千鳥屋 ラインキャパ拡大スプール導入
先日、千鳥屋のフルチューニングリールを使いつつ、絶好調で重宝していたのですが、一つ難点があり、ラインキャパが少ないということです。
今現在、千鳥屋スプールを使っており、径が14φです。純正が16φなので、それでもラインキャパは多いほうなんですが、飛びすぎてラインキャパが心もとないのが残念です。
オオノの10号70mを巻いて少し余裕があるくらいなので、キャパは75mといったところでしょうか、理想は10号100mです。
10号100mといえば、アブの7000番コンパクトがありますが、6000番と互換性がないため却下。
そのため、千鳥屋さんに、ラインキャパを限界までやったってください!とお願いしてみたところ、快諾してくださり、再びリールへ投資することになりました。
今年はリール関係の投資がドエライことになっています(滝汗)
んで、スプール作りのことをまたまた千鳥屋さんで紹介されていました。
今現在の設計は14φなんですが、
そこをつめて12φでやってくれています!
これが削りだし直後のスプールで、
これにアルマイトを入れたらこう!
それがウチに届きましたw
※これは赤ですが、特注の色なんで、ノーマルは黒もしくはパープルです。
前回、ベアリング周りに少し肉が付いていたんですが、
軽量化のため、ココは削られたようです。
持った感じ、クソかるくて、しかも軸が細いので強度が心もとない感じなんですが、千鳥屋さんも少し不安なようで、ここらは実釣で試して見るしかありませんw
重量はビックリの10.3gw滅茶苦茶軽いんですわ!
で、今回、メカニカルゼロのための黒POMも改良。前回の黒POMは何回か使用していたらガクガクなっていて、それがブレに繋がるので、今回のはクリアランスをもっときつくして、さらに長くしたようです。
ところがどっこい、トラブルでクリックアンドコグが入りません。
どうやら、ベアリングを入れる穴に内輪外輪の供回り防止のために、かさ上げで塗った接着剤が思いのほか厚かったようで、ベアリングが入らなかったみたいです。
湯煎してこそいで落とす手もあるのですが、手持ちのベアリングで10-4-3のオープンベアリングがあるので、それを入れてみたら入りましたwこれで使ってみようと思いますw
そんで、いつもナンギする黒POM挿入なんですが、今回、道具を作りましたw
ホムセンに売ってあった円柱の木材に3φと4φの穴をあけました。
3φは真鍮のブッシュ側のシャフトがスッポリ入る感じです。
で、4φはクリックアンドコグ側のシャフトがスッポリ入る感じです。
※ 4φ側は5φドリルで穴を開けています。
んで、使い方なんですが、まず、スプールとシャフトをセットしたものを3φの台座に入れます。
そんで、黒POMを指で入れて、
クリックアンドコグを押し込んで入れて、
ここで4φの台座を入れます。
そしてスプールを動かしながら遊びを見て、木槌でコンコン叩いて行きます。
で、ガタツキがなくなったところで終了。
クリックアンドコグを入れて終了!
最終的な回転はこんな感じw良好ですw
ラインキャパについて
いつもはナイロンの力糸を下巻きに使うんですが、下巻き分のキャパも取りたいので、PE直巻きでいきます。
スプールシャフト側にパンチングがあるので、これが滑り止めになって、下巻き自体いらない構造なのですが、更なる滑り対策で、マスキングテープでチチワを止めておきます。
そんで巻いていったんですが、これがなかなかにてこずって、フツーに巻いたのでは以前のと大してラインキャパが変わりません。
そこで、リサイクラーを利用して、ギチギチにテンションをかけて巻きました。
巻き方もコツがあるのですが、テンションをかけて巻いていき、
ターンする際に、ラインをターンと反対側に引っ張った状態でラインキャリエッジを移動させます。
反対側も同様です。
すると、ラインの勾配が真ん中が盛り上がってくれて、平坦になります。
悪い例
悪い例がコレで、ターンするときに動かさないと、ラインが偏ります。
右側はスプールエッジギリギリまでラインがまかれていますが、
反対側がスカスカ。これでは右に偏ったラインになってしまい、ラインキャパが少なくなります。上の方法でやってください。
こうして巻いていき、うまいこと巻けたらこんな感じになります。
この時、ラインの余りはこれくらいで、これを1ヒロ2ヒロで測っていくと、大方10mでした。
このラインはハネクラの10号100mなので、千鳥屋スプールのラインキャパは10号90mということになります。
そして実戦に出てみましたが、あんばいが悪く、ラインのバタツキがかなりあります。
致命的なバックラッシュこそないですが、スプールでモワモワッとなることが多く、それが飛距離を落とします。これはスプールのライン放出点とラインキャリエッジの間隔が狭すぎてラインキャリエッジで抵抗が生まれるからです。
実釣ではそこまで影響はないので、目をつぶればOKですが、リールの性能は100%は出し切れないと思ったほうがいいです。
ただ、雨の日は結構ラインが張り付いてくれるので、軽快なキャストが出来ます♪
んで、実戦では、どうせノットをやり替えたりしてラインは減っていくのでこのまま使ってみようと思います。
しかし、ラインが減ると飛距離は伸びるけども、今度はラインが足りなくなるので厄介です。
結論で言えば、満タンで10号90m、適正キャパ10号80m程度だと思います。
あとは、細いスプールの耐久性をテストしながら実釣して試して行こうと思います。
黒POM調整ツールの紹介
千鳥屋さんに黒POMの調整が難しいと相談したところ、このようなツールを作ってくれましたw
これはハウジングとネジとで構成されており、ネジを締めるとハウジングの中のネジが下に、緩めると上に行くような仕組みになっています。
なお、ハウジングの穴の径はスプールシャフトと同様に4φとなっており、シャフトは抜けるけども、
黒POMは抜けないサイズになっています。これがミソです。
そのため、シャフトに黒POM入れて、ハウジングを入れて押さえ込むと、
黒POMがシャフトに圧入されます。
で、詳しい使い方ですが、
@ まずは適当に作った木製の台座にスプールアッセンブリを乗せます。で、黒POMを指で軽く入れます。この黒POM、結構なキツキツ具合で、これをスプールベアリングギリギリまで寄せるのが目的です。
A 続いて、調整ツールのネジを適当に入れて、スプールシャフトの上から黒POMを押し付けます。すると、スプールシャフト上端はネジの下端と接触した際にそれより下に行かないようになります。変わりに、黒POMはハウジングに押されて、シャフトに圧入されます。
B この状態で、ネジを緩めると、スプールシャフト上端と特殊工具のネジ下端の間にスキマが生まれます。その後さらに上から特殊工具を押し込むと、
C 新たに生まれた隙間分、黒POMは下に移動し、特殊工具のネジ下端がスプールシャフト上端と接触しとまります。
D こんな感じで、黒POMを少し入れたらネジを少し緩め、さらに押し込むといった具合に、「黒POMを少しずつ下に移動させる」といった感じで調整します。最終的にはスプールベアリングギリギリまで黒POMが移動したら調整終了です。
では実戦。まずは以前作った台座にスプールとシャフトをセットしたものをおきます。
そんで、黒POMを入れて、
ツールを上から押し込みます。結構力が要ります。
うまいこと良くとこんな感じになります♪
※ただ、黒POMは圧入する時に結構な力が必要ですので、ひょっとベアリング側に行き過ぎてしまった時にベアリングのダメージが心配です。
新型黒POMのテスト結果
2013年冬。シーズン後半から導入した黒POMですが、バッチリ動かずにもってくれましたw黒POMは新型がいいですw
黒POM側ベアリングについて 2014/2/10追記
スプールベアリングは通常、10-4-4のものを2個使いますが、千鳥屋スプールを使う場合、黒POMにてメカニカルブレーキをゼロにする関係上、本当にそれでいいのか?と思うようになりました。というのも、黒POMはカシメているだけなので、使っているうちに動く可能性があり、動かないようにするためには黒POMの長さを長くすることが有効です。となると、10-4-3のベアリングを使った場合、黒POMの長さを1mmほど長く取ることが出来、黒POMが動きにくくなります。10-4-4のベアリングと10-4-3のベアリングはシールドの有無による幅の違いだけなので、転動体のボール自体は同じです。だもんで、千鳥屋の黒POMを使う場合、クリックアンドコグ側は10-4-3のベアリングを使ったほうが合理的だと思います。
つまり千鳥屋黒POMを使う場合は、ブレーキブロックホルダー側は10-4-4。クリックアンドコグ側は10-4-3です。
ベアリングのハメシロのクリアランス調整工具について
千鳥屋スプールは、スプールベアリングの供回り回避のため、スプール側に接着剤を薄く塗り、ベアリングがキツキツになるように調整されています。
そのため、純正のようにスプールをコンコン振ったらベアリングがスポンと取れることはなく、マイナスドライバを当てて木槌で軽く叩いて外します。
※これは純正スプールですが、千鳥屋に調整をお願いした際、接着剤でベアリングのハウジングのかさ増しをしてもらったため、千鳥屋スプールと同様の処理が施されています。
ところが、この接着剤のおかげで、時々、ベアリングが完全に奥まで入らないことがあります。その際の調整用工具がコレです。
これは外径9.99φのノックピンと呼ばれる工具で、先端部にスリットが入っています。
この棒をベアリングのハウジングに突っ込んで、クルクル回すと、
こんな感じに薄く塗られた接着剤にスリットが入ります。これでスキマが少し広がり、ベアリングが入るようになります。
どうも千鳥屋の調べたところ、ベアリングの外径はΦ10.00〜Φ10.01で、これをハウジングに入れようと思ったら、スプール側のハウジングはΦ9.99がギリギリのようです。ここでスプールの両軸のハウジングをΦ9.99にするために一旦接着剤を塗布した後、
このような外径9.99φの棒を使い、ハウジング内でクルクルと回して穴径が9.99φになるように調整します。こうすることで、ベアリング間の同軸度と平行度の加工要求レベルがぐんと高くなるため、ここに接着剤を使うことでブレ防止と、自動補正効果の二つを狙っているようです。
なお、この接着剤、ロックタイトのピンポインターゼリー状と呼ばれるもので、千鳥屋コグの供回り防止で使われているものと一緒です。どのスプールでも出来ますので、今度純正スプールでやってみようと思います。
ハメるときは、このノックピンの反対側をベアリングに押し当てて、押したら、ギュッ!という感じの音がして圧入されます。
※こんな感じで、外す時にドライバで小突かなきゃいけないので、ベアリングの内輪に少なからずダメージが逝くと思われるため、スプールベアリングを外す時は新品交換が無難だと思います。
千鳥屋軽量スプール新型登場
前回の購入から約1年後。千鳥屋リールと併用してよく使っているベストタックルのラインキャパアップのために自力で純正スプールを削り込んで作ったはいいが、どーも回転中にぶれるぶれるってトラブルに見舞われクビ!重量バランスが悪いので、ブレがあって、それが飛距離を落とすって感じです。
スプールブランキング記事では、「ビックリするほどよくなるよ!」つって、大ボケかましててお恥ずかしい限りなんですが、やっぱ自力DIY加工は精度が悪すぎて改悪ですな〜〜〜(汗)そんなわけで、結局スプール改造というのは、千鳥屋ポン付けがベストだと思います。
そこでベストタックル用にまたまたスプールを購入。すると前回買ったものと少し変わってて、千鳥屋に聞いてみると少しずつ改良して、マイナーチェンジをしている模様です。
重量は10.6g。旧型の10.3gだったんで、0.3gほど重量が増加していますが、ほとんど変わらずといったところです。
明らかに違うのはシャフト中央のパンチング部分。前回はパンチングの面取りがされておらず、指が引っかかるような感じだったんですが、今回のは滑らかな感じで、面取り加工がされています。
フィッティングは問題なくいけたんで、これからの活躍期待ですw
produced by fukusuke