スプールの下巻き
空回り・・・・
スプールにPEのみで巻くと、PE自体が滑りやすいので、巻いた糸全部が滑ってしまい、ドラグが出っ放しのような状態になること。
ところが、多くのリールはこれの対策をすでに施しており、オールPEでもすべることはほとんどありません。
アブはスプールの材質が摩擦の大きい素材だったり、真ん中に薄く切れ目を入れたり、C4みたいに滑り止めの穴をいくつも開けていたりで、PEのみ巻いてもすべることはほとんどありません。カルコンなんかは、スプールの底にイボを設置しており、これが空回りを阻止しています。
そんなこんなで、雷魚初めて4年間、オールPEで何のトラブルもなく使えていました。
しかし、ついにオイにも空回りの症状が出ました。
それは、ロケットです。
コイツはアルミスプールにツルツルのクリアをかけており、摩擦係数がめちゃくちゃ低そうです。
で、ついに空回り発生です。
C4と同じ、カーボンマトリクスドラグを使っているはずなのに、魚かけたら軽くドラグでるやん?なんでかな?なんて思いながら釣りをしていていました。
で、対岸のブッシュに引っかかって、無理やり枝を折ろうかと思ったら、ラインが出て枝が切れない。
こりゃホンマにおかしい。と思ってスプール見てみると、空回り。スプールは動いてないのに全ラインのみがクルクルと回転しています。
糸巻いてから気づくのに1ヶ月近くかかりました。不覚・・・・
空回るスプール、空回らないスプール
←C4純正スプール。真ん中のくぼみのところにラインを結ぶと、くぼみのところでテンションがかかって、PE直結でも回らない。
←カルコン401のスプール。真ん中のイボが空回りを防止。
←6501CSプロロケットのスプール(C4に組んでいます。)ツルツルのVスプールで、ガンガン回ります。
←6001Cのスプール。これもツルツルで空回りします。
そこで、こりゃナイロン下糸を巻く必要があり。と判断。
でも、下巻きなんてしたことないど。どうやってやるんや?
と思って、色々とネットサーフィンしながら試行錯誤して、一番いいやり方を見つけました。
素材は、6号のシーバス用ショックリーダーが余っていたのでこれを使います。あまり細いのにすると、PEが滑って連結できません。PEと同じくらいの太さの糸を使うべきです。
で、連結です。ジギングのサイトに色々なリーダー連結方法が載っています。多くは、FGノット。PEとナイロンを結ぶ最強のノットですが、これは慣れていても10分くらいかかる上に失敗することも多いのでめんどくさすぎ。下巻きとして使う場合、強度は必要ないですから、無駄な作業です。で、1分くらいで連結できて結び目が小さいノット。私が調べた中では、「オルブライトノット」が適していました。具体的なやりかたは、下を参照に!
そんで、あとは適当な長さに切ってスプールに結ぶだけ。これで、空回り防止できます。
試行錯誤
でも、下巻きするのがめんどくさいので、こんなことをしてみました!普通のクリンチノットでスプールに糸を固定して、マスキングテープで固定。これでラインの滑りがなくなるのでは!?
結果、滑ります・・・・
やっぱりナイロン下巻きが無難です。
ところが・・・・・・
今度は下巻きしてるのに、また空回った orz
とりあえず、ラインを出してスプール連結部を調べてみると・・・・
犯人はラインの太さ。ちなみにこれは6号ナイロン。ラインが太いと、ライン自体の張りが強すぎて、ラインがくっつく部分に遊びが多くなってしまい、締め込みが甘くなります。結果、ゆるゆるスカスカのクリンチノットになってしまいます。そのため、緩い締め込みでスプールを囲っているだけになってしまい、これがラインの空回りにつながっていたということです。下巻きのラインを細くすればスプールにピチッ!とフィットして空回りはなくなりますが、今度は太いPEとの連結が出来ん。
こりゃ、がいなのぉ・・・・
というわけで、釣具屋で物色していると、対策にぴったりのラインがありました!
ちから糸!!!!これは投げ釣りに使う糸です。テーパーがかかっており、3号の細さからだんだん太くなっていて最後は12号ってやつです。普通投げ釣りは道糸は細いPEなので、キャストするときに人差し指にかかる力が強すぎて、しかも投げるオモリが重いもんだから強力な負荷がかかった時に切れます。そこで道糸PEの先にちから糸の細い部分を連結。適度な太さのところでカットして仕掛けをセット。これで、投げるときに引っ掛ける親指のところはラインが太いので切れない!たしか、こんな感じで使ったと思います。
空けてみると、5番というテープが張られています。これが一番細い3号の最初の糸。出していくとどんどん太くなります。
まず細いほうの3号でスプール連結。するとジャストフィット!さすがに3号だったらピッチリ隙間なくフィットする感じです!!!この時点で6号ナイロンで巻いていたときのようなユルユル感は全くありません。がっつりスプールに食い込んでいるような感触です。
で、しばらく巻いていって、だんだんラインが太くなって、PE8号と同じくらいの太さになったところでカット。
これからオルブライトノット。前は「ジギングサイトを参考に」と載せたけど、この際だからやり方紹介します。
まずは道糸のナイロンをでループを作ります。
そんで、ループの中にPEを通します。
で、ループの根元に向かってラセン状にPEの先を巻いていきます。
※注意
←ダメな例。ナイロンループにPEをラセン状に巻きつけるとき、ループ側に向かって巻くとダメです。コブになってうまく連結できません。
で、PEの先をループに通す。
出てきたラインを引っ張って・・・
完成!後は余った糸を切るだけ。1分以内に出来る簡単ノットです。
そんでガンガン巻いていきます。
途中で空回りテスト。グググッ〜〜!と引っ張っても、微動だにせず!!!
雷魚が釣れた後のように、PEが食い込んでいます。ラインの空回りは皆無!!!
やったば完成!これが最終形態だと思います(^^)
下巻きの選定について
少しでもライン重量を軽量化ということで、重量比較などを行ってきましたが、ナイロン下巻きも同様と思います。
昔やってた下巻きは力糸で3号→8号で連結していましたが、3号スタートだとどうしても巻く量が増えるので、
5号スタートで8号連結のほうがいいと思います。
力糸にも色々種類がありますから、なるべく8号に近いテーパーラインを選ぶのが賢いと思います。
案外、8号ナイロンでもいけるかもwだったら8号直結が一番合理的よね。今度試してみようw
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