂れない。なぜか?乾燥が速いから。スプレーガンに比べてミストが微粒化されているため、空気中を舞ってる時の溶剤の揮発が早く、したがって乾燥も速い。そのため、どうしても肌が荒れ気味になります。スプレーガンと同じ感覚で塗り重ねたらダメですね。
圧が足らずにダマができたところはしっかりと残っている。やっぱり若干、圧は高めにして、ダマ対策をしたほうが良さそうです。
このアタリはザラザラ。エアブラシの出す塗料ミストは、均一細微粒化され、しかも、スプレー時に積層される樹脂も少ないので、じわじわとツヤが出てくるような感覚でふけるので、タレはスプレーガンほど神経質にコントロールしなくても良いと思います。したがって、この手の塗膜だったら、乾燥時間よりも、むしろ肌伸び重視で、乾燥時間が遅いものを使ったほうが良いと思いました。マルチトップクリアの10:1では、乾燥時間が早すぎる。むしろ、昔ダメ出しした、マルチトップの2:1を使ったほうが出来が良いと思います。今度は、マルチトップの2:1の標準硬化剤で同じように吹いてみます。
塗料の出る量もエアブラシはスプレーガンよりも、かなり少ないので、ジワジワと塗って行くような作業は、スプレーガンよりは、圧倒的にエアブラシ。リールみたいな凹凸が多いものは、塗りにくい上に、塗料が乗りにくい。エッジだとか、Rがきついところを狙い撃ちにして塗っていかないとうまいようにいかないので、平ぶきみたいな全部に均一に塗るようなパターンだと、こんな精密な塗料の乗せ方が出来ないので、やっぱり、リール塗装は丸吹きエアブラシだなと思った次第であります。
プラモでいうと、こういう、エンジン部分みたいに、ゴチャゴチャした部分は平吹きよりも丸吹きのほうが得意です。プラモなんかも小さくてゴチャゴチャした部品が多いから、丸吹きエアブラシのほうがいいんでしょうね。
ゼストさんの言うとおりでした。やっぱり、凹凸の多いリールみたいな小物は、平吹きスプレーガンよりも、丸吹きエアブラシです。また、0.3mmノズルも細かくて、それでいてネバイウレタン塗料も固まって出なくなったりしなくて、精密ウレタン塗装に優れていると思います。リール塗装は、ゼストの言うとおり、0.3mmノズルの丸ぶきに限ります。
そんで、もう一つ、エアブラシの難点と聞いていた、洗浄についての実験。
スプレーガンと同じく、ラッカーシンナーを塗料カップに入れて、捨ててを2回くらい繰り返して、ちょっと入れて、吹いて全部吹ききってを2回くらい繰り返してオワリ。1日経って吹いてみたんですが、塗料詰まりなしでいけましたwやっぱり、うがいなんてせんほうがいいですね〜。先っちょを指で押さえると、先端に塗料がこびりつき、塗料の出口ではないところにも付くので、吹いても、のかない。そして、うがいしたって、結局最後は、通常通り吹くので、意味ない。ので、やっぱりペンキ屋の言うとおり、うがいは厳禁だと思いました。
さてと、次は2:1のマルチトップクリアで標準硬化剤でテストじゃ。塗装機器が変わると、最適なペンキも変わる。やっぱり色の道は深い・・・
次々!続々と出てくるプラモたちw
塗った。配合は、2ml+1ml+0.3ml+ペピー(ハジキ止め)1,2滴。。マルチトップのSHは、稀釈率が5〜10%なので、10%稀釈は薄めめいっぱい配合です。
ツヤOK。肌伸びOK。
OKw
OKOK
良い感じです。タレもないし、同じメーカーのクリアでも、ペンキ変えただけでこんなに違うんかという感じです。塗っててもQRと全然違うやないかいw奥が深いwwwリール塗装の0.3mm丸吹きエアブラシ0.8キロならば、クリアはマルチトップのSHの標準型硬化剤10%稀釈がベストじゃないでしょうか。
さて、次は本番いくど〜
と、その前に
フト、思ったことがあって、ハジキの原因究明なんですが、
それは塗装機器を変えてもハジキがでるのか!?
ということ。
おそらく出るとは思うけども、せっかくKX3以外の塗装機器があるので、エアブラシを使って、いつものように空き缶を塗ってみました。
ハジキ止めなし!
結果、案の定出る。
クリアの上塗りで吹いても出る。
だめこれ。
塗装機器は問題ではないということですね。おそらく・・・・コンプレッサから来るオイルだと思うんだ俺は。オイルコンプレッサは、古くなったらオイルが混じるみたいなので。今度はオイルレスコンプレッサで実験してみようw手に・・・入れたのでw
ほんで、マスキングして準備完了。今度は前回のようにはならんど。
スプレーガンだったら無理だった塗り順もエアブラシならでける!まずメインギア側の塗り順ですが、基本「塗りにくい、塗料が乗りにくいところから先に塗る」戦法。順番で言うと、こんな感じです。Eはサイドです。
パーミング側。こんな感じです。エンブレムが乗っていたところはたれた樹脂が乗りやすい上に、ホンダの赤バッジが入るので、最後にほんの少し吹くくらいのつもりで行きます。Dはサイドです。
で、塗ったんですが、塗っているうちにもっと効率の良い塗り方を思いついたので急遽変更。
その計画がコレ。まず、メインギア側のIARとメカニカルの間に弱めにエアを出し、塗料をたくさん出す手法でクリアを入れる。その後、IARとメカニカルの回りを回るように吹く。そして、段差を吹く。そして、IARの上側をスライドしながら吹く。反対側を吹く。で、ここからが計画と違う。計画ではそのままサイドを吹く予定になっていましたが、サイドはもっともタレやすいので、上面が渇き気味になってから吹くことにしました。乾燥時間を稼ぐために、今吹いたメインギア側のサイドカップを置く。そしてパーミング側のサイドカップを持つ。メインシャフトのブッシュの周辺にクリアを乗せ、その後のっぺりした面を吹く。タレやすい、Gの部分はすこし塗料を乗せる程度。そして、さっきまで塗っていたメインギア側のカップが渇き気味になっているので、タレやすいサイドに絞って吹く。肌荒れ気味になったらそこをリカバリ。全然乾いてない状態で塗るよりもタレリスクは軽減されます。パーミング側も同様。
このやりかたで、吹きました。配合はSHを5ml+2.5ml+0.75ml+ハジキ止め。
が、やっぱり、難しい。何が難しいって、
まず、ミストが今どこに当たっているのかが分かりにくい!
ミストって白なんよ。で、ボディも白じゃろ!?だきん、吹き付けている時に、ミストが今、どんな幅でどこに当たっているのかが、すんごく分かりにくい。真昼間に太陽の光の下でやってもなお分かりにくい。
だきん、クリアが乗ってるか乗ってないか分かりにくい!
だきん、白の塗装はがいにむずいわ!これが黒だったらもっと楽なんじゃろうけどねぇ・・・
で、終わってからマスキングテープを外す。今回も30分でやったけど、指触乾燥は終わっているはずなんですが、テープのエッジが若干糸引きました。1時間くらい待ったほうが良いかもしれません。
ほんで塗り終わったけん、
コタツ+布団乾燥機で強制乾燥。
結果、
良い感じじゃ〜〜ん!
デカールの跡が完全に消えた!
悪くない!タレもない!
かっこいい〜〜〜!
よーに見るとこんまい異物がなんぼかかんどるけど、まぁ、野外での塗装やけん、仕方ない。ご愛嬌ご愛嬌w
おおおおお
終わった!
長かった・・・・・
だけど、初めての作業だけん、色々と勉強も出来たし、次はもっとうまいこといけるはずwww
そして最後の大仕事。組み付けじゃ〜!毎度毎度、手間のかかるチューニングはこの瞬間がたまらんのよねw
あとがき
塗装は終わったけど、気になることが一つ。ハジキの原因。原因は突き止めたいです。
ハジキの原因ですが、コンプレッサが古いのでオイルかな?と思っていたので、オイルレスコンプレッサでマルチトップクリアQRを吹いてみました。
でますね〜。
あとはもう、
水くらいしか思い浮かばん。
ちょっといいフィルター付けてやってみよう。