偏光レンズ


Zeal  DEFI デフィ (ラスターブラウン)

初めて買った高級偏光レンズ。ハードマルチコートで16000円。ブラウン系の色とは裏腹に、視界はかなり明るいです。魚もかなり見えます。タレックスの売り込みは「ウキが観察しやすい」とのこと。確かにそのとおり。ピンクのフロッグがやたらと観察しやすいですwおまけにレンズカーブが結構きつく、顔に吸い付くようにフィットします。なので他のフレームに比べると、戦闘力は高いと思います。しかし、それが弱点にもなります。真夏の雷魚釣りの場合です。顔から汗が噴出すとすぐに汗がレンズに付き、それが邪魔でよくレンズを外して掃除しなければなりません。
また、カンカン照りだったらよく見えて重宝するんですが、朝夕マズメ、曇り、雨はほとんど見えません。なので可視光透過率の高いレンズで使い分けたらいいと思います。


ラスターブラウンの見え方
茂みの中に雷魚が見えます。

中央に雷魚が見えます。コレは裸眼

上の写真をラスターブラウンでみた写真。はっきりと魚体が確認できます。

裸眼のハス+睡蓮エリア

それをラスターブラウンで見たもの。

で、フレームがラバーコーティングで、顔に吸い付くようにフィットしていて、すごく使いやすかったんですが、7年経ったあたりから、ベタつきがひどくなりました。微妙にねちゃねちゃなんですよね。これなんとかならんかしら?ツヤというかベタつき分かります?


Zeal 偏光レンズ NAKID ネイキッド (イーズグリーン)

発売当初から気になっていた偏光レンズ。フィッシングショーで見かけて一目ぼれ。かっこいいし、何しろ軽い!!!偏光レンズをかけている感覚を忘れてしまうほどの軽さです。一日中かけていても全く疲れません。素材はベータチタンを使っているみたいで、耳にかかる部分がグニャリと曲がって、顔にぴったりフィット。本当にいい出来のフレームだと思います。
イーズグリーンは天気が悪かったり朝マズメ、夕マズメにすばらしい戦闘力を発揮して、悪天候でもよく魚を見つけてくれます。さすが可視光透過率40%!ただ、偏光度が若干悪い(90%)のでカンカン照りだとまぶしすぎ。水面の反射をカバーしきれずに水中が観察しにくいです。なので可視光率の低いレンズと使い分けたらベター。ただ問題なのが値段。定価が35000円です。人気があるため多くの店が3万オーバーで売っています。

で、しばらく使って、悲劇が。車から降りる時にダッシュボードから落としてしまいました。その結果・・・

傷がいった!!!  orz

これ、カッチュウ&ハードマルチコートですよ!?しかもネイキッドという激軽フレームでも、落とすとすぐに傷がいくみたい。これ、ハードマルチコーティングの意味ないです。
その後も何回か落とし、傷もぐれ。後から気づいたんですが、このフレーム、落としやすいです。軽いから。それと、引っ掛かりがないので、滑りやすいから。あと、左上の写真のように置いたら、楕円形みたいな体勢になるので、コロコロ転がりやすいです。特にメシ食う時に机に置いて、ちょっと手が当たってコロコロ、ガチャン!ってパターンが多いです。あのくらい当たっただけで転がるか?ってくらい。しかもレンズむき出しだから傷も付きやすい。また、フチなしモデルのため、カッチュウしか対応できません。フチありレンズはレンズ交換はノンコート6000円ですが、カッチュウの場合は14800円。普通のレンズの倍以上かかります。私みたいに近眼の人は、度入りにしてずっと掛けておくほうが安全かもしれません。

度入りについて
傷だらけになったネイキッドをこの際、度入りにしようとアイアイイスズに行ったところ、「オススメしません」の一言。

タレックスはカーブレンズを度入りにする技術が終わっている!らしい。

レンズを薄くする技術が終わっているみたいです。私は結構近眼で度数はマイナス5です。マイナス5の度入り6カーブレンズ(ネイキッドのレンズ)を見てみると、なんとフチが1.5cmくらいあります。牛乳瓶を通り越して水槽並み。すると、ネイキッドのフレームの取り付けネジの長さをレンズ幅がオーバーしてしまい、特注でネジを作らなければならない。そもそもそんなに厚いレンズは掛けれないでしょう。プラス5千円で薄型にできるけど、それでも1cmくらいあります。大して変わりません。デフィの8カーブの度入りなんてもっと厚い。厚すぎて、少しずれただけで目眩がするらしいです。そんなレンズだから、タレックスのカーブレンズを採用しているフレームは、度入りにすることを想定していないんだそうな。というわけで、ネイキッドのネジは短いものになっているみたいです。

それでもやっぱりタレックス・・・・と言って、大枚はたいてカーブレンズを度入りにしたら、分厚すぎて後悔する人が多いそうです。

その点、コダックのレンズはカーブレンズの薄型技術を持っているらしく、かなり薄いレンズを作っていました。4万5千円と、かなり高いけど。

タレックスの度入りにするなら、カーブレンズはやめましょう!



イーズグリーンの見え方
ヒシエリア。右レンズの中央にDCUPの赤色のカップ部分が見えます。蛍光色を観察しやすいです。

ガガブタエリア。アクションコパーほどはコントラストがハッキリ出ないので、トロロとガガブタのエッジがあいまいです。あと、照り返しがきつくて、目がパチパチします。

クリークで雷魚を見た場合。レンズ中央に小さな雷魚が見えます。このとき天候は曇り。曇りはホントよく見えます。他のレンズではこうはいきません。

度入りイーズグリーン
あまりにイーズグリーンの出来がいいので気に入って、平日朝夕用に度入りのイーズグリーンも導入しました。家に余っていたセリーヌのフレームを使いましたが、思ったよりもかっこ悪くて、ベンゾウさんみたいに(涙)ま、誰も見ていないだろうからかまわんのです。で、インプレはというと、度無しよりも明らかに見えやすいです。度無しよりもコントラストが効いて、なおかつやわらかい視界です。ちなみにお値段ノンコート単焦点両目で2万円。思ったよりも安いのは、ノンカーブ、フレームありだからです。度入りにするなら、絶対にカーブレンズ、フチ無しモデルはやめましょう。
眼鏡屋では、非球面レンズ(レンズのオモテが平らになっていて、上下左右をジロリと見たときにピントを合わせやすいヤツ)を勧められましたが、
球面レンズ(真ん中が一番盛り上がっており、眼球の正面でのみ、ピントを合わせやすいヤツ。安い)でも全く問題ないと思いました。注意深くカバーとか魚を観察するときは、眼球を動かさずに首を動かすからかな?非球面のほうが高いので、これは眼鏡屋の陰謀か!?


アクションコパー
傷だらけになったネイキッドのイーズグリーンをアクションコパーに変更。アクションコパーをかけてビックリ!めっちゃ見える!ブラウン系レンズなので、ラスターブラウンに毛が生えたようなモンかな?と思っていたんですが、めちゃくちゃはっきり見えます。スイレンやハス茎なんかは、ラスターブラウンよりも30cmくらい根元まで見えます。クリークに行ってみると、その差は歴然で、砂利やら砂の一粒一粒まではっきりと見えます。干上がったんか?と思うくらい!ただ、苦手な分野もあり、朝夕、雨は全く見えません。水面が黒く見えます。曇りも見えにくいです。夕方になって西日が差し出したら全くダメです。見え方が日中と全然違うため、そのギャップがすごいです。もう日没か?と思うくらい。あと、かけたまま店に入ったりすると、コントラストがきつすぎて目がチカチカします。しかし、カンカン照りのときは、めちゃくちゃ心強い!こりゃ革命です。今までのレンズがアホらしくなるくらいの技術の進歩を実感できます。イーズグリーンと使い分けたら、最強のアイテムになります。これは雷魚マンなら押さえておきたいレンズだと思います。


←カンカン照りの時に、クリークをアクションコパーで見た写真。中央に雷魚がいます。干上がったんか?と思うくらいの見え方w

←カバーを見たときの様子。ポケットは黒く写るので、狙いやすいです。

ハス茎やら、シバやら、ウキクサやら、それぞれのエッジのコントラストが強く、くっきりと見ることが出来ます。



ノンコートとマルチコート
眼鏡屋でレンズを選ぶときに必ず勧められるハードマルチコート。ハードコートは傷防止コート。ところが、ネイキッドのところで、経験したように、傷つくときは付きます!

で、もういっちょ、マルチコート。これは選ぶかどうか悩みどころ。釣りをしていると、四方八方から目の周りに陽が差し込みます。すると、レンズ内側で光が反射して眼球に入ってきます。
こんなかんじで、光が入ってきます。麦わらみたいに、ツバが大きくて、頭を覆うようなタイプは光自体が目の周りに差し込まないので、あまり気にならないのですが、麦わらによっては、網目が粗いヤツがあって、それは網目の間から光が入り、結果、レンズ内面で反射し、結局見えにくくなります。キャップみたいに前方にしかツバがない帽子だと、後ろから来た光がモロに差し込んできます。これがレンズで反射してまぶしくて、気になってしょうがありません。

カーブレンズは目の周りを覆うようにセットできるので、目とレンズの間に光が入りにくいです。そのため、ノンカーブレンズみたいに、後ろの光がまぶしい現象はほとんどありません。私はネイキッドのアクションコパーでマルチコートを入れていませんが、やはり見え方はマルチコートありに比べると照り返しがひどくて、見えにくいです。

では、ノンコートとマルチコートがどれくらい違うのかというと・・・・
こんな感じです。両方ともイーズグリーンです。上がマルチコート。下がノンコート。蛍光灯を反射させていますが、マルチコートのほうがカーペットの色が鮮明に出ています。ノンコートは、反射が激しくて、カーペットの色はほとんど確認できません。

これは左がマルチコートのイーズグリーン、右がノンコートのアクションコパー。アクションコパーはすでに光が反射してますよね?断然マルチコートのほうが見えやすいです。だもんで、マルチコートをオススメします。


偏光レンズの歪み測定
金しょさんから教えてもらったんですが、偏光レンズの歪み度は結構大事なことだそうです。レンズをかけていて歪みが気になることはほとんどないが、長時間かけているとやはり疲れが違うらしいです。

そもそもレンズ自体はメーカーから作られた時点で一定のカーブを描いています。レンズのカーブは1種類なのに、フレームは多種多様ですから、ビタッ!とジャストフィットするはずがありません。そのため、ある程度の歪みは避けられないことです。ただ、その歪みが眼球の目の前まで及んでいると、目に対するダメージが大きくなるみたいです。

では、どれくらいゆがんでいるのか、それを調べる方法です。

レイバンフレーム+イーズグリーン。これでパソコンの液晶を見ます。

で、レンズをじわーーーっとずらしていきます。すると、ある角度で遮光するはずです。偏光レンズは一定方向からの光だけを遮断するから。水面に反射して下から目に入ってくる光だけを遮断するので、水中がよく見えるという仕組みです。すると、レンズの歪みが発生している部分は、キレイに遮光することができず、明るく写ってしまいます。これは歪みまくりで最低ですorz
これは、2,3時間かけると、目が疲れました。


続いて、ネイキッド+アクションコパー。

さすがフチ無しフレーム・・・・金具が付いているところがかなり歪んでいます。でもこれは仕方ないかな。ただ、歪みが眼球に全く及んでないのでOKです。これは1日かけても疲れませんでした。

続いて、セリーヌフレーム+度入りイーズグリーン。

右目はキチンと歪みがないんですが・・・・

左目がひどい。すでに左側はグラついているので、今度眼鏡屋持っていって直してもらいます。これは、いつも半日くらいで目が疲れました。

続いてデフィ+ラスターブラウン。

←左目。←右目
見事の一言!!!このレンズ、デフィをもとに設計したの!?というくらい歪みがありません。しいて言えば、左目の右上、右目の左側。がうっすらと歪んでいるように見えますが、こんなもん、上の歪みに比べれば月とスッポンです。そういえば、2年目はこれをずっとかけていたけど、1日かけても全く疲れませんでした。

こうしてみてみると、確かに偏光レンズの歪みと目の疲れ具合には相関があるように思えます。


レンズにつくシミについて

アクションコパーにしみがついて、これが取れない!だもんで、アイアイイスズに駆け込みしてみると、専用のクリーナーで落ちました。その時一言

「マルチコートが付いてなくてよかったですね!」

????

そこで、聞き込みしてみました。

そもそも、マルチコートは、偏光フィルムの上にマルチコートフィルムが付いているんだそうなwで、このマルチコートフィルムは極薄のフィルムを何層も重ねているみたいです。

で、このマルチコートフィルムですが、傷つきやすく、たとえ、目で見てきれいでも無数の傷が付くそうです。ハードマルチ入れても、それは防げない模様です。

で、変更についた汗とか、雨とか、洗った後の水とかが付着したままになるとします。

すると、マルチコートの傷にその液体が充填された状態になり、

そのまま乾いてしまうと、マルチコートフィルムの隙間に液体が入ったままの状態になり、それがシミとなって取れなくなるそうです。

だから、
この状態のときにしっかりと水分を拭き取ることが偏光レンズのメンテナンスだそうです。説明書に、「生乾きの状態で、ケースに入れるな!」と書いてますよね?あの理由がコレです。しっかりと乾燥させてやらないと、シミになるから、そんなことを書いている模様です。

一方、ノンコートのレンズの場合は
これだけなんで、

傷が入っても偏光フィルムまで届かないことが多いんで、その心配が少ないみたいです。

一方、ハードコートは
これだけなんで、傷つきにくい上に、一番メンテナンスが楽!だそうです。だからズボラな人は、ハードコートの選択をオススメしているそうです。

で、見え方ですが、アイアイイスズが言うには、ノンコートとかハードコートの場合は、入ってくる光の30%がレンズで反射されてしまうそうです。

で、マルチコートを付けた場合、メガネに来た光は99%通過するので、やはり見えやすいそうです。そういわれると、マルチコート入りのほうが見えやすいような気もしてきました。

以前、麦わらかぶってたら関係ねーよなんて書いてましたが、やっぱりマルチコートあったほうが見えやすいんでないの、と思います。キャップかぶっててもちゃんと見えるしね!


しばらくして、また偏光を買う機会があって、

自分なりに偏光の何たるかをまとめてみましたw色々と悩むことも有り、自分のなかで一番良い偏光レンズは何なのかということについて一つの結論が出ましたのでその紹介でも・・・・。

雷魚釣り必須アイテム、偏光レンズ。

ワタシ、1年目は先立つものがなくて、偏光レンズを買わず、コダックレンズのサングラスで頑張っていました。2年目に入り、偏光レンズを購入。かけた瞬間に、1年目によくもまぁ、偏光なしで開拓できたもんやなとあきれました。

で、このたびまた偏光レンズを買ったわけです。

ZEALのDEFIのF946イーズグリーンです。イーズグリーンは4個目。デフィは2本目。

まず、偏光レンズを選ぶための要因ですが、2つほど考えたら良いと思います。それはレンズとフレーム。偏光レンズは、レンズとフレームで構成されているからです。

フレームについて
フレームに求められるのは、見た目のカッコよさ、軽さ、付けられるレンズについてです。
まず、見た目のカッコよさですが、そりゃ、デザイン的な要素がありますので、中年のダンディな雷魚マンなら、西部警察のようなデザインのフレームが似合うかもしれませんが、若者やったらどうなんやろ?なんて感じで、これに関しては各々の好みで、カッコイイと思うものを選べばいいんでないでしょうか。

軽さについて
続いて実用面ですが、なんといっても軽さです。軽さは武器です。偏光レンズなんて一日中付けっぱなしですから、軽いにこしたことはありません。もし重いレンズだったらば、長時間つけていると、耳の上側が痛くなります。また、鼻の支えのところも痛くなってきて、赤くあざになることもあります。偏光レンズは軽ければ軽いほど良い。これは絶対の事実だと思います。

実際、ワタシの偏光レンズの中で、度入りのイーズグリーンがセリーヌのフレームですが、これがスチールフレーム。重くて重くて。

重量は27.8g。まぁ、4時間くらいが限界じゃないでしょうか。長時間していると、すごいストレスです。だったらば、何がいいかという話なんですが、材質はプラかベータチタンがグッドでしょうね。プラは軽いです。また、チタンも軽い。そして、夏場は汗をかくので耐酸性も重要。プラは腐食しない。また、チタンも腐食しない。そして、ベータチタンはクニャクニャと曲がる素材なので、軽くて、なおかつフィットしやすい材質なので、つまるところ、プラかベータチタンのフレームでしょうね。

ちなみに、ナイロンフレームのデフィでは、

ブラックボディ+イーズグリーン。23.1g。上のセリーヌフレームと比べたら、3g違うだけで雲泥の違いがあります。

しかし、同じデフィでも

レザーブラック(滑り止めコーティング)+ラスターブラウンだったら、22.2g。1gの違いがあるんですよね。

これが、レンズによる違いなのかフレームによる違いなのか分かりませんが、とにかく、20g前半だったら、羽のような軽さです。

ちなみに、ベータチタンフレームのネイキッドは、

20gを切るwww

やっぱり、かけていて圧倒的に楽なのはネイキッドです。

で、話は偏光は軽ければ軽いほうが良いということで、

軽さ最重視で選ぶなら、ネイキッドです。

戻って、

次は、

付けられるレンズについて
フレームを選ぶということは、レンズを選ぶことにあいなります。例えば、ノンカーブレンズ用のフレームに8カーブのレンズは付けられないのです。逆に言うと、8カーブフレームにノンカーブレンズは付けられない。

純粋な性能だけで見ると、ノンカーブよりも8カーブレンズのほうがいいです。というのも、カーブレンズがカーブである目的は、顔とレンズの隙間を極力なくそうとして作られたからです。

レンズと顔の間に隙間があくと、そこに光が入り、レンズの内側に反射した光は目に入ります。この反射光が結構うっといのです。まぶしいと感じることもあれば、自分の肌(特に眉毛)が写ってしまい、魚が見えんなんてこともしばしば。

また、かぜが強い時にカーブレンズだったら風が目に入りにくいのも魅力の一つです。

マルチコートはこの反射を防ぐ役割をしていますが、言わずもがな、マルチコートで反射光を防ぎ、なおかつ、カーブレンズで要らん光を最初から入れないこと。これも対魚のアドバンテージを確保するためには必要なことなのです。

だから、性能で言うと、8カーブが最高に性能は良いです・・・・。なら、なんで6カーブとか8カーブがあるのかという話なんですが、まず、カーブレンズにも得手不得手があり、カーブが大きくなるとピントが合いにくい(凸の平べったい部分が少ないから)ので、偏光酔いという現象が起きます・・・・が、ワタシは気になったことがないので、関係なしだと思います。

むしろ気になるのは、汗の付着です。6カーブと8カーブレンズだったらば、8カーブのほうが顔に巻きつくような感じで、目とレンズの間が狭くなります。狭くなると、汗が付き易くなる。雷魚釣りの本番、7月8月では、汗が吹き出るような環境で我慢大会もしょっちゅうですから、すぐに汗がレンズにつきます。

デフィのラスターブラウン。左に汗が付いているのがわかりますかね?真夏だとこの汗は日焼けどめになり、白い汗になりますw

レンズの汗は吹きとれない(水洗いなしで拭き取った場合、目に見えない黄砂がレンズに傷を付けるから)ですから、近くのコンビニで休憩するまで汗により視界はさえぎられっぱなしです。また、コンビニに常駐のアルホースが、ボロくて、なかなかにレンズがきれいにならない。

というわけで、汗対策では8カーブはすごいストレスになります。

それとあとはレンズを度入りにするかどうかの問題。このページでも書いていますが、カーブ数が大きくなるほど、レンズの厚みも大きくなります。コダックのレンズだったら薄く出来るものも、タレックスのレンズだと厚くなってしまう。8カーブのレンズだったらば、牛乳瓶の底です。そのため、度入りにするのを目的にするなら、アルマジロとかのノンカーブフレームがグッドです。

んで、まとめですが、本気で見るためだったら8カーブレンズ用のデフィとかのフレームがグッド。汗対策もしたいならば6カーブのネイキッドとかがグッドです。まぁ、雷魚なんて、1箇所でそんなに長時間粘らないので、8カーブのデフィのほうが良いと思います。

ちなみに、デフィと同じようなヤツで、サイトマスターのスティングレイがありますが、あれは幅が狭くて合いませんでした。デフィのほうが軽くてかけやすいと思います。

つまり、純粋に見るだけなら、デフィが一番良いというわけです!


フレーム有り?無し?
また、忘れてはならないのがレンズの選定で、フレームのあるフレームを選ぶのか、フレームのないフレームを選ぶのかという点です。これは好みが分かれるところなんですが、ずばり、フレームありのほうがいいと思います。というのも、フレームなしを選択するとレンズはカッチュウ以外選べないので、カッチュウは値段が高い!そのため、後々のメンテナンスを考えたら、ノンカッチュウでもいける、フレームありのほうがいいと思います。だから、コンタクトレンズ着用で「見る」性能を取るなら、ネイキッドよりは、デフィが良いと思います。

つまり、度入りでないなら、デフィが一番良いんじゃないでしょうか。



レンズカラーについて
タレックスからは色々なレンズが出ています。

が、偏光レンズの種類自体、大きくわけて2種類しかありません。

ブラウン系とナチュラル系です。ブラウン系はいってしまえば、クッキリ見えるが暗い系、ナチュラル系はあまりクッキリ見えないが明るい系です。

タレックスで言うと、前者がアクションコパー。後者がイーズグリーンです。

この二つは、ブラウンとナチュラルに特化しているもので、

アクションコパーは朝マズメ、夕マズメ、雨。サッパリ見えません。水面が黒く写るような感じですかね。ただし、カンカン照りの時は無敵です!水が干上がったかのごとくハッキリクッキリ見えます。

一方、イーズグリーンは朝マズメ、夕マズメ、雨が無敵です!

びっくりするほど明るく、真夜中以外は難なく見える感じでしょうか。裸眼に近いと思います。ただし、カンカン照りで使うと、まぶしいし、反射も結構防げないので、見え難いったらありゃせんとです。

他のレンズは全部見たわけじゃないですが、この二つのバランスといったところでしょうか。例えば、アイアイイスズでトゥルービュースポーツを見てみましたが、どちらかというとイーズグリーンの明るさでグレー系の色でクッキリ度合いはアクションコパーには劣るけど、まぁまぁ、クッキリ見えるほうかしら?くらい。

ワタシはラスターブラウンも持っていますが、あれは、アクションコパー気味のクッキリ感ですが、やっぱりアクションコパーのほうがクッキリ見えるし、そんでもって、イーズグリーンほどの明るさはなし。言って見れば、中途半端なアクションコパーで色が茶色いくらいか?

結局のところ、専門選手を取ると、アクションコパーとイーズグリーンになるんです。だきん、暗いときはイーズグリーン、明るいときはアクションコパーという感じに使い分けたら最強なのです。だきん、レンズはこの2種類を使い分けること。

マルチコート有り無しについて
わるいことはいわんから、マルチコートはつけときまい!
これは上のアクションコパー(ノンコート)ですけど、早速、真ん中に反射の白い影が写っているでしょ?

ハードマルチコートのラスターブラウン。全然違うでしょ?これは8カーブデフィだから、左のほうに汗がついているけどw

ガラスかプラスチックか
で、レンズといえば、素材でガラスかプラスチックかというのがあります。

実はここだけの話、会社の釣りクラブの同僚で、サイトマスターにトゥルービューのガラスレンズをつけているひとがいるので、ちょっとかけさせてもらったんですが、

重いわの一言。

透明度はやっぱりガラスのほうが透明で、やさしい視界やな〜と感じたのですが、数時間かけっぱなしの雷魚釣りでやるならば、透明度以上に、軽さから受ける恩恵のほうが大きいと思ったものですから、声を大にして、

ガラスレンズよりはプラスチックレンズ

と言い切ります。

つまり、何が一番いいんや?といわれると、

デフィが一番や〜〜〜!

ただし、デフィでも、プラフレームとゴムライニングフレームとあります。ゴムライニングのほうが滑りにくいし軽いし良いです。

廃盤になったのが惜しまれます。

で、誕生日が来て、アイアイイスズから誕生日割引券が届いたので、

メインで使用しているデフィがラスターブラウンだったのをアクションコパーのハードマルチレンズに変更しました。

アクションコパーはネイキッドにノンコートでつこてたんですが、同じアクションコパーでも、やっぱりデフィのフレームはすばらしい。

8カーブででかいレンズ採用しているもんだから、ピッタリと目の周りに張り付いて、余分な光は微塵も入れません。

ネイキッドは目とレンズの間に隙間があるけれど、

デフィは目の回りに沿って張り付くような感じで隙間がほとんどありません。

フレーム付いてると分かりにくいけど、デフィのほうが明らかにレンズがでかいのよね。

だもんで、デフィはゴーグルのごとく、視界を偏光の世界にいざなう名器なのです。

同じアクションコパーのネイキッドと比べてみても視界の良さは雲泥の差。ネイキッドは6カーブで小型のカッチュウレンズだもんで、レンズ内以外の視界も結構入ってきて、見え方があまりよくありません。反射の仕方が違うのは、ネイキッドがノンコートなのに対し、デフィがハードマルチコートだからです。マルチコートが入っているかいないかで見え方に雲泥の差が出ます。

軽くて一日付けても全然疲れないということはメリットなんですが、デフィに比べると戦闘力は低いなぁと感じる今日この頃。

この8カーブレンズですが、ジールでは偏光酔いになるリスクがあるためか、完全撤退。カーブレンズは6カーブまでとなり、それゆえに廃盤となってしまい、後継として出たのがヴェロですが、デフィにくらべると全然ダメ。ノンカーブで、両側の耳のところのシャフトが硬くてつけ心地が悪いです。同じような形でティムコのサイトマスターがありますが、あれもデフィに比べると重いわ、耳のところが狭いわで、かけ心地はイマイチ。

新旧入れ替わりの激しい偏光レンズですが、デフィは廃盤にするには惜しいモデルです。

これはラスターブラウンのフレームですが、すでに購入してから7年もつこているんですが、フレームに施されたラバーコーティングはボロボロ。なんでか溶け出しており、ネチャネチャします。ツメで引っかくと、簡単にはげてきます。

だもんで、偏光、買いました!

前置き言わせてね♪

絶版の神器。オリンポスPC206、PC308、Jraiden80XH、スーパークォリティを誇りながら、なんでか絶版。

メーカーとしては、新しいモンを開発して売っていかないけんもんなきん、モデルチェンジモデルチェンジ。

モデルチェンジをするということは、旧型を抹殺することにも通ずるわけでありまして、抹殺された旧型の中に、名器という者が確かにあるわけで、その愛用者は思うわけです。

これ、めげたらどないすん!?PC206、PC308がなくなったら、ブランク塗装どうすりゃいいのん?Jraidenなくなったら、なにつこたらええのん?

偏光レンズも同じ。デフィ、つかえんことなったら、困るんよ〜〜〜

色々かけたけど、数ある偏光の中で、最高のフレームが、ジールのデフィでありまつ。

でかくて、カーブがきつくて、ゴーグルのごとく、顔に張り付き、目と顔の隙間から光が入りにくくて、でもって、軽い!カッチョイイ!灼熱地獄の釣行でレンズに汗がこびりつく欠点以外は、言うことなし、最高の視界です!

雷魚用最強の偏光はデフィなり〜。これがなくなると困るちや〜!!!

現在所有しているデフィは2本。1本はイーズグリーン内臓のナイロンフレーム。

もういっちょはラスターブラウン改めアクションコパー内蔵のラバーコーティングナイロンフレーム。しかし、ラバーコーティングがはげかけているのと、兎に角、壊れた時が怖い。

というわけで、デフィの残党狩りをしてみたところ、ナチュラムから40%オフででとりましたwwww16000円だったら、安いじゃん!

だもんで、F945買いました!で、レンズがトゥルービュースポーツ。トゥルービューにコントラストが加わったモデルで、ドライブ専用に開発されたレンズなり〜

長時間ドライブ、結構やるし、ドライブに適したレンズもいいかもしれん〜ちゅうわけで、買いましたw

初めてのTVS!シルバーミラーがかかっているんですが、

オッサンがマトリックス意識しとんかって感じなんで、シルバーミラーはいらんな〜

デフィはこれで3本。釣りで使うのは、EGとACの2本なんで、スペアが1で、安心して使えるちや〜wwwTVSのレンズのインプレは後日ということでw


TVS(トゥルービュースポーツ)の見え方&インプレ

TVSの見え方を一言でいうならば、

裸眼と変わらん

とです。

クセがないのが特徴といいましょうか、例えば、アクションコパーだと赤色っぽく見えて、イーズグリーンだと緑色っぽく見えて、TVSならば灰色なんで、灰色がかって見えるというか、灰色自体、そんなに特徴のある色ではありませんので、ごくごく自然です。あえて特徴をいうならば、道路が灰色なんで、道路が見えやすい。そもそもがドライブに特化したレンズらしくて、運転は確かにしやすいように思います。

釣り師の中にも、裸眼に近いレンズを求めているニーヅなんかもあるでしょうから、そういう人はオススメです。

ただし、反面、特徴がないので、デメリットもないかわりにメリットもないように思えます。

例えば、カンカン照りのときは、アクションコパーには遠く及ばず、雨天曇り時は、イーズグリーンには全く及びません。

全然みえんのか?といわれると、見えるっちゃー見えるんですが、

イマイチです。

で、曇り雨天は大不得意で、夕方4時くらいになるともうダメですね。ということはアクションコパーと同じで、だったらアクションコパーのほうがいいんでない?という感じです。見えるレベルで言うと、うーん。

晴天時だと、

アクションコパー>ラスターブラウン>TVS>イーズグリーンといったところでしょうか。

雨天曇り時だと、

イーズグリーン>ラスターブラウン>TVS>アクションコパーって感じですね。

それと気になるのは、灰色なもんで、いつも夕方近くの曇りっぽく見えるってことです。カンカン照りのときはそうでもないんですが、曇りのときはいつもどんよりしているような感覚になりますね。だもんで、「あと少しでかえらなきゃいけない!」とタイムアップを早く感じてしまうので、これも不快です。灰色のレンズっていつも天気が悪く感じるので微妙ですね・・・。

ま、好みの問題だと思います。少なくとも、ワタシは一軍にするレンズではないですね。

ちなみに見え方ですが、

道路の見え方

シャローブッシュ周りの見え方
←裸眼

TVSレンズ越し。矢印のところに雷魚が見えます。

ハスの見え方
←裸眼ハス。

←TVSハス。

ヒシの見え方
←裸眼ヒシ。

←TVSヒシ。

道路の見え方
←高速道路裸眼

←高速道路TVS。
一応、TVSの特徴として、「ドライブがしやすい」ことがあります。灰色なんで、道路が見えやすい・・・とのことですが、裸眼に近く、飛びぬけて見えやすい印象はありません。むしろ、曇りだった時、雨が降る直前のようなドンヨリした感じの視界になってしまい、はっきりいって気分が悪いです。まだアクションコパーのほうが明るく見えるような気がします。


デフィのレンズ浮き
ある日、デフィをつかっとって、アレ!?と思うことがあって、フレームを動かすと、ペコペコ音がするんですわ。

よーにみてみると、レンズがフレームからういとる。

こいつがペコペコならせよる犯人です。レンズがキッチリ接着できてないです。

一方、アイアイイスズでアクションコパーにレンズを交換してもらったデフィはというと、

レンズの接着は完璧。

一方、ナチュラムで購入したイーズグリーンのデフィは、

レンズは浮いています。

つまり、純正がレンズ浮いています。

なぜか!?

とりあえず、

偏光の歪みを見てみました。

まずは、レンズがキッチリはまっているアイアイイスズアクションコパー。これはレンズのフチの歪みが大きい。

シルバーミラーのトゥルービュースポーツのゆがみは見られません。

一方、レンズがペコペコ浮いているイーズグリーンはというと、ゆがみは見られません。

つまり、純正は、レンズをユルユルに接着しており、これがゆがみをなくしている。一方、目がね屋で作ったレンズはキッチリ接着している代わりに、歪みが大きいというわけでしょうね。

昔、アイアイイスズで言われた、タレックスの「歪み拒否により、接着ユルユル指定」というのを思い出しました。

ま、レンズ浮きといっても、外れなければ良いんで、不具合がなければいいというわけでしょうか。どっちがいいんやろ???

でもって、このペコペコ浮いている症状について、ジールに送って不具合チェックをしてもらいました。その返答がこれです。

ご指摘のフレームの「音」ですが、かけ外し時にフレームがたわむことによりレンズとの間で発生する音です。 

これはサングラスの構造と素材の特性状から発生する音で、製品不良ではございません。特に、Zeal Optics製品はレンズの「ゆがみ」を抑えるため、一般的なサングラスに比べるとレンズを若干小さめに設定し、フレームとの間にわずかなクリアランスを持たせているためにフレームのたわみ時に異音が発生することがございます。

また、レンズのハシの浮きが見られる、とのことですが、特に浮きなどは見られませんでした。DEFIでは、フレームにレンズを固定するため、レンズの断面が山型になるようにレンズがカットされております。また、DEFIはカーブが強めの物(8カーブ)を採用しており、TALEXレンズの厚みが約2mmありますので、フレームにセットされた状態でもレンズの断面の一部が見えることがあります。

今回お預かりしたDEFIも、フレーム内側から見た時に耳側の断面が一部見えますので、それをレンズの浮きと見られたのだと思いますが、浮きなどではございませんのでご安心ください。

また、レンズが接着されていないとのことですが、一般的なサングラスやメガネはレンズとフレームは接着せず、はめ込みにてセットされており、ZEALOPTICS製品も一部クッション材などを挟み込む場合もございますが、基本的にはレンズは接着されておりません。

また、お持ちのほかのDEFIには同じ症状が見られないとのことですが、フレームカラーによってはコーティングの素材などによって異音が出やすい、出にくい場合もございますし、フレームカラーによってレンズ断面が目立ちにくい物もございます。お預かり品に関しましては全体を確認したところ、正常品ですので安心してご使用ください。 

とのことでした。なるほど納得です。また、色々知らないこととかもあって、勉強にもなりました。ジール、ちゃんとした対応をしてくれますね!引き続き、ジールファンで使っていこうと思います。デフィ良いです!



ハコの修理
デフィのハコが壊れました。ねちこいボンドでくっついていたのにはがれたようです。

そのため、強力な2液のEP001を使って修理。

キチンと直りました!が、しかし、くっついてすぐは溶剤のニオイがするので、2日くらい置いて、完全硬化させてからレンズを入れたほうがいいです。溶剤でやられたら大事やけんね。

続いて、もういっちょのデフィのハコも外れてしまって・・・・
今度はセメダインスーパーXでやってみたところ、

全く問題なく修理できましたw混ぜる必要もないし、そんなに力もかからないし、2液よりは1液の方が良さそうですw






偏光レンズのメカニズムと選定基準について
ちょっと最近、また、偏光レンズが欲しくなってきて、色々と物色している中で勉強した偏光レンズのことを紹介したいと思います。

偏光レンズとサングラスの違い
下は昔買った普通のサングラス。上はラスターブラウンの偏光レンズです。

サングラスは、染色レンズと言われるもので、例えばこれはグレーに染色したプラスチックレンズです。染色しているので、光が通りにくく、暗い色のレンズはまぶしくない代わりに見えにくく、逆に明るい色のレンズは見え易い代わりにまぶしいというモノです。

構造的には1枚もののプラスチックレンズで、こんな感じです。

一方、偏光レンズは全く構造が違います。

というのも、構造が、3層構造で、真ん中に「偏光フィルター」と呼ばれるものを挟んでいるからです。

この偏光フィルターですが、そもそも偏光って何?ってことなんですが、目がモノを見るメカニズムというのは、光がモノに当たって反射して、それが目の網膜を刺激して脳が画像を認識するわけなんですが、この「反射光」のうち、

こーゆー、ちらついた見え方をする光って、ある法則があるんですって。「横波の光」ってヤツらしいですヨ。偏光フィルターというのは、横波を通さないようにするフィルターみたいです。チラツキは雑光とも呼ばれています。

つまり、偏光レンズってのは、

こんな感じで、チラツキをフィルターがカットしてくれるレンズのことなんです。

目に入ってくる光のうち、チラツキをカット。結果、反射していて見えにくかったものが見えるようになるようです。

横波の光をカットするわけで、レンズを交差させると、横波も縦波もカットする関係で、交差部分は遮光状態になります。

で、本題なのですが、このチラツキの原因になる光をどれだけ取れるかを表した数値が、「偏光度」と呼ばれます。

偏光度が高いレンズは、チラツキが少なく、より「見える」レンズ。逆に、偏光度が低いレンズは、チラツキがあって見えにくいレンズ。というわけです。

例えば、ここで紹介しているレンズを例に挙げてみると、

偏光度比較
トゥルービュースポーツ:99%
アクションコパー:99%
ラスターブラウン:95%
イーズグリーン:90%


となっております。

ということは、トゥルービュースポーツとアクションコパーは、チラツキを完全にカットして、すごく見えるレンズ。半面、イーズグリーンは、チラツキを全部カットしきれないので、見えないレンズというわけ。

じゃぁ、偏光度が高いレンズが良いじゃん!と思いがちですが、そう簡単にいかないのが、偏光レンズの選定です。

モノが見えるってのは光の反射が網膜を刺激って話をさっきしましたが、この反射光って、縦波、横波、全部ひっくるめて「見える」メカニズムなんです。見えると認識するためには、光の刺激が必要。だけど、光の絶対数が少なければ、見えないわけです。

たくさんのチラツキをカットしてくれるのは凄く便利なんだけど、たくさんの光をカットした結果、光の絶対数が足りずに、見えない。つまり、「見るための光量が足りない」トラブルに陥ってしまうわけです。

そんなわけで、偏光度が高いレンズっていうのは、暗くなると見えないレンズなんです。半面、偏光度が低いレンズってのは、チラツキが残って見えにくいけど、朝夕などの光が少ない時、良く見えるレンズなんです。

この時、光をどれくらい通すかを表したスペックが、「可視光透過率」と呼ばれる数値です。

今回紹介しているレンズの可視光透過率と偏光度を表した表はこんな感じです。

レンズ名 可視光透過率 偏光度
トゥルービュースポーツ 30 99
アクションコパー 30 99
ラスターブラウン 30 95
イーズグリーン 40 90



こんな風に、偏光度が低いイーズグリーンなんかは、可視光透過率が大きくなっていて、雨とか曇りといった光が少ない天気の時は、見え易い。半面、ピーカン照りで、光がガンガン来る時は、イーズグリーンなんかを使うと、ちらついて見えにくい代わりに、アクションコパーみたいな偏光度が高いレンズでも十分光は足りているので、チラつきが少なく、快適に見ることが出来る、と、こーゆー関係にあるわけです。

究極はというと、偏光度99%、可視光透過率99%のレンズですが、そんなものがないのがかゆいところです。

んで、もうひとつ、レンズカラーというのもあります。それはレンズの色です。最初に話した、染色レンズじゃないですが、明るい色のレンズは明るく見えて、暗い色のレンズは暗く見えるというやつです。

例えば、トゥルービュースポーツとアクションコパーは偏光度99%の同スペックですが、偏光フィルターの色が違います。トゥルービュースポーツはグレーですが、アクションコパーは赤です。結果、同じフィルターでも、赤っぽく見えるのとグレーに見えるのでは、見たときの印象が違います。

同じスペックでも、グレーは暗く見え、赤はギンギンに見えてしまいます。もし、同じスペックでも、黄色いレンズがあれば、明るく見えます。このあたりが、コントラスト、ナチュラル、ブライトネスの関係です。

しつこいようですが、先ほどのレンズスペックで、上記特徴を比較してみると、

レンズ名 可視光透過率 偏光度 ナチュラル コントラスト ブライトネス
トゥルービュースポーツ 30 99 70 15 5
アクションコパー 30 99 0 100 0
ラスターブラウン 30 95 20 50 30
イーズグリーン 40 90 30 10 60

レンズ名 可視光透過率 偏光度 ナチュラル コントラスト ブライトネス
トゥルービュースポーツ 30 99 70 15 15
アクションコパー 30 99 0 100 0
ラスターブラウン 30 95 20 50 30
イーズグリーン 40 90 30 10 60



となっております。同じスペックのTVSとACでも、コントラストはアクションコパーのほうが高いですよね。がしかし、ブライトネスはトゥルービュースポーツの勝ち。

そんなわけで、偏光選びも色々あるんですが、

本題です。なんで偏光が欲しくなったのか?

それはですね、

イーズグリーンがサッパリ見えんからです。

イーズグリーンって、雨・曇り・マヅメ時が得意って言われているじゃないですか!?雨、曇りは確かに心強い。

がしかし、

マヅメはよー見えん!

だきんね、雨降ってたり、曇ってたりした時の日中はイーズグリーンがベストなんだけど、マヅメ時は、ほぼ裸眼なの。

ワタシ、仕事前後の朝練夕練かなり行くほうだから、マヅメ時のレンズがないのよね。そんで、マヅメでも見えるレンズが欲しくなったってわけ。

んで、選定することにして勉強したと、こーゆーわけ。

んで、マヅメ時といえば、なんと言っても光がないですから、「可視光透過率」これがハイスペックなモデルじゃないとお話にならんよね?というわけで、選定してみたところ、

モアイグレー、モアイブラウン、グレーOA、ブラウンOA、ブルーOAがヒット。おそらく、マヅメで使うならこの5ラインナップやろうねと思いました。全部オフィスユーズであって、本来、釣りで使うモデルではありません。

そこで、宅配の眼鏡屋さんに相談してみたところ、ブラウンOAが良いよ!とのことでした。

そして、早速実物を見てみるべく、アイアイイスズに足を運んだわけです。

サンプルをかけて、見たところ、ビックリ!

これ、裸眼と変わらんことない?って思いました。もーね、レンズのカラーが薄すぎて、偏光をかけてるの?って実感がゼロ。おまけに、外にある車の窓ガラスみても、テカリがサッパリ取れてない。

可視光透過率を重要視して、偏光度を落としたら、裸眼と変わらんわな、と思いました。

上記5機種の中では、レンズカラーが最も濃いブルーOA。これが一番いいかな?と思いました。明るくて、それでいて、青味がかった視界で、偏光をかけている実感が沸きました。ま、チラツキはそんなに取れなかったけど、そもそも、オフィスユーズなため、室内、特に、パソコン作業をする時でも使えるし、買うならブルーOAじゃろ!?

と思って、じゃぁ、何のフレームにしようかなと思ったところ、白羽の矢がたったのが、ネイキッド。当時、アクションコパーを入れていたんですが、デフィのほうが断然見え易いので、デフィにアクションコパーを入れて、その結果、全くかけることのなくなったフレームでございます。

じゃぁ、ネイキッドにブルーOAを入れようと思ったところ、まさかのNG。ネイキッドはレンズに直接つけるフレームなもんで、カッチュウじゃないと入れられないのです。

ブルーOAは、カッチュウなし!

コレ無理!

ホントにホントに言うけどね、偏光は絶対にフチありフレームを買うべき。レンズを入れ替える時に、高いし、ラインナップが少ない。ネイキッド、軽くて疲れなくて良いんだけど、レンズの自由度低すぎ(不満)

黄色っぽいレンズのビスタイエローもまづめ時によく見えるみたいで、注目してたんだけど、ナントこれもカッチュウなし!どないやねんな、ネイキッド〜!

どないやねんな〜!?完全に暗礁に乗り上げたで!

タレックス、評判いいし、私も信者だったんだけど、レンズを換えるとなったら、意外に選択肢がすげー狭いです。。。

こうなってくると、タレックス以外の選択肢も視野に入れて選定していこうと思います。

そこで、次なるレンズ選定は、コダックとコンベックスで逝きます。




チラツキについて
先日、連発した、チラツキについて、ちょっと先日実験しましたので紹介します。

イーズグリーンって、暗いときは明るくて良いんですけど、晴天時は結構まぶしいんですよね。

このチラツキ度合いって、「偏光度」で表せるものみたいなんで、偏光度90%のイーズグリーンと偏光度99%のTVSで比較して、ヒシのチラツキを比較してみようと思います。

時は10月中旬。カンカン照りの時を観察してみました。

結果、コチラです。

EGがこれ。

TVSがこれ。

はっきりいって、葉っぱのテカリなんかはほとんど一緒です。

言ってみれば、視界の色でしょうか。

EGは緑なので、全体的に緑に染まって見え、TVSはグレーなので、全体的に暗く見える。

葉っぱの反射光というか、チラツキという点に関してはほとんど同じですが、視界が明るいか暗いか?それくらいの違いしかないようにも思えます。

そんなわけなんで、ワタシの思う偏光レンズの偏光度は、ほとんど一緒で、あとはレンズの色による見え方の違いといったところでしょうか。

例えば、コントラストをクッキリと見たかったら赤系のレンズ。自然な感じで、明るさを抑えたいなら、グレーのレンズ。水草を浮かせて見たいんだったら、緑のレンズ。暗いときに明るく見たいんだったら、黄色いレンズといった具合に、使うシチュエーションにあわせた「レンズの色」選びが重要になってくるように思えてきました。


ミラーコートはみえーん!
一般的には、偏光レンズの値段は、ハードコート、ハードマルチコート、ミラーコートという順に高くなっていきます。

たとえば、ここに左からハードコート、マルチコート、ミラーコートとありますが、

マルチコートとミラーコートを比較した画像を見てみてください。左がイーズグリーンのマルチコート。右がトゥルービュースポーツのミラーコートです。赤丸でかこったところに、チラツキの元、電球を写しています。チラツキの見え方が全然違うと思います。ミラーコート、高いくせに、チラつきが多くて見えたモンじゃないんですわ。。。

というのも、ミラーコートって、内面マルチの外面ミラーコートで、外面に鏡があるようなもんで、後ろから入ってきた光は、マルチコートを抜けたはいいけど、ミラーコートで反射して目に飛び込んでくるってわけ。

そんなわけで、天気の良い日なんかは、チラツキはビシバシあるわ、自分のまつげとか鼻のアブラとかが鏡のように映ったりで、スンゴイすとれすがたまります。

一方で、マルチコートは両面マルチですから、反射は抑えられます。チラツキはほとんどありません。

見え方の順位でいったら、ハードコートが最低。

続いてミラーコート。

イチバンいいのがマルチコート。※全部同じ位置で蛍光灯を写しています。

って感じです。

中には、両面ミラーコートっていうわけのわからないレンズもありますが(汗)

兎に角、見え方重視なら、マルチコート。ミラーコートは見た目だけです。



テンプル接触によるレンズのキズについて
先日、いつものように使用後のデフィを中性洗剤で洗って、自然乾燥させて、サテ、ハコにしまおうかと思った時、

アレッ!?

って思って、

なんと、レンズに変な染みがついちゅうんよね

これ、何?と思って、もう一度洗ってもサッパリのかなくて、ジールに問い合わせたん。

ほしたらなんと、

「テンプルにレンズが接触して出来たキズ」

とのことで、

よくよく調べてみると、

デフィって、テンプルが長くて、レンズがでかいから、たたんだ時、

テンプルの先ッチョがレンズに接触するんよね。

その状態で、ハコにしまって、移動した時に揺れると、その部分にスリキズが出来るみたいで、そーして出来たキズってわけ。なるほど、位置からしてもズバリ、こいつが犯人じゃわ。

これには参りました(汗)

確かに、しまう時にテンプル折りたたんだらカチンとかいって、レンズにあたるから心配だったんだけど、キズが入ってなかったから大丈夫と思ってたけど、やっぱりあかんかったね〜〜〜、

ま、目には全くかからない場所だし、レンズ交換するつっても、12800円もかかるし、このまま使っていきますが、

フレーム選びの時は、一旦折りたたんで、テンプルとレンズの接触を見たほうがいいですね〜。

ネイキッドみたいなフレームではテンプルの先がレンズに接触することはありません。

テンプルが長いヤツでも同様。

タレックスは8カーブのレンズは4.6カーブレンズよりもワンランク値段が高いから、4.6カーブに抑えるのも手やね〜。もしくは消耗品と割り切って、代わりにコダックを入れるか。コダックは4.6.8カーブ、同じ値段で、8カーブになるとタレックスよりも2000円安いしね。

一応、アイアイイスズでも聞いてきましたが、テンプルがストレートのやつは仕方がない問題らしく、対策としては、テンプルに接触する部分に布をかぶせるくらいしか方法がないらしいです。

メガネをしまうときに、

布で覆ったあと、

テンプルをたたむ。

こうすれば、レンズを布が覆ってあたらないですから、対策になります。

ストレートテンプルはフィット感がいいので、ずれにくく、そこがメリットなんですが、こーゆーデメリットもありますね。




デフィのレンズハジの水残り問題について
最近よく、デフィの問題点について書いていますが、また問題点アリです。

通常、偏光レンズのメンテナンスでは、表面のホコリを落とすために水洗いした後、中性洗剤で洗い、ティッシュで押しぶきしたあと、自然乾燥させ、ハードケースにしまうというのが鉄のオキテなんですが、

デフィの場合、8カーブでデカイので歪み対策で、フレーム枠から外れかかった状態です。

これはメーカー出荷時点でそうなっており、そのため、テンプルを動かすと、ペコペコ音がします。

ハジのほうを見てみると、レンズのハジは浮いているのが普通なんですが、この微妙な浮きがメンテナンスで悪影響を及ぼします。

この浮きに、洗ったあとの水が残るんです。

ティッシュで拭いたって、ハジの浮きが小さすぎてティッシュが入りません。綿棒も。

そんなわけで、水洗いして乾燥させていたら、洗剤入りのしずくがタレてきて、レンズに残ったりするんで、これ、どーやってメンテナンスすれば良いんでしょう?

この点を、ジールに問い合わせてみたところ、1日くらいの水付着では問題なく、むしろ、中途半端に水分が残った状態でのハードケースにしまうことのほうが問題とのことでした。綿棒で吸い取るのは、スキマに入らないから取れないし、むしろその綿棒で傷が逝く可能性があるのでやめたほうがいいとのことでした。

メンテナンスの推奨としたら、洗剤で洗ったあとティッシュで押しぶきして、丸一日換装させて、ケースに入れること。

つまり、2,3時間では乾かないので丸一日乾燥させることが大事だそうですw





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