ウォームギアのプラスチック化


クロスギアの大改造でやったんですが、ウォームギアの軽量化の進化版です。純正は真鍮ギアですが、真鍮よりもプラのほうが軽量化になるので、この際、作ってやろうかということで挑戦してみました。


いい加減ボロルーターに我慢できなくなり、プロクソンルーターを購入w


前のボロルーターとは全然違いますw速度調節が出来るのが最高ですw


道具が変わると、こうも作業がキレイにいくんか!?というくらい手早く、正確に外せましたw


このギアがウォームギア。これをプラにします。基本、プラは、型取って流し込みなので、


家に転がっていたカタトリ君でやります。


沸騰したお湯に10秒くらいつけたら、柔らかくなるので、


流しにギアを置いて、カタトリ君を押し付けて、


ちゃんと型が取れてるか!?


そりゃそうだ。ハシっこが甘くなる。精密ギアを型取りくんで型取るのは無理があります。粘性が柔らかくないと、隙間に入っていかない。


次の作戦。シリコンを使います。2液です。配合比は重量比で100:1。シーラントとかの1液でやった場合は、内部が固まらないので型は取れません。カタ取る時は、必ず2液シリコンを使う必要ありです。ちなみに、粘性が低く、硬化後の硬さが硬いほど精密な型が取れます。


なお、安価な型取り剤として、石膏(2kg500円)、ケイソウ土&アルギン酸Na(500g1500円)ちゅう選択肢もありますが、共に水を硬化剤として使うため、後々流し込むプラ素材の硬化不良の原因になります。ケイソウ土は、水が乾いてないときだけ、シリコンのようなプニョプニョの感じですが、水が飛ぶとバサバサになって、ひび割れます。石膏は、硬化は10分ですが、その後1週間くらい表面が水分を含んでいます。完全に水分が飛んでカチカチになっても、表面は粉ぶいているので、キャストしたレジンに粉が移ります。

なお、2液エポキシや2液ウレタンを型取りに使う手もありますが、金属とくっつく性質があるため、原型の離型が出来ません。やはりシリコンです。


50g配合する予定なので、硬化剤を0.5g入れました。


これがレジンのシリコンです。いつも分離して、上側に溶剤(全然匂わないけど)があります。


これを割り箸で混ぜて、


ゼロ設定して、大方50g入れます。だけど、これは入れすぎて、ナンボか取りました。考えてみると、硬化剤のほうが入れやすいので、最初にレジンを入れて、後から硬化剤を入れたほうが効率いいと思いました。


で、適当な型枠を探してみると、デカールコートのフタがよさそうだったので、これを使うことにしました。


よーに混ぜると、泡が立つので、
※ちなみに、ウェーブシリコンは硬化剤が赤色なので混ざったかどうかが分かりやすいです。これが透明の硬化剤だと、混ざったか混ざってないかが分かりません。ロッドビルディングとかで、硬化剤が黄色のヤツだったら、混ざり具合が分かりやすいってのと同じッス!


んで、トントンやると、脱泡できます。


そして、ギアを置いて上からシリコン流し込み。


流し込み後もトントンして、脱泡します。脱泡しないと、エアがみで、精密な型が取れません。


で、一日乾燥。完全に乾きます。ちなみに、シリコンは可使時間は6時間で、完全硬化が12時間といったところです。


嗚呼・・・。取り出すん考えてなかった・・・。しょうがないのでニッパーで割って取り出します。


こんな感じでカタが取れます。


このカタにレジン流し込みです。レジンをカタに流し込むことをキャストといいます。レジンキャストとかです。今回は、プラパーツのレジンである、プラリペアを使います。


簡単に言うと、プラの骨材の粉をレジンリキッドと混ぜて、カタに塗っていくという感じですかね。FRPのハンドレイアップ法に似ています。


レジンリキッドを使ってみると、とんでもないにおいがします。防毒マスク必須。


注射針の先からレジンを出し、黒いプラの骨材につけると瞬時に固まるので、それを持って、


カタにはめます。


これで1日乾燥。


取り出したのがコレ。これはダメですね。原因は明らか。樹脂が硬すぎます。樹脂が硬いから、カタの奥まで入り込みにくく、その結果、カタの下側の充填が甘くなっています。もっと粘性が柔らかい樹脂を使う必要ありです。


というわけで、今度は、2液ウレタンのキャスト剤を使います。


と、ここで大失敗に気づく。そういえば津山に住んでいた頃、カルコンで大トラブルが起きたっけか。

それが、コレ。クロスギアがプラスチックだったら、大遠投のバックラで、割れる・・・。これを忘れていました。この部品をプラにするメリットはないです。この計画終わり。


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