IRA補強


現行アブの弱点。IAR(ローラーベアリング)ゆがみ。

ローラーベアリングはニードルベアリングと呼ばれるもので、このニードルベアリングは、ラジアル加重には強いが、アキシアル加重に弱いという弱点があります。さらにアブのニードルベアリングは、内輪のコロの保持機が甘く、したがって、アキシアル荷重に弱いという弱点があります。

ところが、雷魚ではスラッグ出したら終わりなので、フッキング後、とにかくリールを回しまくり!荷重がかかっていようが、どんどんハンドルをゴリ巻き!ってことをやると、ロッドがブレる。ハンドルもぶれる。ニードルベアリングには、強いアキシアル荷重がかかる。したがって、保持機が持たず、ニードルが外れる。さらに、IARはアルミカップの面で支えられているのみなので、コイツもアキシアル加重には弱い!ゆえにぶれる力が大きすぎると・・・・

IARはボディからハズレ、ガクガクなります。

これがロケットで出たIARのガタつきです。こうなると、新品に交換しないといけません。ちなみに、このサイドカップは9000円。高いッス!
※ちなみに、ニードルのガタツキはサイドカップ送付でメーカー修理を受けられるらしいです。

ですが、世界最強のロックタイト638で補強。2010年序盤に使ったけども、トラブルは出ませんでした。あまり気にしない人はこちらの補修で済ましてもいいかもしれません。




で、本題。


いい加減、使い倒したC4のサイドカップ。


裏を見てみると、IARが少し怪しいです。付け根のところが少し浮きそうな・・・。実使用で実感することはないし、トラブルも今のところないけども、なにやら怪しげです。




これが、新品の5501CのIARですが、こいつと比べてみると、明らかにIARのダメージが確認できます。の付け根が怪しげです。


そこで、壊れないうちに補強してしまおうと思いました。


使うのは餅論ロックタイト。


前は爪楊枝でやったけども、接着剤をIARの隙間の奥まで充填しにくかったので、今回は注射器でやることにしましたw


ところが、この注射器、先が細すぎてロックタイトが出ません。


そこで注射器を少し大きくして、これで充填することにしました。


じわじわとIARとボディの隙間に充填させていきます。爪楊枝よりは楽だけど、これはこれでやりにくかったですorz

裏側もやります。で、半日待ったんですが、全然乾きません。中膿み状態になっています。嫌気性の接着剤(空気が遮断されたら硬化する)なんですかね?もともとが、はめ合い強度が最強ということなので、シャフトを固定させるためのものなのかもしれません。


そんでも、はみ出たところは綿棒で拭き取り。


ウラも拭き取り。


補強完了。一応、接着剤は付いています。末永く壊れずに雷魚を獲ってくだされw


2液エポキシでの補強
上は、ロックタイトでの補修なのですが、その後の勉強で、アルミは難接着物質だというのが分かりました。詳しくは「アブの塗装準備編」です。要するに、塗料が乗らない→樹脂が乗りにくい→接着しにくいというわけです。アルミの接着剤としてはいちばん優秀なのが2液エポキシ。アルミのプライマーに使われるもので、ロッドビルディングでも多用されるのですが、アルマイトの上からでもガンガン接着してくれます。んでもって、1液と2液だったら、絶対2液のほうが樹脂が優秀なんです。カンペさんのカスタマーサービスに問い合わせてみてください。それは、樹脂の結合が3次元か、積み重なるだけなのかによるところ(ブランク塗装のどれかに書いています。)というわけで、アルミのサイドカップに関しては、2液エポキシのほうが優れていると思います。

使うのは、セメダインハイスーパー5。

塗布&拭き取り後。粘性が高いので、あまり浸透してないと思われます。

←ハイスーパー5の粘性の様子。出来はイマイチです。

もうちょっと粘度が低いエポキシのほうが良さそうな気がします。しかし、粘度が低いと、反対側からもれてもいかんし。ロッドビルディング用のエポキシを攪拌後5分くらい待って粘性を調節しながら塗るのが一番かもしれません。

なんせC4しか使ってないので、次実験するのはいつになるか分からんですが、とりあえず、次回またロッドビルディング用のエポキシで実験しようと思います。


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