スプールブランキングその3



「ハイス」というナイスな道具を手にしたので、もっとスプールは軽く出来る!というわけで、さらなる軽量化に挑戦。

目標は、10g以下です!!!

スタートは、20.5gね!

で、前回、すごい手間がかかったんで、今回はやり方をかえます。

ロッドビルディングで使っている旋盤があるため、コイツを活用してやります。丸い板を持ってきて、これでスプールを挟み、固定。

旋盤で回しながら、金やすりを当てて、シャフト付近の肉を削っていきます。

が、この方法が失敗。削れやしません(汗)結構長いことやってたんですが、削りカスがちっとも落ちなくて、時間がかかりすぎるため、計画は失敗。

新たに導入した電動工具、マイクログラインダーでやってみるも、

力が弱すぎてちっとも削れず。

結局、アナログなんですが、ゴリゴリと手作業でやるのが一番効率よく削れましたw

コツとしては、削りたい面を右に持ってくることです。右利きなんで、一番削りたいベアリング側の肉を効率よく落とせますw

片側の肉落として今度は反対側。

それが終わって重量測定。

16.1gですwwwスプールブランキングその2では、この時点で18.3gだったから、これはもう楽勝で、10g以下が見えてきましたw

で、続いて、両サイドの肉落とし。旋盤で使った木をこのように当てて、バイスで固定します。足の指で固定したら、やっぱ足、穴があいて痛いモンね。

ンデ、マーキングした後、

プロクソンルーター+極小ドリルで穴あけ。

その後、リーマー型のハイスで削っていったものの、

無茶苦茶硬くて、サッパリ削れんの!!!

ルーターが熱くなってきたので、今度は、ハンドドリルに持ち替えてチャレンジ!

がしかし、これもまた削れん・・・・

で、今度はドリル。パワーが強すぎるので、インバーター式の電圧コントローラーでパワーを落とした状態で削る・・・・・

も、やっぱりだめ。

1個削るのに、20分くらいかかってしまいます。

よくみたら、ハイスのスキマに溶けたアルミがひっついている始末で、手に負えません(汗)

これ、レベルの真鍮よりもよっぽど硬いで!

真鍮フレームのほうがジュラルミンフレームよりも強いってホント???ジュラルミンのほうがよっぽど硬くて削れんど!!!

もう頭にきて、ドリルでやってみたら、

いけましたwスプールが曲がってるかもしれないけど(汗)

で、ドリルの先に丸形ハイスをつけて穴を広げてみたら、サクサク広がりましたw

ドリルで穴開けて、ボール型ハイスで穴を広げる。これがベストですなwww

その後、ルーターにチェンジして、あけた穴を広げていきました。細かい作業はルーターじゃないと出来ないから、ルーターは最初の穴あけと、穴広げ専門で、あとはドリルでやるのが正解ですなw

で、最後は開けた穴がナナメになっているから、その修正と面取りを手作業で精密ヤスリを使って行う。

こうやって削っていきました。

こうして、片面が完成。

重量は13.4gですwww

となると、片面で18.1-13.4=4.7gの軽量化が成功しております♪

ということは・・・・反対側も同じ肉抜きをしますから、10g以下は確実ですwww

で、ちょっと改善案を考えたので、反対側はその方法でやってみます。

まず、4方向に大きな穴をブランキング。やり方は上記の「ドリル→ハイス」の方法で穴を開ける。

で、残った部分のブランキング。これはルーターで小径の穴を開け、

ドリルでジワジワと穴の径を広げていき、

小型のボール状ハイスで穴と穴を貫通。

穴をくりぬく。

大きな穴が開いたところで、トドメに、大型のボール状ハイスで、穴をギリギリまで広げていく。

※ ちなみに、この作業の時は、ルーターのチャックはスパナ等でシッカリと締めておかないと、チャックが緩んで、空回りします。

プロクソンのルーターチャックは、スパナを入れるための面が用意されているので、便利ですw

これで完成w

ドリルとルーターの両刀使いが一番うまくいきますねwwwそれにしても、プロクソンのNo28525、パワー不足だもんで、28473が欲しい今日この頃。

スプールブランキングは、28473がベストマッチやがね!

で、重量はというと、

11.0g!

ヒタヒタヒタヒタ・・・・・

聞こえました?

10g以下の足音♪

残すは、シャフト部分のみ!実際、この部分、むっちゃ分厚いので、ブランキングで一番軽量化が出来る部分なんです♪10g以下は確実に出来ます♪

そんなわけで準備。

今までは手でやってたけど、怪我するので、両側に板をかませてバイスで固定することにします。案外、しっかりと固定できたのでいけそうですw

で、前回の失敗談、ベアリングのセット位置にまで穴を開けてしまった失敗の改善策で、今回はあらかじめノギスで削りシロを測定し、

マジックでマーキング。この内側だったら、ベアリングのセット位置に穴をあける心配はありませんwww

で、ルーターで穴の位置を決めて、

ドリルでじわりじわりと穴を広げていき、

仕上げはボール大のハイスでw

まずは両側を開けて、

真ん中にあける余裕がありそうだったら、真ん中も。

こんな感じで、1面完成。

こんな感じで、反対側も行い、

都合、4面、ボール大ハイスサイズのブランキングを行いました。

あとは、交差するスペースのところに新たにルーターでマーキングし、

ここはボール大ハイスサイズの穴を空けたら、他の穴と繋がってしまって無理なんで、ドリルでフィニッシュ。こんな感じで、隙間を埋めていき(正しくは隙間を開けていく)、

内側のバリを丸やすりで面取りして、

スプール表面の研削跡のササクレは、荒めのスポンジペーパーで整頓。

こうして完成w

ンデ、肝心の重量は・・・・・・・・・





8.8gぢゃ!!!もうね、純正と比べると、クソ軽いちや!!!

20.5gから、8.8gへ。57%の軽量化成功♪飛びそ〜〜〜ウッシッシ


一応、ゆがんでないか、床を転がしてチェックしてみましたが、

問題なし♪ステキ♪

付属パーツも問題なく入りましたw

前回のブランキングスプールと比較してみましたw
前回に比べて、シャフト部分のブランキングは甘くしております。前回のスプールでトラブルが出たことはありませんでしたが、結局のところ、スプールで一番力がかかるところって、ピニオンがかかっている中央部なんですよね。この部分が強ければ、ファイト時の負荷でも問題があることはありませんので、十分な耐久性を持っていると考えます。むしろ、重量は前回のスプールよりも軽くて、耐久性は強いと思うので、重点的な軽量化ポイントはひょっとしたら、両サイドの肉抜きにあるのでは?と思います。

で、本体にフィッティングwこの瞬間が大好き♪

外側からね、

遠心ブロックのあたる溝とか、



コグホイールやスプールピニオンが動くところがね、




見えるのよ!!!サイコ〜〜〜!カッチョイイ〜〜!!


俺のC4は世界一カッチョいいわいね!

で、機関チェック!問題なく使用できますなw

レベルハジキも軽い軽い♪やっぱスプールが軽くなると、レベルワインドの動きもクソかるくなるねw

いやー、ライン全部出切ったらどーしよ!?新しい心配が増えたかもwwww

嗚呼〜早く実戦に出たいちや!!!



キャスティングテスト
とりあえず、C4のチューニングの見直しが終わり、ラインを巻きました。

またまた大失敗したらいけんので、高いアバニはやめといて、ワンランク下の、

バリバスのテンバイテンです。2000円ほどで、プレミアムPEというやつです。

で、100m全部巻いたんですが、フト思ったんですが、コレ、せっかくブランキングして軽量化しても、ラインをマンパンに巻いたら、軽量化の意味なくないか?って思いました(汗)

ンデ、キャストをしてみた感じ、前とあんまし変わらない感じ。。。

ただ、まだオイルが抜けてないので(通常、OH直後はオイル多すぎて回転が悪い。オイルが適度に散ってからが回転が良くなります)、明らかな比較は出来ませんが、それでもダメなら、ラインを20mほど少なくしてやってみようかと思います。

雷魚はラインは80mもあれば十分で、それ以上は不必要にスプールを重くするだけなのかも?オオノやサンラインが80mで売っているのはそういう理由なのかもしれません。

年輪見えたw
あとあと、メンテナンスしてびっくりw船用マーカーが年輪みたいになっちゅうがや♪


ボール盤を用いた加工
先日、東洋アソシエイツのボール盤を導入し、ブランキングで使用してみました。というのもベストタックルのリールのスプールが純正なんで、ラインキャパなさすぎで、シャフト部分を削るためです。

チャックで直接挟んで、プロクソンルーターで小さい穴を空け、

ドリルで抜きます。手作業とは違ってサクサクいけましたw

ほんで、後は金やすりでガリガリと削っていきますが、

この作業の難点はハジっこが削れないこと。どうしてもこの部分のアラが残ってしまうので、

こないだ導入したマイクロベルトサンダーで削ってみたところ、

なんとスプールエッジまで削れてしまって大誤算(汗)

その後、ヤスリピットに持ち替えてやってみたものの、サッパリ削れず、

結局、金やすりでゴリゴリと手間かけてやりました。一応完成wちょっと穴あけすぎたかもしれん・・・・。スプールのハジが皮一枚や。

で、シャフト部の外径は10.5φ。ベアリングのハウジングが10φだからツラ一枚。兎に角ラインキャパを稼ぎたかったので、削り倒してやったわフハハハハw

ま、実戦投入してスプールがコッパ微塵になるのもDIYチューニングのご愛嬌ちゅうこっちゃwww

スプール重量は13gほど。

で、おおのの10号90mラインを巻いてみたら、適正キャパくらいwwただし、下巻きはなしで直接巻きました。

目いっぱいいったら、おそらく10号100mいけるでっ!

しっかし、オオノのPE、巻いてるうちにコーティングが剥げて来てレベル周りはコーティングのカスだらけでうざい。やっぱ安PEは白が一番いいねぇ。

インプレ

これね、使ってみたんやけど、サッパリやね。

回転がブレまくって振動がスゴイことになっちゅう。

ベストタックルのリールを使っていると、回転がすごい静かで、なめらかなんやけど、ワタシが改造したスプールを入れると、Btrap並みの振動がビリビリ伝わってきて、キャスト音もクソうるさいき。

ここらの精度はすっごいシビアやね〜。

自力でDIY加工してたときはよかったんやけど、千鳥屋のリールとか使いだしてからサッパリダメやって思うようになったから、スプールはなるべく精度優先したほうが結果としてよくなると思うわね〜。

自力でブランキングするよりも千鳥屋スプール入れたほうが結果は数倍いいと思いまつ。



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