コグホイールのダブルベアリング化
失敗後の
座グリ加工 摩擦低下チューニング


5152ギア ダブルベアリング化計画
最近、ネタ泥棒と化している私に、エレックでみかん箱氏からこんな画像を頂きました。


なんと!

5152ギアの反対側にもういっちょベアリングを足してます!!!

すごか〜!

回転はすこぶる良いみたいで、息を吹きかけるだけで回りまくりだそうです!!!


5152ギアを付ける部分は、摩擦を少しでも減らすために、真ん中がくびれています。


コグホイールシャフトはこんな感じです。てっぺんは、Eリングで固定するようになっています。


改造パーツとしてバレーヒルさんから出ているコグホイールは、裏側にはベアリングが付いていますが、反対側には付いていません。


しかし、反対側のベアリングも付けてもらわないと、プラとシャフト間の摩擦がモロに来てしまいます。だけど、反対側に付けようにも、ギアの歯ギリギリだから、安全策をとって付けていないんでしょうね・・・


というわけで、私もマネをしてダブルベアリング化に挑戦します!


まずは、使わないC4の純正コグホイールで練習。教えてもらった通りに、コグホイールの上に入れるサイズのベアリングを入れ、


カッターでコグホイールを回しながら削る。


若干、跡が付いているのが分かりますかね?

ここから、印めがけて、ドリルピットを手に持ち、コリコリと回しながら削り、ベアリングが大体入れば終了。


で、ここから穴拡張作業。都会のホームセンター、東急ハンズで見つけたハンドボール盤。こいつを使います。


このように、押して、バネを縮ませ、


ギアが押さえつけられている状態で、クルクルとドリルを回す。プラの下敷きが滑るので滑り止めをつけたほうがいいかもしれません。ちょっとずつ削れてますが、歯がもういかんのか、切れが悪いです。


ここで、秘密兵器。エンドミル。普通ドリルで削る穴は先が丸っこくとんがっていますが、これは平坦な穴を削るための道具。世にも珍しい7mmエンドミルです。


さぁ、頑張るぞ!


オゥプ!

エンドミルが太すぎて、チャックに入らんorz

こりゃアカン。

電動ボール盤・・・絶対削りすぎる。あと、プラパーツなけん、バイス固定が出来ん。

というわけで、ドリルに戻ります。

ドリルがさびていたので、新品を買ってきました。

で、下が滑るので、滑り止めのゴム板も買ってきました。

ところが、ゴム板もろとも滑る。

ダメこのハンドボール盤。

結局、ちょっと削れただけ。

だもんで、ボール盤を外して、チャックを持ち、滑り止めのゴム板でギアを固定し、結局手作業で拡張していきました。ちなみにドリルピットそのものを手で持って回してもびくともしません。てこの原理が必要です。

あっという間に削れましたが、内部のバリが目立ちます。

ニッパーで取ろうとしても、穴が小さすぎて入らん。

この状態でベアリングが入るかと思いきや、これも入らん。

頑張ってここまで。

まぁ、練習の感じは掴めたし、つかいもせん練習用ギアにあれこれ試すのもだるいし、あとは本番で色々と試してみようかなということで、本番です。

本番
古い5152ギアがあるので、これを使います。

まずは、カッターでベアリングの上から削って跡をつけます。

で、練習でもやったように、手でドリルをつけたチャックを持ち、ゴリゴリと削っていきます。

ある程度やって、バリを取るのみとなりました。

で、バリ取りですが、エンドミルが手っ取り早いんじゃないの?と思い、エンドミルを手で持ち、ガリガリと削ります。思いのほか効率よく削れました。

仕上げは、ヤフオクで1000円で落としたボロルーターセット。微妙にセンターがずれていて、ピットがぶれるクソボロです。

これの砥石ピットで削って、バリをのけます。

なんとか入りました。ベアリングは無論ARBです。が、しかし、入れてみると、キツキツ。上下のベアリング位置が微妙にずれているんでしょうね・・・。このあたりが素人の素手加工のアラってやつです。

回り方は最悪。というか、回らん。やはり素人の手作業追加工のアラがモロに出ています。

んが、しかし、そんなものはルーターで穴を広げて、若干ゆるゆるにして、ごまかします。

で、今度は若干すかすか気味になりましたが、自然にまわりゃーいいんです。実験実験!

で、ビフォーアフターの比較。まずは、ビフォー。シングルARB。バレヒル5152ギアのベアリングをARBに変えただけ。結構回っています。

で、これが追加工で穴を広げ、ARB×2個セットしたもの。シムをかませたものです。明らかに回転がビフォーよりも悪い。そして、最後に少し戻ります。おそらく、上下のベアリングのズレが影響しているのだと思います。

で、これは、シムをとったもの。あまり回転は変わりませんが、シムありに比べると若干回っているように思います。やるならシムをかませないほうがいいですね。

失敗かぁ・・・・。と思って、元に戻す前に、ちょっとやってみたいことがあったので、やってみました。

それは、上側のベアリングを取ってみる事。コグホイールを削った関係でコグホイールシャフトとコグホイールの隙間は少なくなり、これが摩擦低減につながっているはずです。ということは、回転もよくなるんじゃないの?というわけです。

エ!?ウソ!?クソ回る!!!!

なんじゃこりゃ〜〜〜〜!?

今までの回転とは次元が違うど(汗)!

ARBの回転とほぼ一緒の追従をしているように見えます!

んが、しかし、穴を開けている関係で、Eリング側にギアが中に入るのよね・・・。

んが、しかし、こんなこともあろうにと思い、JIS規格のEリングのスペアはすでに収集済み。アブはオリジナル規格のEリングで、JIS規格のものよりも少し肉薄なのです。右がアブ純正。左がJIS規格。規格モノの精密Eリングは、タミヤにありますので、おもちゃ屋で注文しましょう。ホームセンターには精密なヤツは売ってません。よく飛んで行ってなくなるのでスペアを持っているにこしたことはありません。特にコンクエのオーバーホールでは必ず何個か飛んで行きます。コンクエはJIS規格なので、流用できます。

これでバッチリ固定できましたwww

回転は・・・・最高!今までのコグホイールとは次元が違います!多分、これがコグホイールチューニングの限界点かと思います。

ふとまた思いつき。ベアリングを全部とったらどうなる???

うん。さっぱりじゃ〜!

というわけでボツ。

まとめると、

究極のコグホイールは、バレヒル5152ギアをARBに入れ替えて、上側をすかすかにして、JISのEリングで固定したものというわけです。

耐久性が心配されるかもしれませんが、コグホイールは力のかかるギアではなく、レベルワインドを回すためだけのギアですので、耐久性は多分大丈夫です。これからフィールドテストで耐えれるかテストします。


実際に付けてみてのテスト
これだけコグホイールが回ると、どんだけ回転性能が上がるんよ!?と思い、テスト。
こ、これは・・・・大して変わったように思えん(^^)

所詮、チューニングの効果が実感できるかどうかってのはかなりビミョ〜なモンやにorz

とにかく、ファーストキャストがたのしみ〜〜〜〜!

インプレ2011
コグホイールをいじったからといって、違いが分か・・・・りません!やっぱ一番実感できるのはスプールブランキングです。ま、自力でチューニングしたそのリールを使う充実感が味わえるのでオススメのチューニングではあります。

※なお、ダブルベアリング化に関しては、すでにフジオカさんから、ダブルベアリングコグホイールが発売されております。2500円くらいでしたっけ?わざわざ加工しなくても良い時代になったというわけですねw


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