クラッチの引きずり


先日、赤ベロ化したC4で不具合を発見しました。

クラッチを戻した時に、ハンドルが少し引きずられるのです。キャストが終わって、ハンドル回してクラッチを戻したら、抵抗がかかったままリーリングし、しばらくしてカチッと音がして軽く巻ける感じです。

動画で表したらこんな感じ。2回目のクラッチOFF動作で、ハンドル回した直後はゴーってノイズがしてて、リーリングを早くしたときに、もう一度カチッ!と音がして、スプールが若干左に寄っているのが確認出来ます。スプールが左に寄る前はハンドルが重く、左に寄ったら軽くなります。特徴としては、勢い良くハンドルを戻したら症状は出ないんですが、ゆっくり戻すと症状が出ると言う感じです。

そこで、バラした後、サイドカップをあけた状態でクラッチをオンオフし、この症状の原因を追究することにしました。クラッチのON&OFFを何度か繰り返していて、原因解明。

原因は、クラッチアームの先端がメインギアと干渉しているからでした。

この時に、メインギアを外してみると、クラッチアームの先端は、シャフトの軸受け根元に半分引っかかったような状態で、宙に浮いているような状態でした。

メカニズムを動画で捕えたのがコレ。メインシャフトを回した時にクラッチアームが戻りますが、その後、メインギアを回すとカチッ!という音がして、クラッチアームがさらに落ちます。

思うに、クラッチを引きずっていたと感じていたのは、メインギアとクラッチアーム先端が干渉しており、その抵抗を受けていたからだと思います。ハンドルを勢い良く回すとメインギアからの勢いで宙に浮いたクラッチアームが戻され、問題なく巻けるというわけです。これが原因だと思います。

改善策を考えました。クラッチアームの先端を見てみると、プレスした跡なのか、真ん中にバリが出ていました。

このバリがひっかかっているのかな?と思い、ヤスリでバリを削ってみましたが

症状は改善されず。

今度は新品のクラッチアームを交換してみましたが、症状変わらず。

そこでフト、他のC4はどうなっているんだろう?と思って、別のC4をチェックしてみると、

なんと、頻度は少ないながらも、しっかりとこの症状は出ています!カチッ!と2段階に音が別れており、2回目の音でスプールが左に寄っています。

この動画では、最後のリーリングの時に、クラッチがOFFになった瞬間ハンドルが引きずられ、しばらく回して、カチッ!という音と共にスプールが左に寄り、軽く巻けるようになっています。

つまり、構造的な欠陥だったというわけ!?

しかし、頻度が全然違います。白いC4は、ゆっくりとクラッチをオフにすると確実に引きずるんですが、青いC4は巻きはじめでカチカチと二段階に落ちてくれていて、引きずる感触は、ほとんどありません。

で、個体差か?と思ってその後、正常なC4と白いC4のギアユニットをゴッソリ入れ替えてみました。

すると、まさかの・・・・引きずり症状がビシバシ!

結論
おそらく、ベロ塗装した時のシャフト付近の塗膜がイタズラをしょーるに違いない!

こいつのおかげで、サイドカップ入れるときにひっかかってがいに硬いけんね!赤丸のところがキツキツなんよね!ベロ塗装のリスクって怖いね〜(汗)スッゲー繊細ちや。千鳥屋ベロにしたほうがよかったかしら???

まっ、

これにライン巻いたらスプールが重くなって、勢いが増すから問題ないでショ〜!というわけで、このまま使ってみることにします。

いや、アブってホントトラブル多いわ。な〜んか、「使えないことはないんだけどな〜んか違う!?」ってのが多いね〜。国産ではまずこんなことないですからね〜。


ひとことでいって、

アブの道は険しいwww



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