塩ビ工業フルチューン



当店アブパーツの手順書です!



6.3ハイギア化!

ブラックエディション買ったついでにフルチューンしますよ!


まずはバラします。ハンドル外してドラグ外して、


カップ外して、


スプールシャフト外して、キャスコン外して、


フトみると、キャスコンワッシャが今までのと違う。おそらく対応はできると思うけど、モデルチェンジ?


続いてカップ外してメカプレート露出。


ドライブシャフトを外します。グリスベタベタ。ふと気づいたんですが、BE、アンチリバース付。ファクチュンみたいですな〜w


からのピニオン外して、これでOK。


左の2点遠心の6.3ハイギア化します!


ドライブシャフトに6.3のメインギア入れて、


ドラグ。


プレートに油ついてることがあるので、


クリーナーで脱脂しつつ付けましょうw


で、組み付けて、


ピニオンも6.3のハイギアに変えて、


セット。


IOSギアグリスを付けてなじませて、


ギアに隠れているんだけど、アンチリバースをドライブシャフトの溝に入れてOK。


続いてワンウェイグリスを


IARに付けて、


カップを締めれば、6.3のハイギア化完了〜!


ワイヤータイプロッキングワッシャ取り付け!

続いてワイヤー式ロッキングワッシャです!樹脂ワッシャなんて、スグに割れてぶっ壊れる粗悪品ですので、当店のに変更した方がいいです!


やり方はまずスプールシャフトを入れます。


続いて、ワイヤーでシャフトの端を挟みます。


で、キャスコン締めます。


シャフトが抜けないか確認。抜けなければOK!回したら抜けるので回しちゃダメですよ〜!

外すときはシャフトを少し回してから外してくださいね〜!キャスコンキャップを先に外しちゃダメッ!


ハンドル取り付け!
続いてハンドル。

ドライブシャフトに


オメコワッシャ入れて、


ドラグ入れて少し頭が出たら、


いらないハンドル入れてドラグを回して締める。


からの脚立シム入れて、


ハンドルを用意。


プレート入れて、


4490のクリップ入れて、


リテーナーとビス止めして、

ここからが大事、「ノブ調整」ナリ!


ノブキャップを外すと、ビスが見えるので、

ビスをいっぱいまで締めてください。

大抵、締めたらノブが回らなくなります。

というのも、精度が悪くて、ハンドルノブとベアリングのシム調整ができていないからです。

大抵の場合、


図解するとこんな感じになっています。


ベアリングがノブシャフトから少し浮いていて、この状態でビスを締めるとノブをハンドルに押し付けて回らなくなります。

そのため、ビスに大量のモドケ止めを付けて、頭を少し浮かせた状態で出荷しています。

当然ですが、そのまま使うと、だんだんビスが浮いてきて、最後には、ノブがポロリと外れます。

ヤフオク、メルカリ、ヤフショ、色々なストアが同じような廉価版ハンドルを取り扱っていますが、このシム調整をキチンと詰めているショップは皆無と言っていいと思います。

右から左へボロを流して利ザヤを取る感じですね。


このハンドルもそうですね!


これをマトモに使えるようにするには、


コレが必要です!

塩ビ工業特製シム!いわゆる延長シムというもの!


3-4-0.5のサイズで、


こんな感じにノブシャフトの先端をかさ上げできます!

0.5mm上がるんでたいていのノブは調整可能です^^


ガタが増えたら付属の4-6-0.1mmシムで調整できます^^


これで調整完了!

廉価版ハンドルを販売しているセラーを見てみて、延長シム持っていないとこはダメですね〜!

当店は、ノブ脱着ハンドルにはノブ1つにつき、延長シムを1~2枚つけております。ハンドルノブも同様です。

※掲載写真が古いものは写真変えるのがめんどいので、写真、文章には写っていませんが、発送時には付属して発送しています!

購入は是非当店まで!


2BBウォームシャフトセラミック製パイロットガイド取り付け!
続いてウォームシャフトとパイロットガイド


フレーム状態から、レベルのフタを外して、


パイロットガイドを出して、


割ピンを外せば、


全部バラせます。


続いて、シャフト取り付け。


まずは、純正ベアリングの脱脂。これをやらなきゃ、回転めちゃ重いです。


で、ベアリング組んで、


シムを取り付け。ベアリングの外側に入れます!


で、レベルを入れて、フレームにセットし、


割ピンを少し曲げて


こんな感じにして、


テンションをかけてひっかけますw


シムが見えますw


続いてセラミックガイド。


これはレベルの中に入れるだけ。


フタを締めたら終了w

 
ここらのオイルはベストタックルのオイル「ヘビー」がオススメです〜!


で、動きはこんな感じにw

では次!


2BBコグホイール取り付け


続いてコグホイール。これめっちゃ聞かれます!どうやって外すんですか?」

見てください!


これはカッターで外しますが、その前に刃を新品にした方がいいです^^


このようにあてて、押し切る感じで、


頭のデポチンを切ってやれば、この通り!


外すことができますw


続いて当店の2BBコグを取り付けます。


ポン付ですが、23404の場合、頭のデポチンでコグポストにハマっているので、4490クリップがないと取り付けができません。クリップがご入り用の方は、クリップありの商品がありますので、そちらを購入してください^^


ただ、このポン付だと、上下にガッタガタです。このガタは飛距離低下につながりますので、極力ガタをなくす方向に取り付けましょう!


当店は、シム有の商品もあります!0.6mmほど調整できるようになっておりますので、活用してください^^ただし、UCに取り付ける場合、UCのギア(#23293)自体が厚いため、シムが余分に必要になることがあります。その場合、シムだけでも販売しておりますので、買い足してください^^個体によるので、何枚あればOKとかはお客様判断でお願いします^^


シムを取り付ける位置は、ギアの下です!上につけると、クリップと干渉してあまりよくありません!


今回はシム3枚でした。だいたい3枚ですが、オールドやC4なんかのパーミングカップは5枚必要な時があります。個体によってまちまちなので、都度調整お願いします^^


簡単にできる上に、当店のは23404のため、現行アブポン付の上に、オールド、UC、CSH、R2D2,3500、2500、1500系統にも取り付けが可能です。

一般的な丸アブはほぼすべて適合しますので、おすすめです^^

↓その理由↓
23404の適合が広いわけ。

2BBコグホイール取り付け 応用編。自作クリップ
で、このコグホイールチューニング。より優れた取り付け方法があります。


これはアブ駆動チューンの神様、ベストタックルにチューニングに出した際、加工されるコグです。

樹脂ギア加工は、ブレをなくすことが非常に難しいのですが、特殊な技術を使って、全然ぶれない安定した加工を施しており、写真では見えないんですけど、コグポストの根本にベアリングの外輪が非接触になるように削って、固定のクリップはオリジナルです。

正直、ベストタックルには勝てませんが、僕は自前のコグを取り付ける際、マネしてクリップを自作しています!



オリジナルクリップの根拠はコレです。4490クリップはストレートなので、コグを押さえてギアを固定するのには不向きです。


一方、ワイヤーリングは、円柱状のクリップなので、ベアリングの内輪を軽く抑えることができるので、上下のブレは少なくできるというのがその理由です。


ベストタックルのマネをして、1oのワイヤーを用意します。僕はステンの軟線を使っていますが、ベストタックルは、別の素材のものです。秘密かもしれないんで言いませんw
ちなみに、ホムセンとかいって手に入る規格モノは0.8mmから1.2mmと一気に0.4mm太くなるので、1oワイヤーはそこらのホムセンには売ってないと思います。当店、切り売りしているので、よろしければ、購入を検討ください^^


適当な長さに切ります。


コグポストの径は3.5mmといったところ。


アブの場合、スプールシャフトの細いほうが3mmなので、これに巻き付けて作ります。


余分なワイヤーを切断。


こんな感じにして、


ラジペンでクイッと輪っかにして、


入れてみたら入らず。


そこで、再びラジペンでちょっと開いて、


いい感じになったものの、切断面を見てみると、アラが。ペンチって結局、圧縮して切るんで、線断面が広がっちゃって、尖るんです。


これをルーターで面取りして滑らかにします。


ルーターの先端ピットはこれがいいです。


これで完成!


ちょっと押し込んでやれば、ちゃんと固定できます!

が、シムキツキツになっちゃったので、調整しなおします。


片方を指で、片方をドライバで押して外せば


外れます。


シムを減らしつつ、オイルアップしつつ、


結局、シム2枚で取り付け完了!


横から見たらこんな感じ!


回転もグッド!

だけど、ガタツキの具合は、やっぱベストタックルのほうがないです。そこらへんが技術なんでしょうね〜!

正直、クリップ自作、めんどいんで、4490そのまま使っても良いですし、手間かけて自作しても大丈夫です^^

ワイヤー1本あれば、かなり作れるので、挑戦したい人は是非当店のワイヤーをお買い求めください!

1oの軟線はそこらのホムセンには売っていません!

#20639 ベアリングブッシュ取り付け!
続いて、BBブッシュ。

オールドに付きますか?質問、かなり多いので、初めに言っておきますが、

オールドには付きません!

オールドは、ここに特殊サイズのブッシュか、1034のベアリングと、クッションが入っています。

このブッシュも外径10oなんで、カップのケーシングには外径は入りますが、そもそも、CSロケットみたいな現行アブと構造が全く違うので、全く適合しません!


当店オリジナルのBBブッシュ。ロケットをはじめとする、現行ウルキャスのクラシックモデル(スプールとスプールシャフトが外れるもので、カップにキャスコンのでっぱりが付いてるヤツ。)に適合します。20639の代わりとしてお使いください。キャスコンキャップ開ければ一目瞭然なので、適合質問する前に、お手持ちのリールのキャップを外して確認をお願いします。


取り付けは至極簡単。キャスコンキャップを外して、


ボディに6-7-0.5のシムを入れて、


4-7-2のベアリングを入れて、


オイルをベアリングにつけて、


ボディに入れる。


キャップを締める。終わり!


注意することは、ベアリングが外れてカップに落ちやすいので、取り付け、取り外しは、ベアリングが落ちないように、角度を考えて作業してください^^


番外編 クリックコグ打ち抜き加工 

またかよ!?はい、ベストタックルのマネです。これはベストタックルにチューニング出した時に加工される23403クリックコグです。


原理はこう。ウルキャスアブは、スプールと一緒にクリックコグが回って、シャフトと接触しているところで摩擦が生まれます。


そこで、シャフトとの接点を削って非接触化し、


クリックコグに座繰り加工を施し、そのハウジングにベアリングを入れてやるというチューニング。

キモとなるのは、座繰り穴の垂直精度で、精度があまかったり、樹脂が歪めば、悪影響しかないというチューニング。

僕は、2BBコグホイルの加工の関係で、何社か樹脂加工の工場を当たりましたが、樹脂をゆがめずに正確に加工する技術というのは、相当難しく、この部品の加工は、そこらの工場で手におえるものではありません。

これはベストタックルだからできる加工で、他の加工業者では難しいと思います。これをパクっているパーツもあるので、また、機会があれば、紹介しますねw

だけど、ベアリングなしで、シャフト接触面打ち抜き加工だけはできるんで、やっています。


スプールにシャフトを入れると、


ここでスコッと抵抗になります。この抵抗をなくしてやろうという作戦w
別にそこまで抵抗になるわけではないのですが、ま、手を加えようってやつです!


クリックコグの全長は、16mm


内側の深さは、13mm。16-13=3mmがスプールシャフトに接触しています。


この接触面を撃ちぬいて非接触にします。もともとの穴が3mmですので、使うドリルは3.5mm程度のもの。これで少しずつ拡張して最終的には4mmを目指します。


ルーターに取り付けて撃ちぬきます。手でコグを支えて、ルーターで簡単に撃ちぬけます。所詮POMなんで、即です。


穴径が広がりました。


スプールに取り付けてみたんですが、ちょこちょこ接触しています。更なる穴拡張が必要です。


続いて3.9mmのドリルを使います。


なんせ、樹脂なんで、あっという間に穴空きます!


バリがでているので、


デザインナイフで面取りして完了!


シャフトと完全非接触になりました!

これにより、クリックコグは、2点で支えるのが、1点になってしまいます。
通常、チューニングで追及する、ブレ回避とは真逆のことですが、BBブッシュで抑えるのでかまんか!?と思ってやっています。

ボクはこのパーツを雷魚で使っていて、今のところ不具合は無しですが、しょせん、20g位のフロッグを40m飛ばすくらいの釣りなので、カゴ釣り適合は不明。

正直、イジリたいんスわ!


ヘタなDIYチューニングですので、自己責任でお願いしますね〜!



produced by fukusuke