ロケット スプール止まりトラブル
雷魚2010。イキナリ食らったトラブル。クラッチ切ってスプールフリーにすると、回るはずのスプールが回らない。で、固まったままかというとそうでもないです。一回指でスプールを手前に戻すと、スルスルスル〜と回ります。
そんなトラブル、聞いたことないど!!!
とりあえず、帰って再度調査。クラッチ切ってもスプールを手前に回さない限り、一切フリーにならないです。
ばらしてみました。組み間違えはないです。
この状態でクラッチ切ってみても、ちゃんと切れます。ハンドル回したらちゃんとクラッチは戻ります。
ところが、組んでみると、またスプール回らんトラブルです。
左サイドプレートは、クラッチをONOFFにする機能だけなので、ちゃんとONOFF出来るし、問題はなさそうです。と言って、右サイドカップは、スプールに連動してレベルワインドを回す機能だけなんで、スプールが回る回らない症状とは無縁です。ということは、原因は、スプールとシャフトにあるということになります。
といって、スプールは、ベアリングとギアが付いているだけなんで、スプールトラブルはありえません。
ということは、原因はシャフト関係です。
クラッチOFF状態。
クラッチON状態。OFFに比べて、ピニオンが奥にずれています。
クラッチを押すと、ピニオンギアがサイドカップ側へ押し込まれます。すると、スプールのこの部分(ブレーキブロックホルダー)と引っかかっていた連結部が離れて、フリー状態になります。すると、スプールが回ります。クラッチをOFFにすると、サイドカップからピニオンギアがニュッと出てきて、スプールのブレーキブロックホルダーの部分とかみ合い、ハンドルを回すと一緒に連結して回る仕組みです。
クラッチを切ってもスプールが回らないというのは、おそらく、ピニオンが奥に行ったのに、スプールの○部分とピニオンが若干重なっているためと考えられます。
つまり、図解で言うと、
普通にリールをハンドルで回している状態がコレ。ピニオンとブレーキブロックホルダーがかみ合っている状態。
ところが、クラッチを切ると、ピニオンは奥に行くので、かみ合っていたピニオンが離れ、スプールがフリー状態になります。
ところが、私のアブは、ピニオンを切っても、まだブレーキブロックホルダーが若干かみ合っている状態というわけです。そのため、スプールが回らないと考えました。つまり、スプールが左に寄りすぎなんです。
ということは、スプールを左に持っていけばいいんじゃないの?と思いました。
そこで、メカニカルブレーキを締めようとすると、なんとこれ以上しまらない。限界まで締めています。
ということは・・・・
原因は、メカニカルの調節ネジと言うわけです。メカニカルの調節キャップが長いんです。そのため、スプールが左により、思うように動かなかったと言うわけです。
左は、ロケットのネジ。右は5501C赤のキャップです。たしかに、ロケットのキャップのほうが長いです。去年、オーバーホールしたときに、見た目がいいからと思って、ロケットのネジをつけたのが大間違い。こんなトラブルになるとは思いませんでした。
で、右側のカップのキャップも調べてみると、ロケットのほうが短いです。この際なんで、5501Cのキャップに入れ替えます。
調節してみると、完璧!すごくキレイに回りますwww
とりあえずトラブル解決♪こんなトラブルがあるとは、2個イチは気をつけないといけないです。
ところが、まだ止まる。メカニカルつまみを変えた関係で頻度は少なくなったけども、10回に1回は止まります。
だもんで、改良。
もっとシャフトを右側に追い込む必要があると感じたため、メカニカルキャップのシムを3枚追加しました。これでスプールは右側に寄ってくれて、このトラブルはなくなるはずです。
一応、部屋でテストした結果、うまいこといってくれたみたいですwもうトラブルにならんとってよ!
しかし、またトラブル。頻度は減ってきているもののなんでか、直らないこのトラブル。
なんで〜〜〜????
と、あれやこれや試してみて、ようやく原因解明。
なんと、
メカニカルのネジ、緩め杉!!!!
飛距離を出すためには、メカニカルのネジを緩めたほうがスプールの回転がいいので、引っかかるギリギリに設定しているのですが・・・・
コイツが原因で、ピニオンとブレーキブロックホルダーがかみ合わなかったりしていた模様です。
しかし、この手のトラブルは初めてです。パーミングモデルはメカニカル緩めたって、こんなトラブルは起きません。
jこちらはロケット。メカニカルをギリギリまで緩めた状態だと、スプールが、2mmくらいガクガクします。右の状態になったときは、ハンドルが空回りします。スプールの左右のガタツキが大きすぎて、キャストする時に左に傾けると、ブレーキブロックホルダーがスプールピニオンに噛み付き、悩んでいたスプール止まりトラブルが起きます。
一方、パーミングモデルのC4は
ガタつきがないわけではないですが、ロケットに比べるとだいぶマシ。だから、メカニカル系統のトラブルが今までなかった模様です。
で、ロケットのメカニカルを締めたら、トラブル皆無。
つまり、
クラシックモデル(右側にメカニカルがあるヤツ)は、
メカニカル緩め杉に要注意!
ってことが分かりました。
が、
問題はそう単純ではなかった・・・・。
C4でも起こったのである。
これがその様子。ルアーをぶら下げて、クラッチを切ってもスプールは回らない。ちょっとラインを引っ張ってやるとカチッ!という音がして、スルスルスル〜とスプールフリーになっていく。これがだいたい2回に1回起こる。
なんで起こるの!?
色々改造しまくったからいけないのか?というか、ロケットでも起こったぞこのトラブル。
ってことは・・・やっぱり何かがおかしいのです。
だけど、これはC4。ギアもスプールも、シャフトも皆純正。
互換性の問題だけではなさそうです。
となると、考えられるのは、やはり、クラッチとスプールの接点。ブレーキブロックホルダーとピニオンの設置面です。
だけど、何がおかしいのかが分からない・・・・。
シャフトを入れ間違えた?と思って、ロケットのシャフトを見てみるも、一緒だわコレ。
ブレーキブロックホルダーにトラブル!?マトモな機体のを比較。同じだわ。
スプールをスペアのヤツに切り替え。それでもトラブルは起こる。
なんで???
スプールに原因がないとすれば、もう残りは、メインギア側しか考えられない。
バラして組み間違えがないか検査。組み間違えなし。
ますます分からん。
もう意地でも原因を解明せんといかんというわけで、マトモな個体と比較しながら再検査してみます。
で、原因、やっとわかった。コレ!
マトモな個体。
トラブル個体。
違いが分かりますか?マトモな個体は、ピニオンが奥に入っている一方で、トラブル個体は、あまり奥まで入っていない。そのため、ブレーキブロックホルダーと干渉して、スプールが出始めで止まっていたんですね。
ここまで分かると、後は・・・・って、分からん・・・。
しょうがないので、二つ並べて、どこがいけないのかを比較検査。
すると・・・
原因・・・・
これです!プラスチックのピニオンホルダー!!!!
右がマトモなやつです。この部分が磨耗しており、クラッチ切った時に、わずかに奥まで入らず、スプールが止まっていたというわけですか・・・。
気づくかこんなもん!
これはロケットのハイギア化のために、ヤフオクで落とした中古品です。説明書きにはトラブルのことには触れていませんでしたが、使っているとこの症状は必ず出ます。やはり、入札値段を上げるために隠していたんでしょうね・・・・。ガン7もそうですが、中古買う時はここらのリスクを覚悟しておかないといけません。やっぱり、新品購入が無難かも・・・。
で、部品取りで買ったレコードを見てみると、レコードのプラスチックホルダーは、新品だったので、これをつけることに。
クラッチを切ってみると、今度はバッチリ、ピニオンが下がってくれています!
気づくまでにおおかた1年かかりましたが、直ってよかったwwwこれからもがんばってちょー!
produced by fukusuke