色と釣り道具


先日テレビを見ていたら、「トコロさんの学校では教えてくれないホントのトコロ」で驚く実験をしていて、

それが色に関する実験なのですが、

同じ重さのハコを2種類用意し、片方が黒。片方が白。

10人に持ってもらって、どちらが軽いか?

なんと全員が白を選択!

そして、更に実験。

砲丸投げの選手に同じ重さの黒い玉と白い玉を用意し、両方投げてもらう。

なんと、白のほうが良く飛ぶ。

これは色が与える印象が影響しており、

「明るい色のほうが軽く感じる」傾向があるらしい。

具体的にはこんな感じ
Heavy:黒←青←赤←紫←オレンジ←緑←黄緑←黄←白:Light

具体的に言うと、黒のほうが白よりも1.8倍重く感じるらしい。

ちゅうことは、これはスグに釣り道具に当てはめることが出来るんですが、白いロッドのほうが軽く感じて、振りぬきスピードが増すので、飛距離が上がるというわけ。

ということは、サーペントとかガンガンみたいに重いロッドは、白のほうが使い勝手が良くなるというわけ。

雷魚ロッドに限らず、釣竿ってのは黒が多いけど、実際は白のほうが優秀だったんですね〜。夜釣りやマヅメの時に見えやすいというメリットもあるし。

色は奥が深い。

続けて、色の影響を調べてみると、膨張色と収縮色ってのもあるらしい。

膨張色:白

収縮色:黒


例えば、同じ色のTシャツでも、白はデブに見えて、黒はスリムに見える。

これも釣り道具に応用が出来ますよね。

例えば、フロッグチューニングで、より、広範囲にアピールしたい時は、ウェイトチューニングは、水平浮きにして、なおかつ、白いフロッグを使ったほうが効果的。だけど、白は実際の大きさよりも膨張して見えるので、ミスバイトを誘発する可能性が高い。

反面、ピンスポットを攻めるような釣りを展開する場合は、垂直浮きにした黒いフロッグが効果的ってわけ。食いにくい状況で、スリムに見えるから狙いが定まりやすいから食いやすいはず。一番効率が良い。

また、下地の色によって、目立つ色と目立たない色ってのもある。

例えば、春先のオープンがらみのときは、底の魚から上の水面を見た場合、目に映る景色は青空ですから、青ですよね。下地が青の場合、目立つ色は白>黄色>オレンジなワケです。

ということは、春の快晴時は、もっともアピールできる色のは、白。逆に、スレまくっていて、あまり目立たなくさせようと思った場合、オレンジが有効的ってわけ。

逆に、春先の曇りなんかだと、魚から見たら青空よりも、雲が見えるはずですから、下地は白。下地が白の場合、目立つのは、黒>赤>紫>赤紫>青なわけです。

ということは、曇りの春先では、よりアピールさせたい時は黒。ナチュラルカラーは青ってわけです。

で、

今度は、真夏の想定。

真夏だと、既にカバーが生えまくって、水面上なんて見えない。となると、魚からしたら、水面は、光が差し込みにくいから、黒に見えるはず。

下地が黒だと、目立つ色は、白>黄色>黄緑>オレンジなわけです。となると、アピールさせたい時は白。ナチュラルカラーはオレンジってわけ。

果たして雷魚が識別ができるのかどうか知らないですが、こう考えると、チューニングも一つ違った味わいが出来ますね〜

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