Availコグ+千鳥屋固定


ここんとこ千鳥屋に頼りっぱなしで、なんつーか、頭ひねってトライアンドエラーしつつ、リールの改造を考えることがなくなってしもた。

やっぱ、自力で考えつつ、組んでいくリールいじりの楽しさっつーのを忘れちゃいけねぇよ!ってわけで、

千鳥屋とベストタックルに頼らず、素人が自力でどこまで出来るんだ?というわけで、


千鳥屋&ベストタックル vs 素人DIY


なんて考えつつ、闘争心をメラメラと燃やしつつある今日この頃。



テーマはオリジナルパーツなし!



これで逝けるとこまで逝こうと思います。

そんなわけで、今回はコグホイールに焦点を当ててチャレンジしてみることにしました。

んで、コグホイールのチューニングの心臓部はガタなくしと供回り回避だと思うんですが、その上で、ダブルベアリング化は必須事項だと思います。

で、通常は7mmプラスマイナスのエンドミルで座繰り加工をするらしいんですが、昔自分でやったこともありますが、失敗。なかなかハードルが高く、今となっては、ダブルベアリングコグ自体が発売されており、容易に手に入る時代なので、

アベイルの23404コグホイールを使うことにします。ってか、これ長いこと欠品で、アベイルから入荷連絡があった時に勢いで買ってしまったんよね〜。メインのリールにはベストタックルと千鳥屋のパーツが組み込まれているもんやけん、既にいらないパーツなんだけど、ついつい買ってしまって、余っちゃってんの。こんな感じのいらないパーツが結構あって困るちや。

で、このアベイルコグ、バレヒルと同じベアリングが使われていて、未脱脂だと回転が悪いから、外して脱脂します。

で、外してみたら、コグホイールの内側が穴広げ加工されていて、中央のPOMがシャフトと非接触になるようになっていました。写真でいうと、Aのとこやね。

バレヒルや純正1132195のはベアリング内径と同じく4φだったので、この点ではアベイルのコグホイールのほうがいいと思います。ただし、いらないのがブランキングで、ブランキング後のPOMのバリが残っていて、ヒゲが結構出ています。Bのとこです。ピンセットで出来る限り取りますが、ここの軽量化は回転にほとんど影響しないため、ブランキングをキャンセルして、コストを抑えて安く売って欲しいものです。

続いて脱脂なんですが、昔は超音波洗浄でやっていましたがあれはセットするのがメンドイので、いまや全くやっておりません。ピンセットをベアリングの穴に通し、広げた状態で内輪を固定し、パーツクリーナー。これで完璧に脱脂が出来るので、ベアリングの脱脂はこの方法がイチバンオススメです。

で、続いてベアリングのセットですが、ここで一ひねり入れます。通常、アベイルコグは4-7-2.5のベアリングが入っていますが、4-7-2のオープンベアリングを入れます。左が純正、右が4-7-2のオープンベアリングです。

というのも、シャフトにそのままベアリングを入れると、外輪がシャフトの台座に接触してしまい、下部ベアリングの回転が悪くなります。

そのため、ベストタックルでは、台座側を削って非接触にしていますが、それだと加工する手間が増えるため、ここに0.5mmのイーグルシムをいれ、下部だけ4-7-2のベアリングを入れることで、シャフトとコグの高さを合わせるのが狙いです。

で、続いて固定ですが、コグホイールはガタが出ると飛距離が落ちてしまうので、Eリング固定は絶対キャンセル。あとはベストタックルのようにガタの出ない丸状のリングを入れるか、千鳥屋みたいに、接着剤でシャフトの肉厚をかさましして入れるかですが、ベストタックルの場合、ベアリングの内輪が供回りしてしまうので、固定方法としては千鳥屋のほうが優れていると思います。さらにリングの加工の必要性もないことから、コグの固定は千鳥屋方式で行きます。

が、前回「千鳥屋コグ」の項でアロンアルファを使った結果、ノイズが出て失敗していることから、今回、千鳥屋オススメの接着剤、ロックタイトのピンポインタゼリー状を使って再チャレンジすることにします。

接着剤を適当に滴下し、爪楊枝でシャフトにつけて、

キムワイプでこそぐ。

うっすらと接着剤の跡が見えます。

この時点で、イーグル模型のシム4-5-0.5を1枚入れます。ちなみに、イーグルシムの入手は北海道のイリジョンがメール便対応なのでオススメです。

そして上側4-7-2.5BB、下側4-7-2BBをセットしたコグホイールをハメます。

ギュッ!という感じに入ったらOK。

アロンアルファだったら一度ハメたら最後、こんなふうに膜が出来て全然外れないんですが、この接着剤はアロンアルファに比べると膜が出来にくく、また硬化後もソフトな感触なので、脱着も可能です。千鳥屋に教えてもらったんですが、オススメです。

回転の様子はこの通り。外れないし、全く問題ないと思います。コグホイールはこれで行きます。

打倒千鳥屋と掲げてはいるものの、取り付け方法が丸パクリなんで、「既に敗北じゃね?」ってツッコミはなしでお願いしますwだってこの固定方法が一番いいと思うんだもんwテーマはオリジナルパーツなしっつーことで多めに見てよねw

※なお、アベイルの23404コグですが、現在も長期欠品中ですので入手が出来ませんが、ザウルスジュニアでも同じようなコグホイールを現在でも取り扱っているようなので、そちらで入手するのもいいかも?

なお、アブ純正の1132195も同じっちゃー同じですが、下側BBの非接触化がややこしくなるのと、BB間のPOM部を自力で削らないといけない点でめんどいことと、両サイドに4-7-2ベアリングをはめる上に接着剤かさ増し固定なので、なるべくベアリングの長さを確保して摩擦を上げたほうが外れにくくなると思うため、23404+4-7-2.5用の座繰り穴2個の加工コグのほうが塩梅がいいと思います。

となると、選択肢を23404から5152にチェンジしてみると、アベイルで現在でも取り扱いがあるので、これを使えば、同様の効果が期待できると思います。ただし、5152ギアは19373スプールピニオンとセットで使う制約がついてきて、さらに19373ギアは現行スプールにハメた場合、スカスカになってしまうという問題が発生するのですが、19373ギアのハウジングを接着剤でかさ増ししたらしっかりと固定出来そうな気もするので、また別の機会に紹介したいと思います。


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